かんなじじおどり

かんなじじおどり

  • 絵本
作: 加藤 休ミ
出版社: BL出版

税込価格: ¥1,540

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作品情報

発行日: 2014年07月10日
ISBN: 9784776406624

出版社のおすすめ年齢:3歳〜
253×216mm 32ページ

この作品が含まれるテーマ

みどころ

クレヨン画家、加藤休ミさんの新作は、大きな古い庭に宿るという妖怪「かんなじじ」のお話。
かんなじじは、昼間はじっと座っているだけ。夜になると恐ろしい姿で庭を舞い踊ります。
「つるるん るるるん かんなんぎ〜ん」
明るい月の夜も、嵐の夜も。長い間こうして、家と、家の主を守ってきたのです。
時は移り、妖怪たちの生きづらい世の中になりました。
広い庭が減り、山や竹やぶを切られ、住処を失った妖怪たちが、かんなじじのところへやってきます。
毎夜毎晩、にぎやかに繰り広げられるかんなじじ踊り。
しかし、この幸せな暮らしも終わるときがきて・・・。

恐ろしいけれど、どこかユーモラスな姿の妖怪たち。
見開きいっぱいに描かれた妖怪たちの迫力と渦巻くエネルギーに圧倒されます。
そして読後にずしんと残る余韻。
「わしらは どこへ やどりゃ いいのじゃ〜」
その悲しい声に、心にぽっかり穴が開いたような気持ちになるのです。

家がひしめきあう都会の明るい夜。
「つるるん るるるん かんなんぎ〜ん」
月を見上げて「かんなじじ、どうか私たちを守ってください」と祈ってしまいます。

(掛川晶子  絵本ナビ編集部)

出版社からの紹介

人が住まなくなった家は、どうして朽ち果てるのでしょうか?古い大きな庭に宿る、人には見えない妖怪「かんなじじ」は、毎晩毎晩おどっては、家や庭を守っています。ある日「かんなじじ」は、宿る場所のなくなった妖怪、ちよ、やそきちを庭に招きいれますが…。クレヨン画家・加藤休ミが大迫力で描く、楽しく切ない妖怪絵本。

ベストレビュー

妖怪でも棲みにくい世の中?

とても愉快で、おまけに家を守ってくれる妖怪たち。
昼夜の姿の違いは、同一妖怪とは思えない!
このパワーなら、邪気も近寄れないですね(笑)
ぜひわが家にも来てほしいです!

でも、こんなにエネルギッシュな妖怪たちですら、開発や人口減少で、棲むところを追われてしまうなんて、なんだか考えさせられました。

人間も、妖怪も、住み良い世の中になればいいなって思いました。
(しゅうくりぃむさん 40代・ママ 女の子9歳)

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