
アフリカ・マリ共和国のタウデニでは、たくさんの岩塩が産出されます。ここで取れた貴重な塩を、10数頭のラクダに載せて、750キロ離れた街トンブクトゥに運ぶラクダのキャラバンは、現在も続く伝統的な儀式です。 キャラバンに参加できる年齢になった少年マリクと、彼のラクダ、ラクマール。一歩間違えれば命に関わる過酷な旅の道中で、彼らを待ち受けていたものは……。

ラクダのキャラバン
アザライと呼ばれるラクダのキャラバンのお話です。
塩を運んで砂漠の中を、750キロもの長い距離を移動するアザライが、今でも行われていることに驚きます。
塩がいかに貴重なものなのか、塩いかに必要なものなのか、途中の人との出会いと物品交換、話されることによっての学びに、体験しているかのように教えられました。
砂嵐の脅威も描かれています。
長旅の末に手に入れた品々は、持ち帰ったらまた別のものに姿を変えるのでしょう。
復路も750キロなのだと思ったら、気が遠くなりそうです。
流れる画像で見ていたら、これだけ印象に残らないだろうと思えるほど、簡潔でインパクトのある絵本でした。
世界には、知らないことがいっぱいです。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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