
この世界のあちこちで、あまりにもひどいことばかりが起きている。誰がなぜこんなことをするの? 何をしたというの?
家を失い、家族を失い、がれきの中で茫然と立ちすくみ、泣き叫ぶ。私にできることがあるだろうか。
けれど遠い国の子も、隣にいる子も、私と同じ「この ほしの こどもたち」。同じ空を見あげ、眠れない夜を過ごしている。そうだよ、小さな手を取りあって暗闇をこえていこう。ぼくらが友だちになって、楽しい世界を想像し、歩きだそう。新しい朝のために、好きな場所へ行くために、幸せに生きられる世界をめざして……。
数々の心に残る絵本作品を生み出されてきた吉田尚令さんが、初めて作絵を両方手がけられたのがこの絵本。今現在続く悲惨な戦争の状況を憂い、「せめて絵本のなかだけでも子どもたちを楽しい世界へつれていきたい」という強い願いが込められた絵と言葉は、読む人の心を強く揺さぶります。
限られた場所で生き、明日を夢見ることもできない。それは決してその子たちの決められた運命ではないのです。みんなと同じようにおしゃべりをし、想像を楽しみ、好きな時間を穏やかな表情で過ごす絵本の中の子どもたちを見ながら、私たちが平和を目指すことをあきらめてはいけないのだと、改めて心に誓うのです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

この星のあちこちで、こどもたちが苦しい状況のなかで助けをもとめている。いったいなにを、どうすれば、平和な日々をつかめるのだろう? たとえ国がちがっても、みんな地球のこどもたち。手をとりあって歩きだそう。大地を、海を、自由にかけめぐり、幸せに生きられる世界をめざして…。世界中のこどもたちが、なにごともないおだやかな毎日をすごせるように、絵本作家の吉田尚令が願いをこめて描いた絵本。

この星の子どもたちは、何のために生まれてきたのでしょうか?
今、あまりにも世界のあちこちで争いが起こっているから、この絵本に描かれている子どもたちの希望が、とても重い祈りのように心に刺さってきました。
人はどうして殺し合うのでしょうか。
子どもたちはどうして殺し合いに巻き込まれなければならないのでしょうか。
戦争の暗い風景と、世界中の子どもたちがともに生きる構図が重なり合います。
平和で、安心して暮らせる社会で、子どもたちは理解し合い、一緒に明るい世界を築いていく姿にまぶしさを感じました。
子どもたちが大人になっても、それを忘れないこと、それを諦めないことを願います。
かつては子どもだった大人たちにも、自分が何のために生まれてきたのか、考えて欲しいと思います。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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