焼けあとのちかい
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焼けあとのちかい

  • 絵本
  • 児童書
文: 半藤 一利
絵: 塚本 やすし
出版社: 大月書店

在庫あり

税込価格: ¥1,650

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作品情報

発行日: 2019年07月12日
ISBN: 9784272408573

出版社のおすすめ年齢:中学年〜
B5判/48ページ

出版社からの紹介

「戦争だけは絶対にはじめてはいけない」

日本の戦争に向き合い、戦争の過程を精緻に解明してきた半藤一利。その原点は中学2年で体験した東京大空襲だった。
開戦から日に日に苦しくなる下町の生活。そして3月10日。猛火を生きのびた半藤少年は焼けあとでちかった。
半藤一利の初の絵本を描くのは、大胆な画風で注目を集める絵本作家・塚本やすし!

小学校中学年以上向け。
小学校3年生以上の漢字にルビ。用語解説の注あり。

焼けあとのちかい

焼けあとのちかい

ベストレビュー

半藤一利さんが子供たちに託したメッセージ

「歴史探偵」を自認していた作家の半藤一利さんが亡くなったのは、コロナ禍が猛威をふるっていた2021年1月のことでした。享年90歳でした。
 自身初めての絵本となったこの作品は2019年7月に刊行されたものです。そのテーマは「戦争」です。

 半藤さんは1930年で東京の向島に生まれました。
 この絵本のはじめの方では、友だちと遊びころげていた姿が描かれています。
 そんな生活が一変したのが、1941年12月のアメリカとの開戦でした。その時の町の人々の表情が「晴れ晴れとして明る」かったと、半藤さんは記憶しています。
 しかし、いろんなものが生活から消えていきます。大好きだったベエゴマ、動物園の動物たち。
 やがて、町の人たちから笑顔も消え、母ときょうだいも疎開し、15歳の半藤さんは父と二人残ることになります。
 そして、1945年3月10日、東京下町に大量のB29機が襲いかかってきます。東京大空襲です。
 その時の様子を半藤さんはこの絵本で詳細に綴っています。
 生きるのも死ぬのも、わずかな違いだったともいえます。そんな生死の境を半藤さんは生き延びました。

 「いざ戦争になると、人間が人間でなくなります」と、半藤さんは書いています。
 焼きあとに立った半藤さんは、自分が死なないですんだのも偶然だし、生きているのも偶然、この世に「絶対」はないと思います。
 そして、「絶対」という言葉を使わないで生きていきます。
 そんな半藤さんですが、この絵本でその言葉を使って、こう語りかけます。
 「戦争だけは絶対にはじめてはいけない」
 絵本の形でこのメッセージが残された意義を伝えていかなければなりません。
(夏の雨さん 60代・パパ )

半藤 一利さんのその他の作品

昭和天皇物語 15 / 昭和天皇物語 13 / 太平洋戦争・提督たちの決断 / 世界史のなかの日本 1926−1945 上 ナチス・ドイツ、ソ連の恐怖政治、欧米列強の中国進出 / 世界史のなかの日本 1926−1945 下 独ソ不可侵条約、日独伊三国同盟、ソ連の満洲侵攻 / 戦争と人びとの暮らし 1926−1945 下 撃ちてし止まむ、学童疎開、日本降伏の日

塚本 やすしさんのその他の作品

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