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		 後悔・懺悔する場面が印象的。
		主人公のれいちゃんの揺れる心から目が離せませんでした。 
悲しみのどん底から 怒りの頂点へ… 
れいちゃんのちっちやな胸に収まりきらなくなり 
爆発してしまった感情。 
一瞬の自分の行動に 
大きな後悔・懺悔の気持ちがあふれ出るあたりが 
とっても読み応えがあります。 
どんな理由があっても  
感情にまかせてとってしまった行動が 
想像もしない結果をもたらすこともある…という事を 
子供たちに感じさせてくれる絵本だと思いました。 
また れいちゃんが 
ピピッチとの想い出を語るページでは 
動物と暮らす事がどれほど魅力的か   
よく伝わってきました。 
でも 動物を飼ったら  
大抵は死を見届けることになる… 
そんな覚悟を感じさせてくれるお話でもありました。 (西の魔女さん 30代・ママ 女の子13歳、男の子9歳)
		
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