新刊
だれかのプレゼント

だれかのプレゼント(文溪堂)

『100にんのサンタクロース』谷口智則さん待望の新作サンタ絵本

話題
まほうのさんぽみち

まほうのさんぽみち(評論社)

絵本が大好きな女の子とパパの、幸せであたたかいお話。

絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  インタビュー  >  地下の世界はワンダーランド! 『ちかてつ もぐらごう』で出発だ!『ちかてつ もぐらごう』大森裕子さんインタビュー

子どもの頃、描いた絵を大切にしています。

───『ちかてつ もぐらごう』のおはなしの中で、電車好きな子に取材されたと言っていましたが、大森さんご自身は、子どもの頃、熱中したものはありましたか?

そうですね。子どもの頃はとにかく絵を描くのが好きでした。
これは美大に通っていたときに作ったファイルなんですが、2歳くらいから20歳くらいまでの私の作品がまとめられているものです。

───小さい頃の絵が残っているのですね。あ、絵本もある!

そうなのです。はじめて絵本を描いたのは4歳くらいのときでした。これは「オニの絵本」。このとき、自分の名前の「子」の字が漢字で書けるようになって、ひらがなの「こ」も全部「子」にして書いているんです。

───「ど子(こ)だ ど子(こ)だ」と書いてあるのがかわいいですね。小さい頃からの作品を、こんなにきちんとまとめてあるなんて、すごいですね。

美大生のとき、将来に悩んでいた時期がありました。
受験勉強を頑張って、大学に入ったのは良いけれど、そこで目的を見失ってしまいました。自分が何を作りたいのか分からなくなって……。そのときに実家に帰ったら、子どもの頃の作品が残っていて。見返していると熱いものがこみあげてきて、気づくとファイリングしていました。今見ると、子どもの頃から絵本を作っているんですよね。

───絵本作家になりたいと、小さい頃から思っていたのですか?

当時はまだ思っていなかったと思います。絵を描くのは好きだったけれど、中学高校とバスケ部で、美術の授業くらいでしか、作品を作っていませんでした。
絵本を意識するきっかけをくれたのは、大学生協で売っていた絵本。新しい作品とかではなく、子どもの頃に読んでいた絵本との再会。あと、当時、大学院の担当教授の一言でした。

───教授の一言とは……?

私、大学院では現代アートのようなものを制作していたのですが、イラストを描く仕事も知り合いづてにいくつか請けていたんです。詩集の挿絵を描いたり、冊子の表紙を描いたり。それを見て、教授が「お前はもう、院での作品はいいから、絵本を描け」って。それを聞いて腑に落ちたというか、何か納得してしまって……。それからずっとフリーで絵の仕事を続けています。

───すごく先見の明のあった教授ですね。美大のときの経験が、イラストや絵本の仕事に生かされていることも多いですか?

実は美大で専攻していた油絵が、最後までずっと得意でなくて、あまり画材とかで使うことはないんですよ。私はもっとパリッ、ピシッと固くエッジをきかせた線で描きたいのだけど、油絵はキャンパスも波打つし、絵の具もやわらかく、扱いづらいと感じていました。イラストや絵本の仕事のときは、色鉛筆やコラージュ、あとパソコンを使って彩色しています。

───『ちかてつ もぐらごう』でも、色鉛筆やパソコンを使って彩色しているのですか?

そうです。原画を見ていただくと、よく分かると思います。

───なるほど! パソコンで彩色する部分は色を塗っていないんですね。

紙と鉛筆の質感は大好きで得意な技法なので、使うことが多いですが、常に新しい画材にチャレンジする気持ちはあるんです。水彩は『ちかてつ もぐらごう』の前に描いた、交通新聞社さんの『どうぶつまねっこたいそう』に使おうと思ってチャレンジしたんです。
でも、やっぱり難しくて、オイルパステルに変更しました。でも、描きたい絵が描けるように、画材はこれからもいろいろチャレンジしていこうと思います。

どうぶつまねっこたいそう
どうぶつまねっこたいそうの試し読みができます!
作:大森 裕子
監修:内藤 久士 巣立 隆宏
出版社:交通新聞社

せんせいは どうぶつたち! おうちは たいそうきょうしつだ!! かわいらしくてダイナミックな動物の動きをまねすることで、就学前に身につけたい基礎体力を育みます。 巻末では、スポーツ科学の専門家による、それぞれの動きのねらいや効能を解説します。 楽しくて役に立つ絵本の登場です。 ◇収録された動き ・くまあるき ・ぺんぎんあるき ・わにあるき ・かにばしり ・かえるじゃんぷ ・かんがるーじゃんぷ ・くもあるき ・ねころがり

───『どうぶつまねっこたいそう』は、『ちかてつ もぐらごう』と同じ交通新聞社さんから出版されていますが、のりものが出てきませんね。

そうですね(笑)。このときは、絵本を見て親子で一緒に体を動かすおはなしというテーマがすでにあって、スポーツ科学の専門家の先生方が考えられた、いろいろなどうぶつまねっこたいそうがありました。その中から、私がいくつか選んで構成し、絵本にしました。

───「くまあるき」や「ぺんぎんあるき」、「かにばしり」など、名前も動きもとってもかわいいですね。絵本の中の動物と子どもたちと一緒に、体を動かしたくなります。

この絵本ができたとき、次男が小学4年生だったので、一緒に動いてみました。「次はかえるじゃんぷね!」「次はくもあるき!」と部屋の端から端まで何往復もしてヘトヘトになりました……(苦笑)。
体もすごく使いますし、子どもたちも動物の動きを真似っこして楽しめるので、ぜひ、親子で読んで遊んでもらいたいです。

出版社おすすめ



出版社いちおし!新刊&オススメ絵本情報
クリスマスの贈り物は絵本ナビで♪

大森裕子(オオモリヒロコ)

  • 1974年神奈川県生まれ。東京藝術大学大学院在学中よりフリーランスで活動をはじめる。 主な絵本に、『おすしのずかん』『パンのずかん』『ねこのずかん』「へんなえほん」シリーズ(白泉社)、「よこしまくん」シリーズ(偕成社)、『ぼく、あめふりお』(教育画劇)、『チュンとカァのじゃんけんぽん!』(PHP研究所)、『どうぶつまねっこたいそう』(交通新聞社)など多数。

作品紹介

ちかてつ もぐらごう
ちかてつ もぐらごうの試し読みができます!
作:大森 裕子
出版社:交通新聞社
どうぶつまねっこたいそう
どうぶつまねっこたいそうの試し読みができます!
作:大森 裕子
監修:内藤 久士 巣立 隆宏
出版社:交通新聞社
全ページためしよみ
年齢別絵本セット