動物園に行けばいつでも見られる動物たち、キリン、ゾウ、カバ・・・。子ども達にも大人気ですね。
それでは彼らがママの体からどうやって産まれてくるのか・・・考えてみたことってありますか?
この絵本の中には、偉大なる命の誕生の瞬間がたくさん詰まっています。
そして、そんな瞬間を誰よりも多く目の当たりにしてきているであろう動物園(東京の上野動物園!)の
園長をされている小宮さん(鈴木まもるさんの高校の先輩というご縁があるそうです)によるこの絵本に寄せた
コメントが絵本の巻末に掲載されており、とっても興味深い内容ですので合わせてご紹介します。
◆生まれてくることのたいせつさ、命の偉大さを感じる絵本。
自分の寝床で猫があかちゃんを産んだことから、動物はどういう風にあかちゃんを産むのか疑問に思い、
上野動物園の園長に編集協力をお願いし、キリン、ゾウ、カバ、サイ、パンダ、コウモリなど様々な動物の出産に
焦点をあてた絵本をつくりました。
『たんじょう』―――小宮輝之 上野動物園園長
飼育係の仕事をしていて一番うれしいことは動物の誕生です。
わたしは上野動物園でゴリラの出産に立ち会ったことがあります。お母さんのモモコが無事に出産し、あかちゃんをちゃんと扱えるかどうか、心配しながら見守りました。モモコはあかちゃんを大事に抱え、体についているよごれやまくをきれいになめとったのです。モモコは飼育係の今西さんの目の前で出産したので、あかちゃんが生きているのをすぐに確認でき、ビデオであかちゃんの様子も記録におさめることができました。
多摩動物公園でゾウの出産にも立ち会うことができました。アフリカゾウのお母さんアイは、はじめてのお産でオスのあかちゃんを産みました。アイはあかちゃんをどうしたらよいかわからなくて、足でけとばしたり、牙でおしたりして、わたしたちをハラハラさせました。飼育係の佐藤さんがとびらを開けて、ちょくせつアイに声をかけました。
すると、どうでしょう。アイは急にあかちゃんにやさしく接するようになりました。
ゴリラもゾウも野生では群れでくらしています。なかまの出産を見ることもありますし、出産経験のあるメスたちに助けられ教えられて子を産み、子育てをします。信頼関係にある飼育係は、動物園の動物たちにとっては、心をゆるせる大事ななかまでもあるのです。
一人のあかちゃんが生まれることはわたしたち人間にとっても、大切ななかまの誕生ではないでしょうか。
(絵本の巻末に記載されている上野動物園園長小宮輝之さんのコメントより)
◆どんなにえらそうな人でも昔はみんなあかちゃん・・・あかちゃんってこんなに面白い!
既刊にはこんな面白い絵本もあります。当たり前の事なのだけれど、どんな人でも昔は
「みんなあかちゃんだった」のです。0歳から2,3歳までの赤ちゃんの成長を毎日の生活の
中での目線で描いているこの絵本。まさに育児中の方にも、もうこの時期を過ぎてしまった方にも、
勿論これからの方にも楽しめます。成長するってこういう事なんです!
これからお兄ちゃんやお姉ちゃんになろうとしている子にも、とってもおすすめです。
◆鳥の巣研究家としても有名なのです。
鳥の巣には色々な形、材料があるのだそうです。
その様々な巣も、大事な卵を守る為の親の愛情から生まれる形なのかもしれませんね。
丁寧に描かれた絵で、大人も一緒に「なるほど!」楽しめそうです。
◆新作は幻想的な雰囲気で・・・。
昨年10月にでたばかりの新作は、ちょっと異色の雰囲気です。
特別でゆるやかな時間を感じる事ができるのでは。
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「だんろのまえで」
「すきになるのがいちばんさ。
すきになるきもちがあれば どこででもだいじょうぶ。
すきなことがあれば どんなときでもだいじょうぶ」
自分にはこんな場所あるのかな・・・考えてしまいました。
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◆鈴木まもる&竹下文子 黄金コンビの傑作絵本!
お二人のコンビの絵本には優しさとユーモアがたっぷり。
人気の絵本が数多く生み出されています。
★大人気の乗り物絵本。
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