
73万部突破の『こども六法』から小説版が登場! いじめ、ブラックバイト、デートDVなど、トラブルや悩みごとから身を守るのに役立つ、法律エンタメ小説! ただ法律を知るだけでなく、起こっていることをどのようにとらえるか、どのように解決するかを考えていくことで、法律の考え方・使い方を学ぶことができる。物語に出てくる法律の解説付き。
中学1年生の主人公・久家祐樹(くげ ゆうき)は、高校2年生の姉・智紘(ちひろ)が「こども弁護士」として所属する「くげ法律事務所」のお手伝いをしている。事務所には子どもから大人まで、悩みを抱えたたくさんの相談者が訪れる。ある日、祐樹のクラスメイトが万引きをして警察に捕まったとの噂が――。法律の知識や思考力を駆使し、こども弁護士が事件解決に向けて奮闘する。
<目次> FILE 1 石蹴り姫の沈黙 キーワード/万引き、いじめ、学校、日本国憲法 FILE 2 ブラックバーガー キーワード/ブラックバイト、裁判、民法、契約 FILE 3 友達の守り方 キーワード/傷害、否認事件、証言、刑法

とても考えさせられます
こども弁護士とありますが、高校生女子の弁護士。
主人公はその弟で、中学生の子です。
登場人物の大半は同年代位の子ですが、いじめやブラックバイトなど、今時の子供を取り巻く環境で起こりうる事件を題材にしています。
読んでいると、子供のの世界も大変だな・・・と改めて感じると共に、相談出来る場所、人が、あるようでないということに気付きます。
特に最初の事件で、苛められていた女の子が、先生すらも彼女が悪いと思っているようだったというくだりでは、逃げ場がなく、心理的に追い詰められていたことが伺えます。
様々な問題を法律の観点ではこうなりますよ、という流れはありますが、法律を超えて、当事者たちに寄り添っている主人公達の姿に、大人達のあり方を考えさせられました。 (hime59153さん 50代・ママ 男の子13歳)
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