しっぽのつり


『ねないこだれだ』(福音館書店)や『おばけのてんぷら』(ポプラ社)など、独特なはり絵を使った絵本で大人も子どもも大好きな絵本作家せなけいこさん。大人になっても、その表紙を見ればすぐに思い出してしまうほど、印象深い作品ばかり。とくにおばけと言えば、せなさんの描いたおばけを思い出してしまう人も多いのでは…?
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「こんな じかんに おきてるのは だれだ?」あれあれ、こんな時間に起きている女の子がいましたよ。夜中はおばけの時間のはず、いったいどうなっちゃうのでしょう? 子どもたちはおばけが「怖いけど好き」。だからこそ、このおばけが子どもたちに大きな印象を残すのです。
あらあら、ルルちゃん。何でもすぐに「いやだ いやだ」って言うのです。毎日、子どもに「いやだ」って言われているママやパパが読めばクスっと笑ってしまいそうなこのお話。まさにルルちゃんは「困ったちゃん」。だけど、とっても愛おしいのです。
保育園に行くのはいいけれど、お母さんが帰っちゃいやだと「あーんあん」。するとみんなも「あーんあん」。すると大変涙がどんどんたまって…。予想も出来ない展開への驚きと、お母さんの愛情も感じられる優秀な一冊です。
『ねないこだれだ』『いやだいやだ』『もじゃもじゃ』『にんじん』4冊が入った、せなけいこさんの「いやだいやだの絵本」シリーズ。1969年の誕生から人気を博し、2019年で50年を迎えました。これを記念して刊行されたのが、この「いやだいやだの絵本プレゼントBOX」です。
「おばけのてんぷら」とはいったい?どんな展開なのかとっても気になりますね。それにしてもこの絵本に出てくるおばけ、本当に愛くるしくてちっとも怖くない!においにつられてやってきちゃうなんて…。うさこのマイペースぶりとの掛け合いがとてもおかしいのです。
「あれ! めがねが ない!」うさこは、山へめがねをさがしに出かけます。夜中にやってきたうさこを見て、はりきったおばけが飛び出します。「べろべろ ばあー!」ところがうさこは…?
嫌いなものや、いらなくなったものは何でもポイポイくずかごに捨ててしまう女の子。そんなに捨てると・・・「きゃあ〜。」
せなさんのおばけ絵本の中でもちょっぴり怖い方?でも愉快なのはぞろぞろ出てくるおばけたちの愛らしさのせいか、テンポ良い話の展開のせいか。爽快な一冊です。
ろくろっくびや大入道のすむ家にひっこしてきた、おじいさん。あべこべに、ばけものをこき使います。大人気「せなけいこ おばけえほん」シリーズより。
せなさんの貼り絵にはうさぎの毛のほわほわ感がぴったり!せなかがはんぶんしろいから「はんしろ」、「う」はおまけだよ・・・のはんしろう。あれれ、はんしろうが泣くなんて珍しいなぁ、はんしろうにも苦手なことがあったみたいだね。でも急に平気になったよ、なんでだろうね。
けんかをしたおひさまと、おつきさま。せなさんにしてはストレートな深いテーマ。戦争について考えさせられます。でもせなさんだからこそちょっとした事から怖さを伝えられるのかもしれませんね。
台所を舞台にしたユニークなお話です。ねずみにかじられたじゃがいもさんが泣いています。そこでお野菜達やおナベなどが悪いネズミに立ち向かって・・・。自分達の身近なものでこんなに楽しいお話が展開するなんて。野菜さん達の細かい表情の変化なども釘付けのようです。
豆まきで鬼たちは逃げだしますが、残された可愛いちび鬼は人間の子どもたちと仲良く遊びます。鬼の親分がちび鬼を連れ戻しに、よろいを着て来ますが、豆まきに降参。親分はちび鬼のお父さんでした。心が和む楽しい絵本。
せなけいこワールドの中でも珍しく西洋のおばけ、ドラキュラーの登場です。ちょっと怖くてかっこいい・・・。でも話の展開はやっぱり
とぼけていてなぜか安心。西洋おばけもなかなか素敵。
雪の降る夜、ちいさなおばけが迷子になった。困ったおばけは、通りがかった子に話しかけます。「もしもし ちょっと おたずねします」「……きゃあーー!」そのお話に尾ひれがついていき…?