(1) 特集・・・ かけがえのない大切な一日
今回ご紹介する荒井良二さんの新作『空の絵本』は、詩人長田弘さんと組まれて作り上げられた作品です。
長田さん&荒井さんと言えば『森の絵本』(講談社)があります。森の緑色の美しさがとても印象的なこちらの作品が発売されたのは12年前。
そのお二人が再び取り組んだ今作はどんな内容となったのでしょう。そしてこの作品には、お二人のどんな思いが込められているのでしょう。まずはみどころからご紹介します!
◆『空の絵本』ってどんな絵本?

絵本を開くと、何でもない自然の景色がそこにあって。
でも、何でもないはずの雨や風、嵐の後に現れる、大きく広がった空を眺めているうちに、自分の心の中で込み上げてくるものを感じて・・・思わずつぶやいてしまうのです。
「ああ、明るい空だ。」
何度開いても、絵本の中の一日を同じ気持ちで味わうことができる、こんな体験のできる絵本には、そう出会うことはできないのではと思うのです。そして、その後に登場する、水晶の様なしずくや宝箱の様な夜空をじっくり眺めながら余韻にひたりつつ、幸せな時間をかみしめます。
「だん だだん だんだん 雨はつよくなり・・・」
長田さんの詩にひきこまれるのか、荒井さんの絵の迫力にのみこまれているのか。
理由を分析する必要はないけれど、私にとって、「絵本」が存在する事の意味を感じられる、とても大切な一冊になりそうです。
磯崎園子(絵本ナビ編集長)
◆荒井良二さんにインタビューしました!!
『空の絵本』の発売を記念して、絵を描かれている荒井良二さんにお話を伺ってきました!
長田さんから詩を受け取った荒井さんが、どのような思いをこの作品に込めたのか・・・
じっくりお楽しみください。

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荒井良二さんへのインタビューはこちら
★特集を記念して、荒井良二さんが直筆サインを描いてくださいました!!
★この作品に寄せられたメッセージをご紹介します。(講談社さんHPより)
作/長田弘さんからのメッセージ
空を見上げたくなる絵本
朝が明けて、午前がきて、正午になって、昼下がりになり、夕方がやってきて、日が暮れてきて、夜がきて、真夜中になって、一日が過ぎる。それは平凡で退屈な一日なんかじゃなくて、ほんとうは、とんでもなく大切な一日であり、ありふれた奇跡、なんでもないミラクルといっていい、かけがえのない一日なんだということを、いまさらながらはっきりと思い知らされたのは、今年3月、東北太平洋沿岸を襲った激越な大震災と、それからの日々でした。
ぽつん。一滴、雨つぶが落ちてきてはじまるこの絵本を、そんなありふれた奇跡、なんでもないミラクルを伝える、かけがえのない一日の絵本として、みんなに手渡すことができればうれしいです。荒井さんは山形、わたしは福島。東北の風景、東北の自然に育てられた少年時代を過ごしたそれぞれの思いが、ページをめくる指先からみんなの胸にまでひろがっていって、読み終えたら空を見上げたくなる、『空の絵本』がそのような絵本であれば。
絵/荒井良二さんからのメッセージ
長田弘さんと絵本を作るときは、独特な緊張感と言葉からも解き放たれるような高揚感の中で絵を描き進めます。木は木になるように念じ、そして森になるようにと。空は空になるように念じ、そして空気になるようにと。長田さんの書かれた言葉たちがぼくが描いた絵の大気の中に溶け込んで音になり、読み手に伝わるようにと願いつつ、その音を頼りに筆を運んでいきます。この本が、東日本大震災、そして、原発の人災が起こった2011年という年に出版されたことに大きな意義を感じながら、一本の木のように息の長い絵本になってくれることを信じています。
◆荒井良二さんの絵本の世界
荒井良二さんのその他の絵本作品もご紹介します!
内容によって、「大人っぽいな」「小さな子が喜びそうだな」と色々な感想があるかと思いますが、
子ども達には、まずはそういった感想は置いておいて、お気に入り絵本を読んであげることをおすすめします!
意外な反応がかえってきたりするのも、荒井さんの作品の魅力の一つだと思うのです。
★まずはこの作品から・・・
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「森の絵本」
「森へ ゆこう」
その声は いいました。
「いちばん だいじなものが 森のなかに ある。
きみの いちばん たいせつなものが そこに ある」――本文より
『空の絵本』の前作とも言えるこちらの作品。
読み比べてみるのも面白いですね。
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★こちらも話題の最新作!

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「あさになったので まどをあけますよ」
震災後、本当に大切なこと、生きる喜びを真剣に考えられながら
完成した作品なのだそうです。
窓から見える朝の風景は、どれもはっとするほど美しく、清々しい
気持ちにさせてくれます。
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★その他、それぞれ違うテーマで描かれた力作絵本がずらり。
近作では、絵本の可能性をどんどん広げて見せてくれるような様々なテーマの作品が続いています。
小学生になった息子に「どうかな?」と思いながら読んでみたら、大喜びしてどのページも夢中になって
絵を読みといている姿に感動を覚えてしまったのがこちらの絵本です。

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「えほんのこども」
大きな絵本から飛び出した「えほんのこどもたち」が、世界中にちらばって、
小さなお話をはじめます。絵本の素晴らしさを感じることができる絵本。
大人も子どもも、この世界の中に飛び込んでみて!
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★他の作家さんと組んでいる新作絵本にも注目!
★お馴染みの荒井良二人気作品もあらためて!
★どんな作家さんと組んでいるのか、それも楽しみの一つ。
★荒井良二の世界をもっと知りたい方は・・・

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「Pooka+荒井良二日常じゃあにぃ」
『Pooka』の誌面を飾ってきた人気イラストレーターや絵本作家たち。
その一人もしくは一組に焦点を絞った『Pooka+』シリーズ。
第三弾は日本を代表する絵本作家・荒井良二のまるごと特集。
「絵本」「旅」といったキーワードで荒井の魅力にせまる。
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その他 荒井良二作品一覧はこちら >>>
★グッズもあるんです!
『ルフランルフラン』をモチーフにしたグッズも扱っています♪詳細は絵本ナビShopへどうぞ
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(2) 「まなびナビ」今週の1冊・・・子どもに学ぶ楽しさ、お届けします
【4〜6歳のお子さんに】
寒い季節にぴったりのひらがな学習法。小学校入学前にはひらがなを「読める」ことができれば安心だそう。あったか〜いお風呂の中だと、不思議とスイスイ覚えちゃいますよ!
(3) 今週の「できるナビ」・・・子どもの「できる」をみんなで応援
こんにちは、できるナビ編集部です。
今日はインフォメーションから!できるナビの「レシピライター」応募締切りが迫っています!
ライター登録すると、掲載時に付与されるポイントも10倍↑という嬉しい特典が。
子育て真っ最中の方、文章を書くのが好きな方・・・ふるってご応募くださいね!
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【インフォメーション】 「できるナビ」の在宅レシピライターを募集中!(〜1月22日まで)
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「できるナビ」では、子育ての方法やコツ「できるレシピ」の投稿にご協力いただける「レシピライター」を大募集!
みなさんのご応募、お待ちしています!
▼ライターに登録すると、より多くのポイントが受け取れます!

詳細はこちら
「できるナビ」レシピライター大募集! >>>
※必ず「レシピライター投稿ガイドライン」をご一読ください。
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【おススメ!コンテンツ】 今週の「編集部イチオシ!レシピ」 ご紹介
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【募集中!】 あなたの子育ての中で成功した方法やコツ「できるレシピ」を教えてください!
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今週のお題テーマ 「できるナビ」からみなさんへのリクエスト
今週もお子さんとたくさんの「できるレシピ」にチャレンジしてみてくださいね!

(4) 絵本クイズ・・・クイズに答えてポイントゲット!!
今週も絵本クイズを行います。正解者の中から抽選で
1名様に絵本ナビポイント500ポイントプレゼント
20名様に絵本ナビポイント50ポイントプレゼント
しちゃいます!!ふるってご参加くださいね。
【問題】 (難易度★☆☆☆☆
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犬のグミは人間の女の子さちこさんと暮らしています。グミはさちこさんが大好き。そのさちこさんの願いをかなえる為にグミは・・・?健気な目がたまらないグミですが、さて、問題。グミはなんという犬でしょう?
(5) 編集後記
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