うたをうたうとき


ぞうさんもくまさんも、人も木も空も石ころも、みんな自分に生まれてきてよかったのですね。そう歌いつづけるまどさんは、子どもだけが読者の童謡詩人ではありません。根源的な真実を語りつづけるまどさんの、本格的なアンソロジー。
まどさんの詩を声に出して読むとお母さんはやさしい気持ちになります。そのお母さんの声が赤ちゃんに届いて、草木を潤す春の雨のように、赤ちゃんの心をやさしく育むのです。まどさんが 赤ちゃんとお母さんへむけて書いた珠玉の詩が61篇収録。
ぞうさん、ふしぎなポケットなどの童謡、おならはえらい、てんぷらぴりぴりなどのやさしい詩91編をおさめる低中学年向きの詩集。
童謡「ぞうさん」が広く親しまれているまど・みちおさん。あたたかみのある作品世界と、日本を代表する絵本作家の一人であるいもとようこさんの作品世界が軽やかなハーモニーを生み出した一冊。
親しみやすい言葉で幅広い世代に愛されている詩人、まど・みちお選詩集。表題作のほか「やさしい けしき」「イナゴ」など全40編。
小さきものに愛情をそそぎ、はなくそから宇宙まで、やさしい言葉でユーモラスに本質を語る詩の世界。