

ちいさな体に、おおきなすみか。人の目からはうかがいしれない、地面の下の秘密基地。そんなありんこの巣を、トロッコに乗って大冒険! 案内は、赤い帽子がチャーミングな車掌のアリポンです。
ほそい通路と、風船のようにふくらんだ部屋で入り組む、おおきなありんこの巣。ところがこの巣は、ふつうと違うみたい。
お菓子工場に遊園地、体を休める温泉に、地面の下なのに富士山まで!? せっかくたのしそうな場所なのに、スピードが出すぎて止まれない駅もあれば、降りても迷路になっていて、目的地までなかなかたどり着けない駅もあったり……このありんこの巣、ひとすじなわではいきません。
イマジネーションあふれるさまざまな種類の部屋には、それぞれにおおぜいのありんこたちが暮らしています。ありんこ地蔵をおがんでいる子。迷路にまよってお宝を探り当てた子。ママとはぐれて泣いてる子。カバーのそで部分には、絵探しの問題として、巣のどこかに隠れている個性ゆたかなありんこたちが紹介されています。
さて、女王アリさまのおわします、終点おしろ駅を通過したトロッコは、カーブを描くトンネルをくぐって、ぐるりと反転こんどは入口へ。
線路をたどって道をもどれば、行きには気づかなかったあたらしい発見があるかも!
(堀井拓馬 小説家)

トロッコ トロッコ ごと ごと ごと...。 ありんこトロッコの車掌さん「アリポン」が、 みなさまにありんこの巣の中をご案内! 絵を探して、迷路で遊んで、お楽しみください。 最後には、片観音でありんこトロッコの路線図全体を紹介。

魅力的な主人公のアリポン。
年中さんや年長さんにおすすめだと思います。
主人公のアリポンは、トロッコの車掌さん。
軽快なリズムで、アリの巣を案内しながら(だいたいの!?)各駅に停車してくれます。
わが子が一番楽しんでいたところは、温泉駅。
迷路のようになっているところが面白かったようです。
親のおすすめは、最後のページのありんこトロッコ路線図。話を振り返るのにピッタリでした。
色々なアリがおり、生態も少し学べ、細かいところの絵を見て子供と話すだけでも、面白い時間が過ごせると思います。 (うさぎとりすさん 30代・ママ 男の子6歳)
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