(1) 特集・・・
じっとみつめて、ずう〜っとたどって・・・絵本『ありさんどうぞ』の世界。
子ども達が、夢中になって見てしまう・・・というのはこんな絵本です!まずはみどころからご紹介します。
◆『ありさんどうぞ』って、どんな絵本?

まっしろな絵本の画面のはじっこを、黒くて小さなありさんが一列に並んで歩いていきます。
「ああ、おもしろい!」
理屈なんかふっ飛んで、穴から出てくるありさん一匹一匹を、夢中になって見ている自分に気がつきます。
何だか懐かしいこの感じ。
「どこに向かっているんだろう」「どうして列がくずれないのかな」
色々考えながら、時間も忘れてじーっと地面を眺めていた子どもの頃の記憶が、絵本の中の「ぼく」の視線と重なって蘇ってくるのです。
作者が、ロングセラー絵本『ふしぎなナイフ』の中村牧江さん&林健吾さんだと聞けば納得。シンプルな文章、画面構成やデザインなどの洗練された雰囲気と、小さいながらに驚いたり喜んだりするありさんの愛らしさ。その相反する魅力の組み合わせのバランスがとても面白いのです。こんなふうに、見た瞬間にワクワクしてしまう絵本に出会えると、本当に嬉しくなってしまいますね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

穴から出てきた、ありさんたち。みんな、ちゃーんと一列に、どんどん、どんどん、歩いてく。
いったいどこまで行くのかな?いったい何があるのかな?
子どもは、ありの行列を見つけると、あきることなくジーっといつまでも、いつまでも見ています
小さい生き物を観察するそんなまなざしと、生き物へのやさしい気持ちをシンプルに描きます。
ぜひ、親子で対話しながら読んで下さい。
◆作者の中村牧江さんと林健造さんにインタビューしました!
作者の中村牧江さんと、絵を描かれている林健造さんへのインタビューが実現しました!
中村さんも、林さんも、もともと広告の世界で活躍されてきた方です。どうして絵本を制作されることになったのでしょう?
『ありさんどうぞ』のアイデアは、一体どんなところから生まれてきたのでしょう?
そんな、興味深く、貴重なお話をたっぷりお伺いしてきました。ちなみにおふたりの最初の作品は、
ロングセラー『ふしぎなナイフ』です。
ピン、とくる方もいらっしゃるかもしれませんね。

中村牧江さん、林健造さんへのインタビュー記事はこちらから
じっくりお楽しみください!!
◆直筆サイン本の販売です。
★今回の特集を記念しまして、作者の中村牧江さんと画家の林健造さんが、直筆サインを
描いてくださいました!
おふたり揃ったサインは貴重ですね。数量限定商品のため、完売と同時に販売終了です。
購入ご希望の方はお早めにどうぞ・・・。
◆その他の中村牧江さん&林健造さんの絵本作品もオススメ!
中村牧江さんと林健造さんがこれまで創作されてきた、その他の絵本作品をご紹介します。
 |
「ふしぎなナイフ」
なんのへんてつもない1本のナイフ。ページをめくっていくと、ナイフがまがる。
おれる。とける。ちらばる。そして・・・?
シンプルなのに、これほど驚かされ、これほどワクワクする絵本もあまりないのでは。
子ども達に大人気のロングセラーです。 |

一本のナイフでここまで驚いたことは未だかつてありません。想像力を駆使しなければ出来上がらなかった本だと確信しています。膨らんだり、切れたり。ページをめくるたびに驚きのため息が出ました。ナイフかわれるところがまるで本当にあり得ることのように思えるほど現実味を帯びていました。色々なことを想像するのを養う能力を身に付ける事が出来ると思います。ほどけるところもとても印象的でした。伸びるところも普段はあり得ないし、想像したこともなかったので衝撃的でした。この本から色々なことを想像する面白さを教えてもらいました。
(ぴょーん爺の娘さん 20代・ママ 愛知県常滑市 女4ケ月)
 |
「てをみてごらん」
きみの手、ともだちの手、あかちゃんの手。
怒っている手、甘えている手、約束する手。
花びらを受けとめる手、トンボがとまる手・・・他にも。
紙一枚でつくったとは思えない、豊かな手の表情が、
静かな感動を呼ぶ絵本です。 |

手ってなんだろう、と不思議な気持ちになりました。人類は手を使うことで発達してきたし、手を使うことは脳の活性化に役に立つといわれてますから、とても大事な部分であることはわかるのですが。精神と深くむすびついている感じがしました。
子供は絵本に描かれいた、桜の花びら、どんぐり、四葉のクローバー、とんぼを実際に手にしたことがあります。そのとき、どんな気持ちだったのか絵本を見ながら聞いてみました。子供なりにいろいろ考えていることがわかりました。シンプルな絵と言葉なので、読む人によって感じ方がいろいろ変わってきそうな絵本です。やさしく落ち着いた気持ちになる、大人にもおすすめの絵本です。
(どくだみ茶さん 30代・ママ 秋田県秋田市 女6歳)
 |
「ちかくにいるのだあれ」
おなじみの動物たちが
大胆なアップで登場。
さあ、近くにいるのはだあれ?
親子で遊べる絵本です。 |
 |
「ちがうのだあれ」
シンプルな線で描かれた生き物たち。
でも、よーく見るとちょっと違う
だれかがいるよ。
親子で遊んで、観察力もアップ! |
中村牧江さん・林健造さんの作品をまとめてご購入される方は、こちらからどうぞ
>>>
(2) 絵本クイズ・・・クイズに答えてポイントゲット!!
前回は、いしかわこうじさんのユニークな赤ちゃんえほん『たまごのえほん』からの出題でした。
「たまご」から生まれない赤ちゃんは・・・
・・・Dのひと(人)、でした。
さぁ、今週の問題です。
今週は、特集でピックアップした絵本『ありさんどうぞ』より出題します。
正解者の中から抽選で
1名様に絵本ナビポイント500ポイントプレゼント
20名様に絵本ナビポイント50ポイントプレゼント
しちゃいます!!
【問題】 (難易度★☆☆☆☆
)
いったいどこまで行くのかな?穴から出てきたありさんたちが、ちゃーんと一列に、どんどん歩いていく様子を
描いた『ありさんどうぞ』。絵本の中で、一回だけ慌てて列がばらばらになってしまう場面があります。
どうしてありさんは慌ててしまったのでしょう?
(ヒント:絵本紹介ページをよく見てみてね。)
前回のクイズのポイント獲得当選者はこちらの方々です。
☆1等(1名様)☆
500ポイント進呈
「じんぼんゆいぼん」さん
☆2等(20名様)☆
50ポイント進呈
「あいあいあいこ」さん、「あいる〜」さん、「オレンジバード」さん、「ガーフィールド」さん、
「こっこっこ」さん、「ごらむ」さん、「さくらんぼ♪」さん、「さなぼん」さん、
「ずるいくん」さん、「ちびっこさん」さん、「にくきゅう」さん、「ぽこさんママ」さん、
「ホットママ」さん、「まっきあーと」さん、「メルマイ」さん、「ヤマシ」さん、
「りんごせんせい」さん、「るなるなちゃん」さん、「わんこ!」さん、「三姉妹まま」さん
また次回もお楽しみに!
(3) 編集後記
|