ねこさんが好きなのはおさかな。 では、ねずみさんが好きなのは? 「ちーず!」 ちょこんと出た前歯がキュートなねずみさん。 ページをめくると…むしゃむしゃむしゃ、嬉しそうに食べています。 次はうさぎさん。更に、おさるさんやぶたさんも。 みんな大きなお口をあけて、大好物を食べています。 じゃあ、みんなが好きなものぜーんぶ食べちゃうのは、だあれ?
みんなのお口の部分が穴あきになっていて、ページをめくるとあら不思議。 食べ物を、むしゃむしゃ、ぽりぽり、食べているように見える穴あきしかけ絵本です。 しかけのつくりはいたってシンプル。でも、これがすごく可愛いのです。 動物によってお口の形や大きさが少しずつ違っていたり、食べものの見え方が絶妙だったり。鮮やかな色も魅力的。 何より「美味しそう」に見えるのは、作者のよねづゆうすけさんの絵とデザインセンスの高さによるものですよね。好きなものを思いっきり食べる「喜び」と「楽しさ」にあふれています。
この作品は、あかちゃんや小さな子が、繰り返し何度でも遊べるしかけ絵本。 一方では、お部屋に飾っておきたくなるほど美しい絵本でもあります。 これは、よねづさんの全作品に共通する特徴。海外での評価もとても高いのです。 またコレクションしたくなる絵本が一冊増えてしまいましたよ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
ねこさん、ねずみさん、うさぎさん……かわいい動物たちがつぎつぎと大きなお口に大好きな食べ物をパクリ。すると、みーんな、にっこり笑顔に! 本書はシンプルな穴あきのしかけながら、「食べる」という基本的な行為の喜びがわかりやすく表現された、幼いお子さまから楽しめるしかけ絵本です。 作者は、海外でいちはやく才能を見出され、次々と欧米で作品が出版されている絵本作家・よねづゆうすけ氏。デザイン性に優れたクオリティの高い幼児絵本を次々に生み出しています。
声に出して読むのが楽しいです
まだ離乳食を始めたばかりなので、食べ物に興味をもってくれるかなと思いながら読んでいます。「だーいすき」や「ああ おいしい」と声に出して読み聞かせしていると、音の感じが気持ちよくて楽しいです。
くちのところがくりぬいていて、食べ物が出たりはいったりする様子が娘は不思議みたいでずっと触っています。 (んまさん 30代・ママ 女の子0歳)
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