
6月のある朝。気象予報士のかわうそさんから、池のマンションのみんなに嬉しい一報が入ります。
「ついに、つゆいりの おしらせで〜す。」
待ちわびていた梅雨入りです。雨が長く降れば、水の中の生きものも陸に遊びに行けますものね。ぽつりぽつり、ぽつぽつぽつ……さっそく、みんなで出発です。
かっぱさんにざりがにさん、かえるさんにシーラカンスさん、ウーパールーパーさんにくびながりゅうさんも。公園で子どもたちと仲良く遊んだり、くだもの畑でアイスクリームを食べたり。さらには山のてっぺんまでたどりつくと、遠くにサーカスのテントが見えます。中をのぞいてみると……?
ざんざん降りになればなるほど、嬉しそうにはしゃぐ池のマンションの仲間たち。その様子は見ているだけで元気な気持ちになってきます。ついにはサーカスで大活躍だってしちゃうのです。雨の日って、こんなに愉快だったのね。井上コトリさんが描きだす、軽快な言葉のリズムとキュートな絵がとっても魅力的なこの絵本。
明日も雨。みんなはどこに遊びにいくのかな? 梅雨の間、楽しい想像が広がりますね!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

雨が降る時季におすすめの絵本
梅雨入りの知らせに、池のマンションの仲間たちは大喜び。
雨が降りだして、池のマンションの仲間たちが水中から陸に上がってきました。 雨で体が濡れている間は、どこへでも遊びに行けるのです。みんなが向かったのはサーカスのテント小屋でした。 中をのぞくと、雨漏りで出演する動物たちがうんざり。 そこで、池の仲間たちが代わりに出ることになりましたが…
ざんざん降りのサーカスは、みんなの活躍で拍手喝采。 雨はもうすぐやみそうです。
雨の一日を軽快に描きだすキュートなイラストも魅力の、想像力がふくらむ絵本です。

終始優しい会話
図書館の新着コーナーで見つけました。
「いけのマンション」の住人たちが待ちに待っていた梅雨。
雨が長く降れば水の中の生き物も陸に遊びに行ける!とみんなで町に出かけます。
「〇〇ですね。」「〇〇してみましょうか?」というように、生き物たちの会話が終始優しくて和みます。
♪あめあめふれふれ らんらんらん
♪ルーララルーララルーラララ
というように、時折歌も混じって、なんとも楽しいおはなしでした。 (クッチーナママさん 50代・ママ 女の子21歳、女の子18歳、男の子15歳)
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