ある日、ニューヨークに住むネッドくんにパーティーへの招待状が届いた。よかったね。でも、たいへん、パーティー会場は遠いフロリダ。……よかった、友だちが飛行機を貸してくれた。でも、たいへん! 飛行機は途中で爆発。……よかった、飛行機にはパラシュートがついていた。でも、たいへん! パラシュートには穴が開いていた。……よかった、下には柔らかい干草の山。でも、たいへん! 干草の山にはとがった草かきが……。
パーティーに招かれたネッドくんのスリル満点大冒険物語。カラーページの「よかった!」と、モノクロページの「でも、たいへん!」が交互にやってきて、奇想天外な「運のいい」場面と「運のわるい」場面が劇的に展開されます。このスピード感に、子どもも大人もハラハラドキドキ。結末にも趣向が凝らしてあり、大冒険の末にたどりついたおかしな部屋で、ネッドくんはタキシードやドレスを身にまとった人々に囲まれて満面の笑みを浮かべています。さて、その理由は……? ――(ブラウンあすか)
パーティーに出かけたネッドくん。運がよかったり悪かったり、スリルが連続の大冒険。アメリカで爆発的な人気をよんだ絵本です。
【金柿パパ】 無茶苦茶な状況設定とストーリー展開が面白い。運のいいことと、運が悪いことが交互にやってきて、場当たり的に見えるんだけど実はちゃんとお話のオチがあってスーッと納得がいく。 「大人が読んで楽しい絵本」をたくさんあるけど、「大人が読んでもらって楽しい絵本」はきっと多くない。この作品は、子どもはもちろん、大人が聞いても面白いんです。 子連れのパーティーなんかで読むと盛り上がりますね。僕はこれ持ち本(持ち歌でなく)にしようと思っています。 文章がとても短く、絵本自体の構成力が優れているので、絵本初心者のパパでもきっと喜んでもらえます。イラストも美しくてカッコイイですよ。
高学年でも大丈夫
高学年の読み聞かせ、選書に困りますよね。
内容の深いものでもついていける子もいれば、そうでない子もいる。
低学年に比べて好みの幅もぐっと広い。
そんな中で選んで読んでみたのがこの本。
特に男の子の心をぐっとつかみます。
カラーとモノクロのページが交互にくることは、すぐに予想がつき、次は、どうなるの?と食いついてくる姿に、こちらも嬉しくなります。
読み聞かせバッグに、常に入っている1冊です。 (あやっこうさん 40代・その他の方 男の子11歳、女の子8歳、)
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