「どうしてぼくは腹が立つのだろう?」
「あの子はいつも泣いている」
「何を言っても嫌だと言うのはなぜ?」
「どうやったらお友だちになれるのかな。」
自分の気持ちを考える。人の気持ちを考える。この想像力を持てるだけで、人は大きく変わるのかもしれません。大人だって同じですよね。「きもち」と向き合える絵本を集めてみました。
編集部おすすめ作品
毎日怒られてばかりのぼく。
いやけがさしてひとりの世界へいってみるが、何をしても怒られないのはさびしすぎる。
けんちゃんはすぐに怒るし、ぼくも怒ることがある。
「なんで人は怒るんだろう」と深く考えさせる一冊。
泣き虫のすみれにお母さんは「なくこはきらい」と言います。でも、悲しいとき、痛いとき、怖いとき、悔しいとき…、涙にはいろんな理由があるんだよ、だから泣き虫のすみれをまるごと好きになって!と、訴えます。
自分の中に生まれては消える色々な「きもち」の事を考える。ひとの「きもち」との違いを考える。この二つだけで、子ども達はどれだけ大きな成長を遂げるでしょうか。
親子で話ながら読んでみたい絵本。
たいは、なかよしのこうたと、すごいけんかをした。思いっきり気持ちをぶつけあえば、もっとともだちになれる。コミュニケーションの在り方を考えさせる絵本です。
いやだ、いやだってルルちゃんはいうよ。それなら、お母さんもおいしいおやつもお日さまも、いやだっていうよ。
どうして「いやだ」って言っちゃうのかな?子どもとお母さんの為の絵本?
「いま、どんなきもち?」そう聞かれたら、どんな風に答えたらいいのかな。けっこうむずかしいよね。この絵本には、きもちを表す言葉がたくさん登場します。わくわく、びくびく、もじもじ、しょんぼり。むしゃくしゃ、やきもき、うっとり、どきん…。
周りからじゃわからない、あの子のこの子の心模様。ささやかな出来事だけれど、そこにはあるのは「発見」や「喜び」そして「不安」や「ひみつ」。彼らだけの大切な特別の瞬間。今の気持ちを色であらわすとしたら……?
おもらしをよくするから しっこさん。でも一緒にすごすうち、心がだんだんみえてきて…。ともだちになる瞬間って、どんな気持ち?
ある日マリオは、ずっと考えていたことを思いきっておかあさんにたずねました。「ぼくたち、どうしてなくの?」お母さんは、どうして泣くのか、いくつものことを話してくれます。深い思いが込められた言葉と美しい絵のコラボレーションで、読む人に様々なことを思い起こさせてくれます。
だれにでもやってくる「かなしみ」。いきができなくなる「かなしみ」。きみをのみこんでしまう「かなしみ」
そんなきもちにそっとよりそう、とっておきの絵本。子どもから大人まで。
わたしはリリちゃんとにちようびにあそぶやくそくをしました。ところがリリちゃんは来ません…。すれちがって、また仲直りして。泣いて笑って生きていく子どもたちが描かれます。
なんでも「ムカつく!」の一言で片付けて主観的な感情に埋もれてしまうのではなく、自分を客観的に見つめるために感情に名前をつけてあげましょう。「私は今、怒りを感じている」とか「今、幸せを感じているんだ」とか。子どもたちが、一歩外から自分を見つめるための絵本。
ちいさなビクビクはわたしだけのひみつのともだち。ビクビクはいつもそばにいて、わたしをまもってくれる。だから、わたしはほんとうには、こわいゆめにあわないし、ちょっとずつぼうけんをして、つよくなれる。でも、このくににひっこしてきたら、ビクビクはきゅうにおおきくなった……。
リピーはお母さんにうそをついて友だちと遊びに行こうとしました。はじめてお母さんについたうそ。おなかが苦しくて、涙があふれて……。その日から、リピーはほんとうのことだけを言おうと誓います。ところが、正直になろうとすればするほど、友だちを傷つけてしまうことになり、リピーは、混乱します。