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		ものさびしい気配がおしよせるムーミン谷の十一月。ムーミン一家に会いたくて、ムーミン谷へ行きたくて、集まってくる六人。ムーミンママになぐさめてもらいたいホムサ、ひとりでいるのがこわくなったフィリフヨンカ、自分でないなにかになりたいヘムレンさん、養女にいった妹のミイに会いたくなったミムラねえさん、ずっと昔にいったムーミン谷の小川で気ままにすごしたくなったスクルッタおじさん、五つの音色をさがしにムーミン谷へもどったスナフキン。
 ところが、ムーミン屋敷はもぬけのから。待てど暮らせどムーミン一家はもどってきません。六人の奇妙な共同生活がはじまります。
 
		 熱いコーヒーが恋しい季節に読みたい文庫本が幾種類かあるようですが、ハードカバーと同じ表紙なので再購入しました。初冬の少し寒い雨の谷に、
 みんながいる大好きな表紙です。
 それぞれの思いを持った、フィリフヨンカ、ホムサ、ミムラねえさんなどと、
 スナフキンの6人がムーミントロールの家に同時にやってきました。
 ムーミン一家は留守で、まったく違う性格の6人が、
 少しの間いっしょに暮らします。
 秋の終わりの景色と一緒に描かれているみんなのことは、
 このシリーズのお話の中で一番心に残っています。
 最近再読して、自分だったら誰になりたいかなどと考えました。
 ホムサはいつ読んでもかわいいなと思います。
 
 (capellaさん 60代・じいじ・ばあば )
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