
貴重な当時の写真をカラーとモノクロで追加
地球上でいちばん寒い氷の大地 “南極大陸” 鎖につながれたまま、凍てつく白銀の世界に残された犬たちの運命は―
世界中が注目した!“日本の犬ゾリ隊” カラフト犬タロとジロ奇跡の実話
1957年の第一次南極観測隊とともに上陸した犬ゾリ隊。 越冬隊11人とともに南極での活躍を終え、日本に帰ることが決まった矢先、猛烈なブリザードが襲った……
「みんな、元気でな。ほんとに、ほんとに、一年間、ありがとう。新しい越冬隊の人たちを、しっかり助けてやってくれよ」 立ちあがった菊池隊員は、小さく手をふると、基地の建てものにむかってかけだしました。 なんにも知らない犬たちは、つぎの日も、またつぎの日も、菊池隊員に頭をなでてもらえるものと思っていました。
犬たちは、ブリザードが吹きあれる氷の大地で、足のうらから血をしたたらせながら、ソリを引いて、いっしょうけんめいに働きました。 きびしい自然のなかで、人間と犬は、ひとつになって、心をかよわせたのです。そして、犬たちの助けがなければ、この南極観測の仕事は、なしえなかったといっていいでしょう。
この作品は2020年12月当社より刊行された 『南極犬物語 新装版』を改訂の上、上製本にしたものです。
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