
ある静かな夜、どろぼうおおかみのコッソリーノがたどり着いたのは大きなホテル。
「ようこそ ぴったりホテルへ、イッヒッヒ。」
出迎えてくれたのは支配人のフランケン。なんでも、どんなお客様にもぴったりのおもてなしをしてくれると言います。
コッソリーノが最初に案内されたのは、ロイヤルルーム。王様気分になれる豪華な部屋です。ところがお腹がすいて眠れません。すると支配人が案内してくれたのは、デザートルーム。さらにゆうえんちルームもあります。どの部屋もなんて豪華で贅沢なのでしょう! ところが、コッソリーノは気がつきます。「これだけたくさんあるなら、おたからの部屋もあるはずだ」と。そっと部屋を抜け出し、探しはじめるコッソリーノですが……。
見るからに怪しげな支配人フランケンが仕切る「ぴったりホテル」。けれど予想に反して、用意されている部屋はどれも豪華絢爛。どこまでもお客様の要望にこたえてくれる夢のようなホテルなのです。2階、3階、4階……と、それぞれの部屋を断面図で見せてくれる場面は圧巻。いつまでも眺めていたくなる細かさです。
まるで遊園地のような絵の雰囲気の中で進んでいく「支配人フランケンVSどろぼうおおかみ」の対決の物語は、きっと子どもたちの大好きな世界。探し絵の遊びもおまけつき。くりかえしじっくり楽しんでくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

どろぼうおおかみのコッソリーノがたどり着いたのは、フランケンが支配人のぴったりホテル。デザートルームやゆうえんちルームなど、どんな希望にもぴったりの部屋がたくさんあります。すると、コッソリーノは「おたからの部屋もあるはずだ!」と探しはじめますが…。

想像するのが楽しい
絵に惹かれて読んでみました。
お客様にぴったりの部屋を用意するぴったりホテルを、どろぼうオオカミのコッソリーノの目を通して見ました。
彼は、ロイヤルルームやデザートルームでは眠れず、最終的にあてがわれた部屋で、やっと眠ることができました。
それがなんとまあぴったりの部屋で、どろぼう気質は健在だと思いました。
一人ひとりにぴったりの部屋に案内してくれる、ぴったりホテル。
自分にはどの部屋がぴったりなんだろう、と想像するのが楽しい絵本でした。 (めむたんさん 40代・ママ 男の子23歳)
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