第二次世界大戦中の日本。母を火事で失った11歳の少年眞人（まひと）は、父とともに東京を離れ、「青鷺屋敷」という大きな屋敷に引っ越してきた。眞人は豪放な父と新たに母親となった亡き母の妹・夏子に複雑な感情を抱き、自分で自分を傷つけて、家にひきこもる。

そんな眞人に接近したのは、青サギと人間の姿を行き来する「サギ男」。サギ男に導かれ、眞人は屋敷の主だった大伯父が姿を消したという、ふしぎな塔の中に迷い込み、別世界へと誘われていくことに――。

宮�ｱ駿監督が自身の少年時代を重ねて描いた10年ぶりの新作長編の全カット・全台詞を収録した、スタジオジブリファン待望のシリーズ最新作、上下巻全２作。「作品内容を明かさない」という徹底した宣伝方針が貫かれているため、アニメの完成画像のすべてを知ることができる書籍は本書のみ！

下巻は2023年12月刊予定