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地 球 その中をさぐろう |
作品情報
発行日: 1975年
出版社のおすすめ年齢:5・6歳〜 |
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▼ 絵本とあわせて欲しい♪「からすのパンやさん」や「だるまちゃん」、「どろぼうがっこう」など。 地球の中のようすを地表から中心部にわたって描いた、「海」の姉妹作です。地球内部の巨大なエネルギーが地球を変えていく過程は実に見事で、その雄大さは目を見はるものがあります。
あなたもわたしも みんながんばりましょうこの絵本、実によく出来ています。地球の生き物について、現代生活について、地学的なことについて、この絵本は説明してくれています。 巻末には索引があり、この絵本に登場した物の名前が記載されているのですが、まあ、この量には驚かされます。 私は、この絵本に小学生の時に出会い、親にさんざんねだって買ってもらった記憶があります。 お話ではなく、図鑑めいた絵本なのですが、とても惹かれる絵本の一冊でした。 地下に住まう生き物たち、小さな花、動物たち。その描き方が実に加古さんらしいというか、なんというか。 普通一般の描き方ではないのですよね。視点が変わっていて非常に面白いのです。 「ありの結婚飛行」や「しんだかぶとむしのめす」「うさぎのよこっとびのあしあと」「アセチレン溶接」…思わず感嘆、とも絶句とも言えるようなため息がもれます。 この絵本は、虫が(とりあえず2Dなら)好きで、建物の成り立ちなどにも興味がある息子のために購入しました。 正直、小学生から大人まで、という絵本で、内容が結構高度なのですが、 見ているだけで楽しいし…と軽い気持ちで買ったのですが、 分からないなりにも、結構面白い絵本だったようです。 ただ、「ウィーヒェルト・グーテンベルグってなに?」とか、 「シアル(花崗岩質層)ってなに?」「餅盤ってなに?」と 直球勝負で聞いてくる息子には、正直閉口いたしました。 無学な母は、そんな言葉、いまだかつて聞いたことないんですが… (いや、学校で聞いたのかもしれませんが、まったく覚えておりません) この絵本は、一つ一つの専門的な用語についてはさておき、地球の不思議については、とてもわかりやすく説明してくれていますので、小学生のお子さんにぜひおすすめです。 最後の加古さんの言葉が、また加古さんらしくて素敵です。 ーきっと この本を読んでいるあなた方(君たちでなく、あなた方、というのが良い!)の中から この地球の謎を研究したり、宇宙の不思議を明らかにする人が出てくるでしょう。 さあ、それでは、あなたもわたしも みんながんばりましょう。 さようなら。ー そうです、この絵本を読んだ、未来を生きる子供たち。 どうぞ、たくさんの謎を解きあかしていってください。 私も、心からそう願っています。 というか、あなたもわたしも、の中には、この「私」も入っているのでしょうかね? はい、加古さん、がんばって勉強します…。 (ルートビアさん 30代・ママ 男の子5歳) |
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