
ぼくのうちの、ねこの名前は、ヨル。 シャルトリューの女の子で、フランスから日本にやってきた。 家ではのんびりしてるけど、前はしっかりお仕事をしていたらしい。 どんな仕事かって? それはね、ねこのサンタクロースをしていたみたいなんだよ。
ヨルの一族は、フランスで、先祖代々、サンタクロースの仕事をしてきた。 クリスマスにねこたちにプレゼントを配るのは、なかなか大変なお仕事だ。 プレゼントの中身も考えなくちゃならないし、配達もしなくちゃならない。 もともとヨルは真っ白だったけど、えんとつを出入りするうちに灰色になっちゃった、というおはなし。
日本語とフランス語が併記され、それぞれの言語の話者や、バイリンガルの子どもが読める本。 ひかえめでさりげない線画が添えられ、大人がフランス語に触れるために手元においてもよさそうです。 ねこの毛並みから想像を膨らませるのも楽しいですね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)

フランスからやってきたグレーのねこ・ヨル。家ではのんびり過ごしているけれど、夜になると、こっそり動き出し、不思議な“お仕事”をしていたらしい。えんとつをくぐり、屋根裏を抜け、ヨルはいったいどこへ……。灰色の毛並みに包まれたその秘密は、月の光にだけそっと語られる――夢と魔法が交差する、ひと晩の物語。フランス語翻訳付き絵本。
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