
★緊急復刊決定★ 「体をうごかすのが苦手な人は頭を動かせばいいとさ!」 ある先生の一言で生まれたクラブ活動“右脳クラブ” 四人の生徒たちが考えだしたヒーローが起こした小さな奇跡とは!?
長崎県東彼杵郡川棚町にある県立桜が丘特別支援学校には、あるヒーローが存在します。
サクラ模様の仮面をかぶり、大胸筋には「S」のマーク。背中に風呂敷のような唐草模様のマント--。
おもわず吹き出してしまいそうな見た目のオモロ系ヒーロー「さくらンダー」。 現在も同校の文化祭や体育祭などで活躍中です。誕生20周年の2019(令和元)年度には、新成人の一人として、町の成人式にも招かれました。
話は1999年に遡ります。 同校に奉職していたある先生のひと言で、体を動かすのが苦手な生徒たちが頭を使い柔軟な表現活動に挑戦できるよう、“右脳クラブ”が創設されました。メンバーはおしゃべり上手でひょうきん者のタツヤ、最年長で物知りのケイシ、パソコンを扱うのが得意なノブユキ。そして、ワタルの4人です。
ワタルには、出産時のトラブルが原因で、生まれつき脳に障害があります。学校生活では、行事にも参加するなど充実した生活を送れますが、右脳クラブではいつもだんまり。そんなワタルの気を少しでも引こうと、絵を見せたり、歌を聞かせたりするもやっぱり反応はありません。
「ワタルくんって、どがんしたら笑うとやろか?」
いつしか、みんなの中にこんな疑問も浮かんできます。 そんな中、右脳クラブでは2学期の文化祭を盛り上げるかっこいいヒーローを考案することになり、みんなの力を出し合って「さくらンダー」が生まれつつありました…。
当サイトの復刊リクエストにこの『ワタルがわらった』がはじめてリクエストされたのは、2024年11月28日のこと。 瞬く間に多くの賛同者が集まり、どこかユーモラスであたたかな取り組みが描かれている本書を知った多くの方からの熱いリクエストが日々届いています。
ぜひ、本書を手に取って、ヒーロー「さくらンダー」誕生の背景やタイトルでもある『ワタルがわらった』に込められた意味を知っていただければ幸いです。
(c) アトリエ・UNO

特別支援学校の仲間たち
長崎県立桜が丘特別支援学校(以前は桜が丘養護学校)での実話だそうです。
今から四半世紀前のお話だそうです。
特別支援学校の卒業生のいる介護施設にいるのでよくわかるお話です。
右脳グループという大胆なネーミングは、障がいを持った彼らが右脳を生かして活動しようという発案から生まれました。
車イス生活をしながら楽器を演奏できたり、パソコンを操作できたり、絵の描ける人たちがいることに驚きます。
しかし、私の働くところに来るのはワタルのような、行動力や表現力の乏しい医療的ケアが必要な利用者さんたちです。
そういう人たちが笑うという感情表現をできた時は、本当に嬉しいし瞬間です。
それよりも大きく感じるのは、共に育ってきた仲間たちとの連帯感の強さです。
彼らは彼らなりの力で、友だちの存在を確かめ合う能力を持っているように思います。
普段は笑うことのないワタルが笑ったという「大事件」に共感できることは、本当に幸せです。
さり気ない話ですが、感じ取ってくれる人がひとりでも多く生まれたらという思いが、復刊された祈りでしょう。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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