
猫のラッテは植物を育てるのが大好き。ある日、不思議な鳥が庭に種を落としていきました。 「なんの種だろう?」 ラッテはいろいろ調べたり、友だちに相談したけれど、この種が何かはわかりません。 「何がでてくるかわからないけど育ててみよう」 ラッテが、種をまいてみると、やがて芽がでました。ラッテは楽しみでなりません。 「花が咲くのかな、それとも大きな木になるのかな」 芽は少しずつ大きくなり、ある日、青いつぼみをつけました。 「いったい、どんな花がさくんだろう」 ところが、つぼみはかたいまま。夏が過ぎて秋も終わり、冬をこえてまた春がきたのに、ちいさなつぼみはとじたままです。まるで、つぼみだけ、時間に取り残されたよう。それでも、ラッテはお世話を続けます。強い風で倒れないよう、暑いひざしで枯れないよう、だいじにだいじに…。 猫とちいさな緑のやさしさ溢れる物語。

植物を育てる姿
「ルッキオとフリフリ」シリーズや『ちいさなゾウ』など、庄野ナホコさんのおしゃれなイラストの作品が大好きなので、こちらも読みたいと思いました。
花やみどりを育てるのが大好きなねこのラッテ。ある時青い鳥が運んできた青い種を育てることになります。
植物を育てる姿ってとても美しいなと感じました。不思議で美しいお話でした。 (クッチーナママさん 50代・ママ 女の子21歳、女の子18歳、男の子15歳)
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