読者と審査員による最終審査でついに決定! 読者と選ぶあたらしい絵本大賞第1回 結果発表

読者からの投票数 
12374票

読者参加型の公開審査にご参加いただき、
ありがとうございました。
特別審査員による最終選考会を経て、
2025年7月、ついに各賞が決定!
未来の名作となる
「あたらしい絵本」を発表します!

総評

「読者と選ぶ あたらしい絵本大賞」へのご応募・ご参加、誠にありがとうございました。作品の熱量、投票の盛り上がり、審査員の真剣な議論——すべてが当初の予想を超えるものでした。幅広い年代(13歳から81歳まで)の作者から、海外からも作品応募がありました。作品を朗読動画で観て投票・審査する、というのも業界初の試みでした。
「あたらしい」とは何か。作者も読者も審査員も考え、悩んだこの経験こそが本賞の意義といえるでしょう。受賞作品はもちろん、応募作品それぞれに、「あたらしい」への挑戦と創意があり、絵本の持つ可能性の広がりをあらためて感じました。
(あたらしい絵本大賞事務局)

今回参加の特別審査員

  • 横山だいすけ(歌手・俳優)

    横山だいすけ

    (歌手・俳優)
  • つむぱぱ(イラストレーター)

    つむぱぱ

    (イラストレーター)
  • 横山だいすけ(歌手・俳優)

    辻晶

    (CNRS准教授・東京大学IRCN
    赤ちゃんラボ連携研究者)
  • 横山だいすけ(歌手・俳優)

    磯崎園子

    (絵本ナビ編集長)
>>特別審査員 プロフィールはこちら

結果発表

各賞に輝いた作品はこちら!

大賞

読者と選ぶあたらしい絵本大賞第1回

紙の書籍化決定!

賞・特典

  • 紙の書籍・電子書籍で
    講談社から出版

  • 賞金50万円
    (初版時印税に含みます)

  • CLIP STUDIO
    PAINT EX
    2デバイス3年版

  • 絵本ナビ・コクリコに
    作品紹介記事

『まねてみよう』
青物横丁
受賞者コメント

読みながら体を動かして楽しめる、そんな絵本にできたらと思ってつくりました。
この絵本には、変な顔ばかり出てきます。
なぜなら、変な顔をするとなんだか愉快な気持ちになるからです。
ひとりでも、みんなとでも、絵本の顔をまねてみてください。
そっくりまねできても、全然違う顔になっても、きっと愉快です。
写真に撮って、スマホのアルバムに変な顔ばかり並べるのもおすすめです。
自由にお楽しみいただけたら嬉しいです。
投票にご参加の皆様、審査員及び事務局の皆様、そして素晴らしいナレーションに、心より感謝申し上げます。

特別審査員コメント

横山 だいすけ さん

顔の表情をまねするだけでなく、像や野菜まで……顔っぽいものを真似するとどんな表情になるのか、親子がそれを楽しく話しながら読み進めていく姿が想像できました。僕は絵本って読んで終わりではなくそこから広がる親子のコミュニケーションがすごく大切なんじゃないのかなと思います。審査員で"あたらしい"ってなんだろう? と何度も議論を重ね、その中で選ばれた『まねてみよう』は、大賞に相応しい"あたらしい"を注ぎ込んでくれた作品だと思います。

つむぱぱ さん

なんかありそう、だけど、ない。
それは、アイデアを超えて、発明だと思う。
今回の大賞にふさわしい作品。

辻 晶 さん

思わずまねしたくなるリアクションやインタラクションを誘う絵本です。やってみている人たちや実物写真の追加が新鮮で、子どもが絵本の内容と現実の世界を結びつけやすくなるよう工夫されています。

磯崎 園子 編集長

「まねてみる」中で生まれてくるのは、どんな表情? どんな感情? みんなと同じ? 違う? 簡単? それとも難しい? この絵本を読みながら体験する、それぞれの時間をのぞいてみたい! この作品が、参加型絵本の可能性をさらに広げてくれる予感があります。

Pick Up読者からの投票コメント

息子が真似をして可愛かったです。この絵本のおかげで、表情が豊かになった気がします。

絵にインパクトがあって面白い!

X でシェア

部門賞

賞・特典

  • 絵本部門
    電子書籍で講談社から出版
    動画部門
    絵本ナビプレミアムに掲載
    テキスト部門
    次回コンテストの部門課題として採用の可能性あり
  • 賞金10万円

  • CLIP STUDIO
    PAINT EX
    2デバイス2年版

  • 絵本ナビ・コクリコに
    作品紹介記事

絵本部門

『ぼくのみるせかい』
明崎だいふく
受賞者コメント

この度は、このような素晴らしい賞をいただき、大変嬉しく思います。選考では数々の素晴らしい作品を見ることができ、とても学びになりました。
『ぼくのみるせかい』は、人それぞれが持つ世界を大切にしてほしいという思いから制作しています。私が考える、「こんなことがあったら良いな」をいっぱい詰めた作品になっています。読んでくださった方の心に、何か残るものがあれば幸いです。
この経験を励みに、今後も制作に取り組んでいきます。ありがとうございました。

特別審査員コメント

横山 だいすけ さん

娘がまさにこの作品のような世界を話してくれたことがあり、子どもの見る"日常とはちょっと違う世界"を絵本に落とし込んだアイデアは素敵です。大人になってくるとこういう視点が見えなくなりがちだからこそ、このような作品が出てくれることが嬉しい。

つむぱぱ さん

未来のjunaidaを感じさせる強烈なイマジネーションと画力に圧倒された。
まだ弱冠19歳(応募時点)。すごいクリエイターが生まれる瞬間に立ち会えた幸せ。

辻 晶 さん

子どもならではの想像力があふれる世界を描いた一冊。読むたびに新しい発見があり、親子の対話も広がります。

磯崎 園子 編集長

誰もが持っていたはずの「自分だけが見ている世界」。このままずっと大切に表現し続けて欲しいと思います。

Pick Up読者からの投票コメント

大人ですが、昔こんなことがあったと思い出しました。 成長とともに想像の世界は姿を消しますが、だからこそ子どもだけでなく、大人にも読んで欲しい作品。

繊細な細やかな部分がとても良かったです。絵本のぼくがとてもかわいく、魅力的でした。靴のてんとう虫の家も魅力的でした。

X でシェア

動画部門

『BOUNCE?』
わたあめじろう
受賞者コメント

「動画部門賞」という素晴らしい賞をいただき、心より感謝申し上げます。
投票やコメントで応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。
この作品は、もともと絵本を意識せずに構想したものですが、むしろ、そのおかげで「あたらしい絵本」というテーマに合ったのかもしれません。難しいことは考えず、音と動きのリズムを楽しんでいただけたら嬉しいです。
以前から絵本を描きたいという思いがあったので、この出会いに感謝しています。

特別審査員コメント

横山 だいすけ さん

とにかく音と絵の表現の変化が面白く、ついつい見入ってしまいました。動きの繰り返しの中での、硬さ、柔らかさ、軽さ、重さの絶妙な質感の変化は流石でした。あたらしい絵本とはこういうのもありなんだなという発見がポイントでした。

つむぱぱ さん

正直、絵本に「あたらしさ」というテーマを加えて、再解釈しようというコンテストとしては、優等生という印象。ここからさらに発展する新しい絵本に期待。

辻 晶 さん

動画と音の力を活かし、物理現象を直感的に伝える作品。動画フォーマットを効果的に活用しています。

磯崎 園子 編集長

くり返しと変化を飽きずにずっと見ていられる心地よさは、まさに絵本を読んでいる感覚。「動画×絵本」の可能性を感じて嬉しくなってしまいました。

Pick Up読者からの投票コメント

ただ絵を動かして音をつけた動く絵本とは全く違う。動画であることの強みを最大限に引き出した作品であると思った。この作品で伝えたい体験は、紙の絵本では“絶対に表現できない”。だからこそ“あたらしい”。

コレはずっと見ていられます! 最後まで目が離せない!! 小さい方から大きな方までおすすめです!

X でシェア

テキスト部門

『れんけつ れんけつ!』
むしゅ
受賞者コメント

このたびは素晴らしい賞をいただき、大変光栄に思っております。自分の作品が多くの方の目に触れ、このような評価をいただけたことを、心より嬉しく感じています。今後の創作活動の励みになります。本当にありがとうございました。

特別審査員コメント

横山 だいすけ さん

文字だけで絵本を描く。これって凄く難しいのでは!?と思っていましたがなんのその。動物たちの機関車が楽しく力を合わせて走っていく姿がすぐ見えてきました。走る音にその動物らしさがあり、この作品の完成を見るのが今から楽しみでしょうがないです。

つむぱぱ さん

絵本の最も大切な要素の一つである"言葉"を扱うプロフェッショナルを一番感じた。一文字に対する重みが、他の作品とはレベルが違った。脱帽です。

辻 晶 さん

音とテキストの使い方が巧みで、ゲーム感覚で楽しめる一冊。「協力」の大切さを楽しく学べます。

磯崎 園子 編集長

機関車たちは原っぱや橋の上をどんな姿で走っていくのでしょうか。どうしてもその絵を見てみたくなるような、耳に残る個性的なフレーズが魅力的でした。

Pick Up読者からの投票コメント

こどもの大好きなどうぶつがたくさん出てきて、どうぶつ+電車と、子どもの好きなものが2つもそろっています。れんけつれんけつ……と言いたくなります!

考えなくても楽しく読めました。絵がないぶん、どんな電車なんだろう……と想像したり……。どの動物も活躍してよかった!

X でシェア

審査員賞

賞・特典

  • 絵本部門は電子書籍で
    講談社から出版

  • 賞金5万円

  • CLIP STUDIO
    PAINT EX
    2デバイス2年版

横山だいすけ賞

『あじみコップ』
古池 梨恵
受賞者コメント

新しい飲み物はコップも味見したいだろうな、どうやってするかな?と思い作りました。
作中のジュースは、小さい頃風邪の時に祖母が作ってくれました。治った後、りんごやみかんを切ってもらい、自分でも作って飲んでいました。
コップゾウは今日も新しい飲み物にわくわくし味見をしているでしょう。
『あじみコップ』を選んでいただきとても嬉しいです。今後紙の本でも楽しんでいただけるようになりたいです。絵本を作り続けます!

横山だいすけさんコメント

コップがこっそり注がれた飲み物を味見していく。その中に絵のタッチや色の塗り方など、どのページにも優しさが溢れていました。身近にある世界が視点を変えるとちょっと面白く見えるかも。そのバランスが、優しい親子時間に繋がりそうだなと感じたのが決め手でした。

Pick Up読者からの投票コメント

読んだ後は、いつもの世界がちょっと楽しく、愛おしく見える。そんな素敵な絵本だと思いました。

実はうちのコップもこっそりあじみしているのかな?と想像して楽しめる絵本。

X でシェア

つむぱぱ賞

『ぷっ ぷっ ぷぅ』
ふわぽよ宇宙人
受賞者コメント

動画部門での受賞、誠にありがとうございます。画面がつながる映像表現で、おならとうんちという子どもに人気のテーマで物語を描きました。起承転結を意識しつつ、映像の“転”を連続で構成するのに挑戦しました。
他の作品のクオリティに驚きましたが、どの方も愛を持って絵本を作られていることが伝わり、制作意欲が刺激されました。
「視覚でも聴覚でも想像力を働かせる」新しい絵本の楽しさをこれからも提供できると嬉しいです。

つむぱぱさんコメント

完成度はいまいち。良くすべきポイントはたくさんあります。
でも、"あたらしい絵本"をどう再定義するか。そこに今回のコンテストの意義があると思う。
新しいものは、いつも強烈な制限の中から脱する反発力から生まれている。
そう考えると、この作品は輝いて見える。
縦スクロールだけの世界の中で、いかに絵本を表現するか。
そのチャレンジを評したい。

Pick Up読者からの投票コメント

シンプルでバカらしいけど、きちんとオチまでついていて好き!

動画が始まってずんずんと男の子が宙に舞い上がるのですが、その後おならが止まったらどうなるんだろう? 危ないよ! と思っていたら……。予想外のところに着地でした(笑)

X でシェア

辻晶賞

『たからさがし』
だいくりゅうと
受賞者コメント

この度は特別な賞をありがとうございます。精一杯描いた作品を評価して頂き大変嬉しく思います。辻様をはじめ応援頂いた皆さん、投票して下さった方、そして作品の魅力を引き出して下さった朗読の山本様に感謝致します。本作は私の幼少期の体験を土台に「子どもたちの可能性が守られる世界であって欲しい」そんな希望を込めて制作しました。子どもたちが過ごす様々な場所に想いが届き、遊びが生まれるきっかけとなることを願っています。

辻 晶さんコメント

主人公が宝を探す側から隠す側へと役割を変える展開がユニークで、遊びには役割があることや、視点の切り替えを自然に学べる教育的な構成です。その流れの中で、子ども自身が宝探しに参加したくなり、遊びと対話が自然に生まれます。細部まで描かれたイラストも魅力で、幅広い年齢層が楽しめます。

Pick Up読者からの投票コメント

たからさがしや何かを探す絵本はあるけど、逆回転のプロセスを描いたものは初めて見ました!とても引き込まれますし、絵も素敵。

読んで楽しい! そのあと、自分の家でやってみたくなる! そんなところが新しいと思いました。読んだあと、家族遊び、友達遊びにつながる行動絵本。好きです!

X でシェア

磯崎園子賞

『タベテッテイではたらきたーい!』
はまだ みわ
受賞者コメント

この度は、素晴らしい賞をいただきまして、誠にありがとうございます! 素敵な朗読がついた躍動感ある動画を作っていただき、絵本作品をたくさんの方にみていただく機会を与えてくださったことに、心から感謝しております。作品を見てくださった皆様、投票くださった皆様、選考委員、ご関係者の皆様、本当にありがとうございます! 今後も、楽しい世界を作り続けていきたいとワクワクしています。どうぞよろしくお願い致します。

磯崎 園子 編集長コメント

ストーリーをしっかりと理解する前から、読むたびにどうしても声を出して笑ってしまったのがこの作品でした。キャラクターもストーリーも理屈を超えたパワーと愛嬌があり、読んだあとに「なんだったんだ!?」という気持ちにさせてくれる絵本が個人的に大好きなのです。このままの勢いで沢山の人の心を幸せな気持ちにしていってもらいたいです。

Pick Up読者からの投票コメント

ブタさんシェフがお茶目。ガツガツ食べる様子、目つきとか食いっぷりに妙に野生味もあったりしてリアルで面白い。ロバートさんの控えめな性格とかも、なんか色々人間模様を見ているみたいでした。最後に良かったねえって子どもに話せる感じが好きです。

楽しいストーリーの根底に「他者受容」があると感じました。とんでもないブタくんに対してロバくんが寛容で、最後はどちらもハッピーなエンディングに癒されます。

X でシェア

読者賞

公開審査で高い評価を得た作品に、
今回特別に設けました。

賞・特典

  • 賞金5万円

『ZOMBEAT:老犬あるあるストーリー』
モンキー・ハンズ
受賞者コメント

驚きと感謝です!
この作品は約19年を共に暮らした犬「ビート」が年老いてからの日々を愉快に表現した老犬のお話です。
なにか特別なメッセージがある訳でもありません。
ただただ「年老いても一生懸命生きる相棒への愛おしさを形に残したい」との思いから始めた1話1分のショート動画。
そんな作品が読者賞をいただけるなんて驚きです!
そして共感、投票いただいた読者と選考会の皆さまに心から感謝申し上げます。
必死に生きる全ての者たちにエールを!

Pick Up読者からの投票コメント

犬の介護をしている人たちへの「応援動画」。 ほんわかとあったかい短編ストーリーで次々と見てしまいました。 介助には「まっ、いっか」の気持ちの余裕が大切だと教えてもらえた作品です。

面白くて可愛くてくすっと笑っちゃうのに、それでいてジーーンとさせられる。そんな心に残る作品と感じました。

ビートくんに愛溢れる優しい目線での可愛い動画は、とても心が癒されます。愛犬家にはとても魅力的な作品です。

X でシェア

最終選考作品

今回、最終審査にかけられた48作品。
全応募1076作品の中から選ばれた力作です。

賞・特典

  • 絵本部門は講談社から
    電子書籍で出版

  • CLIP STUDIO PAINT EX
    1デバイス6ヶ月版
    (大賞・部門賞・審査員賞受賞者様は対象外)

絵本部門

全部読みたくなる!本コンテストだからこそ選ばれた33作品。読み上げ音声をつけて動画にしました。

※一部、内容にそって、作品に書かれている文字とは異なる読み上げをしている場合があります。本動画は、投稿いただいたものに忠実に作成しております。間違い等はご了承ください。

テキスト部門

全5作品、読み上げ音声をつけて動画にしました。どんな絵が入るか、あなたや親子で想像しながら読む楽しみも!あたらしい絵本体験を味わってください。

※一部、内容にそって、作品に書かれている文字とは異なる読み上げをしている場合があります。本動画は、投稿いただいたものに忠実に作成しております。間違い等はご了承ください。

たくさんのご応募&投票
ありがとうございました!
次回の開催をどうぞお楽しみに!

主催
絵本ナビ KODANSHA
協賛
CLIP STUDIO PAINT

Q&Aもあわせてご覧ください。
Q&Aに記載の内容についてや、選考経過、選考内容等、選考に関するお問い合わせには応じておりません。