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(1) 特集1・・・ 谷川俊太郎×堀内誠一 今蘇る幻の名作!
◆「ことばのえほん」シリーズとは?
1972年に刊行された「ことばのえほん」全3冊。
当時あかちゃん絵本がまだ今ほど広まっていない時代に、詩人・谷川俊太郎さんと画家・堀内誠一さんが、
“幼児とことば”について、感覚を研ぎ澄まして創りあげた珠玉の名作です。
37年間、堀内さんの書庫に眠っていた幻の絵本の復刊です。
◆「ことばのえほん」シリーズ3冊のみどころをご紹介します!
それでは一体どんな内容だったのでしょう。それぞれ1冊ずつ、谷川俊太郎さんの言葉とともに“みどころ”をご紹介します。
★“しゅばしゅばしゅば” “とぷん” “きいいっ” など、オノマトペだけでつづるひよこの冒険物語。
“ぴよぴよ”はひよこの冒険物語の形式をとっていますが、擬音および擬声語、擬態語の類をまとめたわけです。
日本語はこの類の言葉が豊かですから、おかあさんがこの本から刺激を受けてさらに発展させてほしいと思う。
<谷川 俊太郎>

「ことばのえほん」シリーズ1冊目『ぴよぴよ』は、“ぴよぴよ”から始まり“しゅばしゅば”“とぷん”“きいいっ”など、擬音だけで場面が進んでいきます。
これ以上ないくらいのシンプルな谷川さんの言葉に、カラフルで愛らしい堀内さんの絵がかぶさって、読んでみれば小さなひよこの冒険物語となっています。更に声に出して読むと、言葉の一つ一つが生き生きと響いてきて、「ああ、これは音の絵本なんだな」と体感してしまうのです。
谷川俊太郎さんと堀内誠一さん、二人の天才がこの作品を生み出したのは何と1972年!最新作として手に取った方も多いのではないでしょうか。30年以上経っても全く鮮度を失わない堀内さんの絵のセンスに脱帽ですよね。
一方で、『もこ
もこもこ』『ことばあそびうた』など、谷川さんの多くのことば遊びの絵本でその楽しさを経験しているであろう今のお母さんや子ども達にとっては『ぴよぴよ』の楽しみ方もお手のもの?きっと自然に受け入れられていくはずです。そういう意味でもこの幻の絵本の復刊は嬉しいばかりですよね!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
★“あいうえお”を絵にしたらどうなるの?声に出して体で感じるあいうえお絵本。
“かっきくけっこ”は50音に親しみをもたせることがひとつです。われわれは何となく受け取っているが、ことばの要素をまとめたものであれほどおもしろいものは世界中にもないと思う。文字も発音も美しい。この本では、表面的にはナンセンスでも、いろいろ声に出すことによって、ことばの響きや、音の多様性を身につけ、自己表現の豊かさ、人とのコミュニケーションの通じやすさなどが育ってくれることを願ったのです。
<谷川 俊太郎>

「ことばのえほん」シリーズ2作目『かっきくけっこ』は、日本語の50音の面白さをそのまま絵本にしてしまった驚きの作品!
“かっきくけっこ”、“ささししすせせそ”、“なーに
ぬねーの”。理屈はわからないけれど、これ以上ないくらい“か行”“さ行”“な行”らしさを表わしているような谷川俊太郎さんの言葉。色々な声で読んでみれば更にその表現の多様性に気がつかされます。ただ50音を読んでいるだけなのに!「私達日本人はこんなに面白い響きの言葉をつかって表現しているんだ」と感じることができればこんな嬉しいことはないですよね。
何より谷川さんご自身が楽しんで創られたに違いないこの作品なのですが、その感覚を瞬時に感じ取って表現しつくしている堀内誠一さんの絵は必見です。音の持つ響きやイメージを見事に線と色と形に対応させ、読むものの感覚に訴えかけてきます。そうして、この不思議な今まで見た事のない絵本が完成したのです。(1972年に!)小さい頃からこんなハイセンスな絵本を読める子ども達に嫉妬してしまいそうです(笑)。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
★“いひひ”“うふん”“くすくす”“おほほほほ”の違いがわかるかな?笑いのオノマトペ絵本。
“あっはっは”は、人間の感情表現が相手に理解しやすい論理的な形でなくても、人間は常にコミュニケーションしているわけで、笑い声ひとつでも「あっはっは」と「いっひっひ」では全くニュアンスが違う。ぼくとしては、表面に出して笑うときは、「おほほ」と笑えみたいなことはいいたくないが・・・というのは意地悪な笑いでも皮肉な笑いでも、非常に豊かな感情生活の一部で、その善悪をいうのは別の人の任務で、ぼくのような“ものかき”の仕事ではない。われわれは人間の世界はとっても豊かなんだってことを子どもに知らせたいと思うのです。
<谷川 俊太郎>

「ことばのえほん」シリーズ3冊目『あっはっは』のテーマは“あっはっは”“いひひ”“おほほほほ”などの笑い声。
なんといっても面白いのは、誰が読んでも“あっはっは”は豪快になり、“いひひ”はちょっといじわるそうになり、“おほほほほ”で上品ぶってみたりしてしまうこと!そしてシリーズ3冊に渡って冴えわたる堀内誠一さんの絵。今回は男の子と女の子の顔を大胆に並べ、その表情だけで二人の空気感の変化までをも読ませてしまいます。日本語の笑い声の表現というのは、感情や心理の微妙なニュアンスと結び付いているのですね。当たり前だけど普段気が付かない様なことを、究極にシンプルな言葉と絵で見せてくれるこの作品。これこそ絵本の面白さであり、大きな役割なのかもしれませんね。
シリーズ3冊の中でも一番楽しくてわかりやすく、ためになる(?)1冊です。そして堀内誠一ファンとしては「とにかく可愛い!」1冊でもあります。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
◆そして最新刊として登場した『かずのえほん いくつかな?』とは・・・。
今回最新刊として登場したのは、40年前に堀内誠一さんが描いたイラストに、2010年谷川俊太郎さんが新たに詩を書き下ろした、美しくて楽しいかずの絵本です。
堀内誠一さんがこの作品を描かれた当時、雑誌の創刊号のアートディレクションを始めデザイナーとしての仕事が多忙を極めていた時期なのだそうです。
そんな中、この作品は息抜きの様な存在だったと本書のあとがきにて堀内誠一夫人である堀内路子さんが語っています。
「かずのえほん」として作られていますが、どこのページを見ても絵が本当に生き生きとしていて、堀内さんが絵本を描く事を心底楽しまれているような雰囲気が伝わってきます。そこに谷川さんの詩が何の違和感もなく、すっと溶け込んでいます。
今のお母さん達には、単純に「最新刊」としてこの美しく楽しいかずの絵本を楽しんでもらえれば、きっと堀内さんも喜ばれるのでしょうね。
◆谷川俊太郎さんにインタビューしました!
最新刊『かずのえほん いくつかな?』を含めて完結した「ことばとかずのえほん」シリーズ全4冊。
その発売を記念して、何と谷川俊太郎さんへのインタビューが実現しました!!
くもん出版の担当編集の方とともに、谷川さんのご自宅にお伺いしました。
緊張する私達をよそに、とても気さくに対応してくだった谷川さん。
38年も前になるこのシリーズの制作エピソードを思い出しながら興味深いお話を沢山してくださいました!
当時の堀内誠一さんとの貴重なエピソードも披露してくださいました。
絵本ファン必見の内容となっています。じっくりとお楽しみください。

谷川俊太郎さんへのインタビュー記事はこちら
◆谷川俊太郎さんの直筆サインに、堀内誠一さんの“あの世からのサイン”もつけて・・・!?
今回の特集を記念して、谷川俊太郎さんが直筆サインを描いてくださいました!!

▲さらさらっと素敵なサインを
描いてくださる谷川さん!
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▲その横に、堀内誠一さんが生前使用されていた
というハンコを押してくださいました!!
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←そのサインがこちら。
「堀内誠一さんのあの世からのサイン入り」
谷川さんが命名してくださいました!
なんて贅沢なサイン本なのでしょう・・・。 |
★「ことばとかずのえほん」シリーズ4冊セットとして販売します!
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今回は、「ことばとかずのえほん」シリーズ既刊本3冊(通常本)に、
谷川俊太郎さんの直筆サインと堀内誠一さんのハンコが押された
最新刊『かずのえほん いくつかな?』を合わせて
全4冊セットとして販売させて頂きます! |
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谷川俊太郎さんも4冊セットを持ってくださっています!
ありがとうございました。 |
(2) 特集2・・・ 谷川俊太郎さん、堀内誠一さんの絵本の世界
沢山出されているお二人の作品からいくつかピックアップしてみました。
◆谷川俊太郎さんのその他の絵本作品をご紹介します!

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「ことばあそびうた」
子どもたちはことば遊びが大好き。
「かっぱかっぱらった/かっぱらっぱかっぱらった/とってちってた」文句なしにおもしろい歌が15編はいった、
みんなでいっしょに楽しめる絵本。 |
その他谷川俊太郎さんの作品一覧はこちらから >>>
◆堀内誠一さんのその他の絵本作品をご紹介します!

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「くろうまブランキー」
意地悪な主人にもとで働いていたブランキーそんなブランキーの前にサンタさんが現れ、
銀のそりをひくという仕事をもらえるようになるまでの切なくも優しいクリスマス絵本です。
静かで優しく美しい絵、特に表紙絵は飾っておきたくなるほど。堀内誠一、最初の絵本です。 |
その他堀内誠一さんの作品一覧はこちらから >>>
◆谷川俊太郎さん&堀内誠一さん作品
(3) 絵本クイズ・・・クイズに答えてポイントゲット!!
前回は、「はじめてブック」シリーズの『りんごりんごりんご
りんごりんごりんご』からの出題でした。
りんごが思わぬ場所へ行き出会った思わぬ友達とは・・・
・・・Bの穴の中にコロン!もぐらさんが鼻で押し上げてくれた、でした。
さぁ、今週の問題です。
今週は、「ことばとかずのえほん」シリーズ第1作目『ぴよぴよ』より出題します。
正解者の中から抽選で
1名様に絵本ナビポイント500ポイントプレゼント
20名様に絵本ナビポイント50ポイントプレゼント
しちゃいます!!
【問題】 (難易度★☆☆☆☆
)
谷川俊太郎×堀内誠一によるオノマトペだけでつづる、ひよこの冒険物語『ぴよぴよ』。
とにかく色々な擬音語や擬声語などが登場しますが、
“しゅば しゅば しゅば しゅば”
とは一体何の音を表わしているのでしょう?
前回のクイズのポイント獲得当選者はこちらの方々です。
☆1等(1名様)☆ 500ポイント進呈
「マメッキョ」さん
☆2等(20名様)☆ 50ポイント進呈
「bBbB」さん、「あずきでいず」さん、「おかさな」さん、「くぅすけ」さん、
「さーたんまーたん」さん、「さなぼん」さん、「ジカヒジキ」さん、「ずくぼんじょ」さん、
「とく3」さん、「ぱ〜ぷる」さん、「ひかりひまわに」さん、「ヒロマキ」さん、
「ポロくん」さん、「まなみん♪」さん、「マミリノ」さん、「めいうたママ」さん、
「リュミエール」さん、「柿の木」さん、「心の音」さん、「夕璃」さん
また次回もお楽しみに!
(4) 編集後記
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