
今日は楽しい遠足の日。
「いってきまーす!」
ちいたくんは元気に出かけていきます。でも……。
「おべんとう わすれてる!」
なんてこと!! ままは慌てておべんとうを持って家を飛び出しますが、ちいたくんとみんなを乗せた電車は出発。ままは走りながら叫びます。
「ちいた! おべんとう わすれてるよ〜〜」
けれど、ちいたはちっとも気が付きません。ままは自転車をかりて、さらにトラックに乗せてもらって、必死に追いかけますが、とうとう……。
ひたすらお弁当を届けるために走り続ける「まま」の、スーパー追いかけっこ絵本。テーブルの上に置きっぱなしになったおべんとうを見た時のままの表情といったら。多くの人が他人事とは思えなくて、一緒にハラハラしながら追いかけっこをしたのではないでしょうか。まさに絶望です。
ところがこの絵本。読み終わってみれば、くやしいほどに声を出して笑ってしまう面白さ。嬉しそうに目的地に向かうちいたくんとクラスのお友達。その画面のはじっこに飛び込んでくるのが、ままの必死な姿。そのギャップが大きくなればなるほど、ままが頑張れば頑張るほど、読者の気持ちは盛り上がっていくのです。
さて、ままは無事におべんとうを届けられたのでしょうか。それは読んでからのお楽しみに。絵本をとじた後も、耳に残るこの響き。
「ちいた! おべんとう わすれてるよ〜 てるよ〜 てるよ〜〜」
どこまでも明るく、たくましく、幸せな気持ちに満ちたこの絵本。みんなで一緒に楽しんでくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

「お弁当忘れてるよ!」とママは走りながら叫びますが、「ちいた」は全然気が付きません。頑張るママのスーパー追いかけっこ絵本。

人ごととは思えない
カラフルでユーモラスなかわいいイラストに惹かれ、手に取りました。
遠足の日。ちいたくんが家にお弁当をわすれて出掛けてしまいます。
お母さんが慌てて追いかけるのですが、電車に乗っているちいたくんは全く気付く気配がなく……。
我が家でも、子どもがよくお弁当をわすれて、通学路を追いかけたことが何度もあるので、なんだか人ごととは思えませんでした。
それにしても、電車はどこを走っているの?と思うほど、道中の景色が変わります。
最後に地図で確認できるのも楽しかったです。 (クッチーナママさん 50代・ママ 女の子22歳、女の子19歳、男の子16歳)
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