
朝から晩まで、ひとつの職業の人にはりついて、 その仕事や暮らしぶりを見つめてみた。 大人と子どもがともに読みながら 「はたらく」ことの意味を考える あたらしい写真絵本シリーズ(総ルビ)。
■シリーズのことば 「将来、なにになりたい?」 大人は子どもになにげなく質問します。 答えはさまざま、時代のうつりかわりとともに 人気の職業があるようです。 しかし、サッカー選手でも花屋でも、 おなじ職業だからといって、 おなじようにはたらき暮らしている人はいません。 ぼくらの生活は、だれかの仕事のおかげで 成り立っているはずなのに、 彼らが日々なにを思い、 どんなふうに暮らしているのかはあまり知りません。 夜道で足をとめて星空を見上げるように、 目の前を通りすぎる いろんな「はたらく」を見つめたい。 大人も子どももおなじ地平に立って、 はたらくってなんだろう、と考えてみる。 そんなふうにして、 このシリーズをつくりたいとおもいます。
■推薦者 ●石井ゆかり(ライター) 私の仕事は「占いの記事を書くこと」だけど、 これは「はたらく」に入るのかな?とつぶやいたら 「私は楽しみに読んでいます、りっぱな仕事です」 と言ってくれる人がいた。 はたらいたらかならずその向こうに、 そのはたらきを受け取る人がいる。 人だけでなく、動物や、山や海も、 はたらきを受け取ってくれることがある。
●ウスビ・サコ(京都精華大学 前学長) 「働くことと祈りは同じである」とは、 ある地域の文化の深い教えです。 かつての都市社会では、働くことは 生きることの喜びを感じる手段でした。 仕事は自分と向き合う機会を与え、 響き合う社会の実現に寄与します。 このシリーズを読むことで、 自分自身が見えてくる感覚を抱くのは、 私だけではなく他の読者にも 共通する体験かもしれません。 働く喜びと自己発見を通じて、私たちは より豊かな社会を築けると信じています。
●ミロコマチコ(絵本作家) ●鳥羽和久(教育者) ●今井紀明(D×P理事長) ●山崎ナオコーラ(作家)
■シリーズラインナップ ◆はたらく本屋 ◆はたらく中華料理店 ◆はたらく製本所 ◆はたらく図書館 ・2025年2月刊行予定 ◆はたらく動物病院 ◆はたらく庭師
■はたらく動物病院 点滴をうけるゴエモンくん、 目の病気のノアちゃん、 後足にまひがあるハルちゃん…… 京都・上京どうぶつ病院は今日もにぎやか。 耳をすませば、それぞれの家族の かけがえのないいのちの物語が聞こえてきます。 夫婦ふたりで営む、 町のちいさな動物病院の一日。
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