
とれたて! 産地直送! 夏になればすぐにでも手を出したくなるような鮮度抜群「すいか絵本」の登場です。
ページをめくれば、ぱっかーんと割れたすいか。水分たっぷり真っ赤に熟した断面から飛び出したのは、ひとつぶの「たね」。あれあれ、どこへ行った?
……さあ、ここから愉快な「絵さがし」がはじまります。画面の中に整然と並んだすいかのたね。この中から逃げだした「たね」を探します。ありゃ、これは結構むずかしい?
そう思うと、今度はアリやオタマジャクシになりすましたり、楽譜やひらがなの中に隠れたり。その逃げ方は自由自在。だんだんと難易度が上がっていき、子どもから大人まですっかり夢中に。
色鮮やかなトランプやおやつなど、登場するものの華やかさに比べて、主人公の「たね」の姿は、かつてなかったほど地味でシンプル。ところがじーっと見つめて探しているうちに、いつの間にか愛着がわいてきてしまうから不思議です。探し出すのは、子どもたちの方が得意かもしれませんよね。
ありそうでなかった、新しい絵さがし絵本。イラストレーターとして活躍されていた作者の押本達希さんの絵本デビュー作です。インパクトのある表紙とともに、この夏話題になりそうですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

「すいかのたね」どこどこ?あんなところや、こんなところにかくれているよ。みつけるたのしみがつまった、絵さがし絵本。

楽しい!
表紙にひかれて読んでみました。すいかのたねを探す絵本です。おもいもかけないところにひそむ、すいかのたねが新鮮でおもしろくて、ページをめくるたび、わくわくしました。大人でも、なかなか見つけられないページもあり、楽しかったです! 絵もきれいでした。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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