表紙の絵を見てしまえば、何も言わずに手に取ってしまいそうなんですけどね。 ご紹介させてください。
買い物を終えた夕方になると、どの家からもいいにおいがしてきて… それぞれの家のそれぞれの晩御飯、のぞきにいきたーい! そう思ったことありますよね。
自由気ままな身分のネコさんなら、それを軽々と実現できちゃうのです。 魚屋さんにいたお母さんに付いていってみると今日のおかずは、こんがり焼けたさんま。 「うわあ、なんて美味しそう。」 ネコの言葉をかりて言えば 「おいしそうにゃー!!」 ということになるでしょうか。
その隣の家からもいいにおい。今日のごはんは、みんなでつくったカレーライス。 そのまた隣の家からもいいにおい。更にお向いの家では?
…衝撃的に美味しそうなおかずの絵が画面いっぱいに何度もせまってきます。これはたまらない。
作者の加藤休ミさんは、クレヨンとクレパスを用いた独特の画法で、この抜群に食欲をそそる絵を描きあげてしまうのです。焼きさんまの焦げ目、カレーの輝き、見るからにさくっと揚がっているコロッケ…。 「美味しそう」読んでいる間に何度このセリフをつぶやいたでしょうか。
でも、この本のみどころはそれだけではありません。少し懐かしい雰囲気の漂う商店街、それぞれの家で全然違う台所、メニューによってその日が家族にとってどんな日なのかも見えてきます。 さあ、何回も、いや何十回も繰り返し読んで楽しんでくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ネコがご近所を練り歩いて夕飯パトロール! ここのお家の今晩のごはんはなにかな? リアルな食べ物の絵はまさに垂涎ものです。
ごはんって、こうやって食べるんだよ♪
表紙の美味しそうな絵に惹かれて購入しました。
ページをめくるたびに、うわ〜!美味しそう!
決して特別なメニューではないけれど、どれも本当に美味しそう。
何度か読んでいるうちに、やっと気付きました。
この絵本全体に流れるほっとする温かさは
ご飯が美味しそうだから、というだけではないんだということに。
一番最初の商店街のシーン。
そして各家庭の夕ご飯のシーン。
それぞれにどんな会話をしているのかは、文字としては書かれていないけれど
ほら、聴こえてきますよね。登場する人々の何気ない日常の会話が!
夕ごはんって、こうやって食べるものなんですよね♪
家族そろって楽しくお話しながら、ニコニコと嬉しい気持ちで。
そんな風なことも自然と伝わってくる絵本だな〜と思います。
私は、カレーライスの絵が一番好きです。
ルーのリアルさが、たまりません。 (R☆さん 40代・ママ 男の子10歳、男の子6歳)
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