表紙の絵はなんでしょう。きつねが見ているのは、なにかの・・・足?
「あったとさ あったとさ ひろい のっぱら どまんなか きょだいな ピアノが あったとさ
こどもが 100にん やってきて ピアノの うえで おにごっこ キラリラ グヮーン コキーン ゴガーン」
なんと「きょだいなピアノ」の足でした! だって、一番下の金具の部分だけで、きつねの背丈くらいあります。大きい! そしてまたお話は「あったとさ あったとさ・・・」と続きます。 きょだいなせっけん、きょだいなでんわ(むかしなつかし黒でんわ!)、きょだいなトイレットペーパー・・・。 ひろいのっぱらどまんなかに、でーんとそれがあらわれて、子どもが100にんやってきて、みんないったい何をする?
あの『めっきらもっきらどおんどん』と同じコンビ、長谷川摂子さん・文章、降矢ななさん・絵の作品。 文章から音やリズムがあふれ、透明感のあるカラフルな絵とあいまって、ダイナミックで夢いっぱい、長谷川さん・降矢さんならではの世界観をつくりだしています。 最後はきょだいなせんぷうきに、ひらひらくるるるる・・・と吹き飛ばされた子どもたち。どうなったかというと・・・? おしまいの絵には、きっと幸せな気分にさせられちゃいますよ。
「あったとさ、あったとさ♪ ひろーいのっぱらどまんなか♪」と子どもたちが笑顔で呪文のようにくりかえす、人気絵本。ぜひ声にだして読んでみてくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
「あったとさ あったとさ……巨大なピアノがあったとさ」巨大なピアノ、巨大な石けん、巨大な扇風機などで百人の子どもが思いきり遊びます。リズミカルな言葉と元気な絵の楽しい絵本。
これ、電話なん?!
幼稚園の幼児クラブで、読み聞かせしていただいた絵本です。
先生の読み方が素晴らしく、子供たちが真剣で絵本の中に吸い込まれたように聞き入っていたのが印象的でした。
題名の通り、本当に大きいというよりいかにも「きょだい」な身近な者達が次々に登場します。とっても壮大な夢を育むお話だと思います。
お話の中に出てくる懐かしい「黒電話」。お話を聞き終わった後、黒電話を初めて見た娘に「これも電話なん?」と聞かれて「うわっ!現代っ子!」と先生が言ったのでみんなで笑っちゃいました(^^)そうですよね、自宅ではファックスのついたスマートな四角い電話。パパとママは携帯を使っている。黒電話なんて見たこと無かったのか!知らないことの発見。それもまた絵本の醍醐味ですね。 (ゆぺちさん 30代・ママ 女の子3歳、男の子1歳)
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