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		 アフリカ・コンゴの森の中。朝早く、きのこ摘みをした少年の一人が、自分の赤い帽子を落として行ってしまいます。さて、森に朝日がさし始め、ゴリラたちが目を覚ましました。一匹の子供ゴリラがさっそく赤い帽子を見つけ頭にかぶってみます。そこにほかのゴリラたちもやってきて、帽子の取り合いが始まりました……。
 
 
		
		 長年アフリカの森でゴリラを研究している霊長類専門家がゴリラ語を取り入れて書いた絵本。朝起きてから一日を終えるまでのゴリラたちの生活ぶりが、赤い帽子をめぐる出来事を通して丁寧に描かれます。表紙を始め、森の色「緑」が印象的な作品です。見開きページ上下に施された緑色の鮮やかな縁どりが森林の存在をさらに強調し、赤い帽子を引き立たせています。「ぐっ ぐうううむ」「ぐふぐふっ ぐごっ」などゴリラ語だけで表されたページは、ゴリラたちが何を言おうとしているのか想像力がおのずと働き楽しめますよ。
 コンゴの豊かな自然の中で営まれる野生ゴリラと人間たちの生活ぶりは、懐かしさにも似た余韻を残します。素朴な水彩画が温もりを加味しているともいえるでしょう。野生との共存が、この一冊でグッと身近になりそうです。巻末にゴリラ語の解説と、歌『ゴリラとあそぼう』が楽譜付きで紹介されています。
 ――(ブラウンあすか)
 
		
		 アフリカ・コンゴの森。朝日がさして、ゴリラたちは目をさましました。こどもゴリラが地面に落ちた赤い帽子を見つけて、「こっこっこ こっこっこ」と、帽子を頭にかぶってみました。すると、ほかのこどもゴリラがやってきて、「ぐふぐふぐごっ ぐふぐふっぐごっ」帽子を取り合いました。お父さんゴリラが傍でじっと見ています。「ぐっぐふうううむ ぐっぐふうううむ」こどもゴリラたちに何をいっているのかな。一方、朝早く森でキノコをとってきて、帽子をなくした男の子はお父さんに叱られました。男の子は泣きながら、仲間たちといっしょに帽子を捜しにもう一度森に入りました・・・・・・。
 ゴリラなどの野生動物とともに生きるアフリカのこどもたちの日常生活を描いた絵本。コンゴの画家が絵を描き、文は長年アフリカの森でゴリラを研究している霊長類専門家がゴリラ語を取り入れて書きました。
 最後のページにコンゴの童謡に基づいて編曲した「ゴリラとあそぼう」という歌もつけました。画期的な絵本です。
 
 ※福音館書店のホームページでは「ゴリラとあそぼう」の歌を聞くことができます。
 
		 ゴリラとコンゴの人達の暮らしが伝わりますゴリラはとても穏やかで、美しい生き物です。そのゴリラを愛する霊長類学者、山極寿一さんの絵本です。
 挿絵を描くのはコンゴの画家、ダヴィッド・ビシームワさん
 丁寧に描かれた絵がとても素敵です。
 
 朝早く森にきのこを採りに行った男の子が落とした赤い帽子と
 それを拾ったゴリラのこども、
 帽子ははたしてどうなるのでしょう?
 
 ゴリラ達の一日の様子、
 その森の側で暮らすコンゴの人たちの暮らしぶり
 それらがリアルに伝わってきて
 私達大人も色々感じる事ができる本だと思います
 
 勿論子供もゴリラ達に興味津々
 息子はゴリラ語になると、楽しそうに一緒に
 『こっこっこ』や『ふぬふぬふぬ』などと言っています
 そして、『ばうあああああ』で『こわ〜い』と隠れます
 ちゃーんとゴリラ語、伝わってます!
 
 今度動物園に行ったなら
 『ぐっ ぐうぅぅむ』と挨拶しましょうか
 (rittaさん 30代・ママ 男の子2歳)
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