おまけのじかんだね

おまけのじかんだね

  • 絵本
文: 松田 もとこ
絵: 菅野 由貴子
出版社: 文研出版

在庫あり

税込価格: ¥1,430

  • ◆『見積書』は商品を買い物かごに投入後、作成いただけます。
  • ※かごに入れても商品の確保は完了いたしません。お急ぎの際には、お早めに購入手続きの完了をお願いいたします。
  • ※「取り寄せ注文する」の際には、出版社の在庫状況により、お取り寄せできない場合がございます。あらかじめご了承ください。

作品情報

発行日: 2021年03月25日
ISBN: 9784580824492

出版社のおすすめ年齢:低学年〜
264mm×214mm 32ページ

みどころ

「おまけのじかん』は、好きなことができる、ゆっくりな時間。
「ぼく」のおじいちゃんは、「おまけのじかん」を生きているから、ゆっくり遊んでくれる。
いっしょに山に行ったり、海に行ったり、街をお散歩したり。
忙しいママやパパと違って、一緒にゆっくりしてくれる、友だちです。

おじいちゃんの「おまけのじかん」は、おばあちゃんからもらったもの。
病気で亡くなる前に、おばあちゃんは言ったのです。

「おじいちゃんは、おまけのじかんをたのしんで」

主人公「ぼく」の目を通して描かれるおじいちゃんの「おまけのじかん」は、夢の中を見るような明るくカラフルなタッチと、登場人物たちのにっこり温和な笑顔が印象的。
最愛の人に先立たれたおじいちゃんのさみしさとは、一見して相容れないようにも思えるイラストですが、むしろそのコントラストが、おじいちゃんのさみしさをより痛ましく、それでいて温かに描き出しています。

「ぼくはおまけが大好きだけど、おじいちゃんのおまけって、なんだろう?」

おばあちゃんが亡くなってから、少しぼんやりになったおじいちゃんを見て、「ぼく」は考えます。

「ぼくの大好きなおまけは、『もうおしまい』のあとでもらえる、ごほうびみたいなおまけです」

だからきっと、おじいちゃんも楽しんでいるはず!
いつかおばあちゃんと同じ場所に旅立つまで続く、好きなことをするための、この、ゆっくりな時間を──。

ひとり残される夫に送った「おまけのじかんをたのしんで」という言葉。
最期のさよならのときにおばあちゃんが口にした、声にならない「ありがとう」。
そして、そんなふたりを見て「おまけの時間」をうらやましく思う「ぼく」。

やさしくて、あたたかくて、それでもちょっぴり悲しくて──。
いつかきっと訪れる別れが、そしてその後に続く日々が、どれもこんな風だったらなら。
これは、人生を愛おしく思える魔法がかかった、そんな物語です。

(堀井拓馬  小説家)

出版社からの紹介

おじいちゃんは、ぼくのゆっくり遊んでくれる友だち。おばあちゃんが亡くなって、すこしぼんやりに。おじいちゃんにとってのおまけの時間は、好きなことができる、ゆっくりな時間。おまけの時間が続くといいな。

ベストレビュー

おまけの時間

私は今72歳です。
永年働いた職場を離れ、今までとは違う生活を楽しんでいます。
様々な場所で読み聞かせをして、障がいの子とふれあい、私よりちょっと先輩の方々とふれあい、知り合いも増えました。
これを「余生」と呼ぶことにはすごく抵抗があったのですが、この絵本を読んで「おまけの時間」と呼べることに、心から喜びを感じました。
いずれ「ありがとう」と語る、区切りの日が来るのでしょう。
それまで元気でいたい、おまけの時間を楽しみたいと、後押しをしてくれるような言葉です。
「おまけの時間」は、とてもポジティブな言葉です。
(ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )

松田 もとこさんのその他の作品

ひみつの おまけだね / だいじょうぶ じゃない / おばあちゃんはかぐやひめ / いればのガタくん、そらとんだ / いればのパッコンぜったいぜつめい! / いつもみているよ

菅野 由貴子さんのその他の作品

しろくまくんの このあな なぁに? / せかいいちのおおどろぼう / ココロ屋 つむぎのなやみ / ペコペコざかな / ココロ屋 / ゆかいな神さま 空とぶ太陽の神ヒルコ


PAGE TOP

  • 子どもに絵本を選ぶなら 絵本情報サイト 絵本ナビ
  • 絵本ナビスタイル 絵本から広がる子育て
  • 絵本の定期購読サービス 毎月お届け 絵本クラブ
  • 英語を絵本で楽しく学ぶ 絵本ナビえいご