生き生きとした子ども達の日常を描いた作品が人気の絵本作家武田美穂さん。 今度の作品の主人公はなんと「ハンバーグ」。子ども達もお母さんやお父さんも出て来ません。 ハンバーグが出来上がっていく様子を追っていくだけ。 「こまかくこまかく トントントン」「ちぎってちぎって」「わしわし わしわし」「ジュージュー」 ・・・これが、なんとも美味しそう!フライパンで焦げ目をつける場面なんて、音や温度や匂いまで伝わってくるみたい。 美味しそうな絵本は数あれど、これはかなりのハイレベル!? 口を半分開いたまま、絵本の中のハンバーグを食い入る様に見ている子ども達の姿がすぐに思い浮かんできます。 料理の過程がこんなにも盛り上がるものだったなんて・・・声に出して読んでみるともっと感じるはず。 大人だってたまりません。「今日はやっぱりハンバーグにしようか。」「やったー!」 さすが武田美穂さん、やっぱり子ども達の心をがっちり掴んでしまうのです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ハンバーグができるまでを、おいしそうなイラストと、リズミカルな文章で描いた、読み聞かせにぴったりのたべもの絵本。
ハンバーグに大感激!
3歳10ヶ月の息子に読んでやりました。ハンバーグが大好きなので、こういう本にどんな反応を示すかと思いましたが、作るところは見せたことがなかったので、大感激でした。
まるで料理番組のよう。材料から集め、手元の目線でハンバーグを作る様子を事細かに説明。たまねぎのみじんぎりなんて、こちらが目をしょぼしょぼさせてしまいそう・・・。でも、たねをこねこねして、空気を抜いてジューっとフライパンで焼きだすと、息子の顔もほころんできます。だんだん、見たことのあるハンバーグになり、最後には息子のほうが「いたっだきまーす!」と大きい声をだして、むしゃむしゃ食べだす有様。
大好きな食べ物の作り方絵本は、読んでやって楽しいですね。コミュニケーションも増すし・・・。きっと、今度はハンバーグをこねこねするところから手伝いたいというのかもしれないなーと思いました。そうやって、いろんなことを覚えていくのも悪くありませんね。 (minatsuさん 30代・ママ 男の子3歳)
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