(1) 特集1・・・ 江戸時代の大阪のあったかい人情と文化が楽しめる!
「なにわのでっちこまめどん」シリーズ
江戸時代の大阪を舞台に、「きくきく屋」というくすり屋に奉公する小さな丁稚(でっち)、こまめどんの日常を
大阪人ならではの人生の知恵を交えながらテンポよく描く「なにわのでっちこまめどん」シリーズ。
とにかくないたり、わろたり、大忙しなのです!
2010年3、4、5月とシリーズ3作連続で発売!
江戸時代の大阪の文化や笑いのセンスを感じる事のできる、とってもユニークなシリーズですね。
まずは各作品のみどころからご紹介します!
◆「なにわのでっちこまめどん」シリーズってどんな絵本?
おつかいを頼まれたこまめどんですが、道中には、めかつら売りやのぞきからくりなど、さまざまな誘惑がいっぱい。こまめどんは誘惑に勝って、きちんとおつかいをすることができるのでしょうか?!

舞台は江戸時代、大阪のくすり屋「きくきく屋」。
一体どんな生活をしているのでしょう、思わず覗いてみたくなる設定です。
そして主人公はちっちゃな丁稚(でっち)こまめどん。
まぁ、このこまめどんときたら愛嬌はたっぷりだけど口は達者、誘惑には弱い、そして調子のり・・・そんな事でちゃんと大事なお仕事つとまるの?なんて心配していたら案の定、おつかいの途中に大切なことをすっかり忘れて青い顔。でも、そこはさすが大阪。全ては笑いでなんとなーく丸くおさまっちゃうのです。最後にはばんとうさんからのピリリと辛いお言葉付き。もちろん“オチ”は忘れずに。
江戸時代の雰囲気をたっぷり満喫できるのは、骨董屋やちんどん屋のご経験(!)もあるというたごもりのりこさんの絵の魅力。細かい小道具や着物を楽しんで描かれている様子が伝わってきます。そして何でも顔に出ちゃう大阪人気質(?)な豊かで大らかな表情もたまりませんね。
なんだかのどかで温かい。こんな風に生活の一部として存在する“笑い”というものに、今の私達にも色々なヒントが隠されているような・・・。この独特な間とテンポを是非声に出してお楽しみください!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
でっち仲間のだいきちどんとけんかした、こまめどん。番頭さんの大目玉をくらい、二人して蔵に入れられてしまいます。蔵の中は暗くて、よう見えん。強がる二人ですが、実はねずみがこわくて……

舞台は江戸時代、大阪のくすり屋「きくきく屋」。
「なにわのでっちこまめどん」シリーズ第2弾は、でっち仲間のだいきちどんとケンカをするお話。あまりにもしょうもないケンカの内容に、二人はばんとうさんに大目玉をくらいます。暗い蔵の中にぽーん!放り込まれてしまいます。これは怖い。さぁ、どうするこまめどん、だいきちどん。
今回のこまめどんは泣いたり笑ったり、怒ったり驚いたり。まぁ表情がくるくる変わって忙しい。でも、こんな風に思いっきりケンカしたり、思いっきり泣いたりできる友達がいるというのはうらやましい限りですよね。こんなにぎやかなら丁稚生活も悪くないかも?最後のばんどうさんの“教訓”ならぬ“こころえ”がまた効いています。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
台所で小芋をつまみ食いをしていた、こまめどん。すると表から、「こらーっ、どろぼー!」という声が。あわてて飲み込むと、走って追いかけます。気づけば、こまめどんの後ろには、魚売りのおっちゃん、歌舞伎役者、忍者に牛まで、ついてきていて……。

舞台は江戸時代、大阪のくすり屋「きくきく屋」。
ちっちゃなでっちが活躍する「なにわのでっちこまめどん」第3弾の登場です。
今回はシリーズ一番の疾走感!
「こらー!!どろぼーっ!」の声で町中みんなが次から次へと追いかけはじめます。何はともあれ走るのです。あっという間に大行列、大騒ぎです。でも、一体誰が泥棒?
そこかしこにちりばめられた小さな笑いのネタも含めつつ、ここは声に出して一気に読み上げるのがこのお話を楽しむコツ!最後のオチも効いてくるってもんです。
今回の“こころえ”は特にすごい。
「だれか はしってたら、とにかく はしろ!」・・・って。
その真意は?とにかく読んで体感すべし、ですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
◆絵を描かれたたごもりのりこさんにインタビューしました!
江戸時代の大阪、くすり屋の丁稚・・・。
一風変わった設定のこんなユニークな絵本シリーズ誕生の秘密を、佼成出版社さんの担当編集者の方にお伺いしました。
★ 「なにわのでっちこまめどん」シリーズ誕生の秘密
村上しいこさんご夫妻と奈良観光をご一緒していたときでした。興福寺で、昔の奈良の町なみを描いた絵が目に留まり、「あ、しいこさんの時代ものって読んでみたい!」と思いつくまま、その場で、しいこさんにご相談。「自分が描くならば、では大阪で」ということで、あれよあれよという間に“こまめどん”が誕生しました。笑いと人情味あふれるテキスト。その絵は――? そのとき「!」と頭にうかんだのが、たごもりさんでした。テキストを読みこんで読みこんで、作品世界を魅力的に広げてくださる、たごもりさん。そののびやかで温かな画風は、きっと、こまめどんをいきいきと、絵本の中で動かしてくださるだろうと、大いなる期待とともにお願いしました。もちろん、できあがりは期待以上でした!
笑いと人情味あふれる江戸の大阪の雰囲気をたっぷり満喫させてくれるのは、たごもりのりこさんの描く絵の世界。
くるくる変わるこまめどんの豊かな表情、その時代の生活感まで伝わってくるような風景や小物。
物語の内容に見事に“しっくり”きていて本当に魅力的!どんな想いでこの作品を手がけられたのでしょう・・・
たごもりさんへのインタビュー記事をご紹介します!

たごもりのりこさんへのインタビュー記事はこちら
◆直筆サイン本の販売です!
お人柄が伝わってくるようなインタビュー内容、いかがでしたでしょうか?
たごもりさんは古物を扱うお店で7年程働かれていたそうなんです!

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←こちらがそのお店、
西荻窪の「ベビヰドヲル」で撮影されたお写真だそうです。
時には“ちんどん屋さん”の仕事にもお呼ばれされたりしたそうで・・・
かなりユニークな経歴!!
今の作品にも存分に生かされているのでしょうね。 |
★そんなたごもりのりこさんが、今回の特集を記念しまして、
素敵なイラスト入りの直筆サインを描いてくださいました!
愛嬌たっぷりこまめどんを一冊一冊丁寧に・・・→
シリーズ3冊それぞれ違うイラストですよ!!
数量限定、完売次第終了です。お早めにどうぞ・・・
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(2) 特集2・・・ たごもりのりこさんの絵本の世界
◆たごもりのりこさんの他の作品もご紹介します!
★のんきで楽しいおばけワールド「ばけばけ町」シリーズ
妖怪、おばけの町にひっこししちゃったけんちゃん一家・・・て、そんな事あるのー?
どんな展開になるのか気になりますね。でも、どうやら怖いだけではないようですね。
★可愛らしい絵から大迫力の絵まで、並べてみるとその表現の幅広さを感じます!
★読み物の挿絵も魅力的!
◆村上しいこさんの作品の世界も!
◆おまけ!江戸の時代を満喫できる絵本
やっぱり江戸は魅力的。主人公がさまざまなので比べてみるのもおもしろそう!
(3) 絵本クイズ・・・クイズに答えてポイントゲット!!
前回は、ユーモラスな言葉遊びの絵本『くだもの だもの』からの出題でした。
イチゴとキウイとバナナがスイカの家に誘いにきたのは・・・
・・・Cの かいすいよく、でした。
さぁ、今週の問題です。
今週は、「なにわのでっちこまめどん」シリーズ『どろぼうどいつや』より出題します。
正解者の中から抽選で
1名様に絵本ナビポイント500ポイントプレゼント
20名様に絵本ナビポイント50ポイントプレゼント
しちゃいます!!
【問題】 (難易度★☆☆☆☆
)
江戸時代は大阪の、「きくきく屋」というくすりやで働いているこまめどん。
ある日のこと、「こらーっ、どろぼうーっ!」その声を聞いて慌てておもてに飛び出します。
さて、その時こまめどんは何をしていたのでしょう?
(ヒント:立ち読みページを見てね。)
前回のクイズのポイント獲得当選者はこちらの方々です。
☆1等(1名様)☆ 500ポイント進呈
「タクユウママ」さん
☆2等(20名様)☆ 50ポイント進呈
「3匹のパンダ」さん、「Mica(⌒▽⌒ノ」さん、「えりかろも」さん、「キンコママ」さん、
「クッキーでーす!」さん、「さだくん」さん、「ずくぼんじょ」さん、「すずらんぷ」さん、
「にょろきょろ」さん、「ぱ〜ぷる」さん、「ひなこっこ」さん、「ふ〜ちゃん☆」さん、
「ふぃ」さん、「ふくまろ」さん、「ベンジー」さん、「ぽるてん」さん、
「まるちょんぼ」さん、「メルマイ」さん、「桜子」さん、「小虎」さん
また次回もお楽しみに!
(4) 編集後記
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