「これくらいの おべんとばこに」 手遊びしながら、リズミカルにおべんとうがつめられていく、誰もが知っているあのわらべ歌が絵本になりました! 絵を描いているのは、さいとうしのぶさん。みんなの名前がおいしい食べ物になっちゃう絵本『あっちゃん あがつく』などで、幼稚園・保育園で大人気の作家さんです。見る前からどんなおべんとうが待っているのかわくわくしちゃいますよね。
本を開くと、まず、にこにこ笑顔のおべんとうばこが、リズムをとりながら楽しそうに歩いて現れます。次のページでは、あおむけになったおべんとうばこのおなかに、2つのおにぎりたちが、バレリーナのように優雅に飛び込んで、そしてそして・・・?
出てくる食べ物たちにセリフはありませんが、それぞれにキャラクターがあって、やんちゃだったり泣き虫だったり。おべんとうに入っていく様子を眺めるだけでも楽しい!それぞれのページで、歌に合わせた手遊びのポーズを、さりげなくとってくれているのがまた可愛いのです。
最後、歌に合わせて完成したおべんとうは、市松模様の素敵な包みにのって、お目見えします。 おかずが、ごぼうにフキと、今時の子どもたちからすると、ちょっと渋いかもしれませんが、その美味しそうなことといったら! おにぎりのごはんのつぶがふっくらとして、味の染みたいい色のシイタケと、飾り切りしたニンジンも色鮮やかに・・・うーん、たまりません。
「楽しい!」も「美味しそう!」も、ギュギュッとつめこまれた、絵本『おべんとうばこのうた』。 目で見て、歌って、めいっぱい味わってくださいね。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
<歌って遊べるわらべうたの絵本> これくらいの おべんとうばこに おにぎり おにぎり ちょいと つめて…
歌詞に合わせて、擬人化されたお弁当が登場。そこへ、おにぎりやきざみしょうが、ごましおが現れ、お弁当箱の中へ。にんじんさん、さくらんぼさん、しいたけさんたちもやってきて…、おいしそうなお弁当のできあがり! ワンフレーズごとにページをめくりながら、見て聞いて、歌って楽しい絵本です。手遊びうたとしてもよく知られていますから、手振りをまじえて楽しむこともできますね。
お弁当や食べ物たちが、手遊び歌でおなじみの手振りをしながら、ユーモラスに登場してきます。
大好きな歌が絵本に!
下の子が2歳頃に最初に覚えた手遊びがこの歌だったと思います。お姉ちゃんが教えてあげた歌で、まだ上手に発音できない歌い方で、「にんじんしゃん!」「しゃくらんぼしゃん!」「しいたけしゃん!」と、身振りを交えながら何度も歌っていました♪
そして5歳になった今、この絵本に出会い、大好きな歌の世界がかわいらしいイラストで繰り広げられているのを見て、とてもうれしそうでした。
よーく絵を見ると、それぞれのおかずたちも手遊びをしているし、お弁当箱に飛び込む時に転んでしまう子がいたりと表情豊かで、じっくりと見ても楽しめます。
漠然と歌っていただけの歌が視覚からもインプットされて、さらに大好きな曲になったようです♪ (ouchijikanさん 40代・ママ 女の子11歳、女の子5歳)
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