ぼくはこいぬを拾いました。名前はジロー。 いつも一緒に寝ていましたが、ジローはどんどん大きくなりました。 そこでぼくとおとうさんは、庭に「ジローのいえ」を作りました。その夜、ジローとぼくは、はじめてはなればなれで寝ることに。ジローもぼくも眠れなくて、ぼくは一晩だけの約束でジローのいえで眠ります。 次の朝目が覚めると・・・ぼくはびっくり! ジローとぼくが、入れ替わっているのです・・・!
子犬をひろったぼくとジローの友情の物語絵本。ジローといっしょに犬小屋で寝たその翌朝、ジローとぼくが、なんと入れ替わっていたのです。
【田中パパ】 大好きな飼い犬「ジロー」と入れ替わってしまった「ぼく」が体験する不思議な一日。 全編、「ぼく」のモノローグなんだけど、仲良しのジローによせる視線や、犬の立場から見た家族の風景がなんとも温かくて懐かしくて心地いいんだなぁ。 視点が、犬の時は犬小屋から、ニンゲンの時は縁側のある居間から、というふうに使い分けられているのもすごく効果的。アリンコや庭先の金タライで冷やされているスイカなど、細かい日常の描写も伸び伸びと描かれている。
いぬのきもち ひとのきもち
ジローはぼくんちのいぬ。
あるあさ、なぜかぼくとジローがいれかわって・・・!
でも、ジローは何でもうれしそうにやる。
肩たたきも、いもうとと遊ぶのも。
犬もたいへんなんだね。
外で一人でねるのはさみしいよね。
人間もたいへんなんだよ。
宿題もあるしさ。
なんだかお互いにそうなぐさめあってるかのような二人です。
ジローのにたにたがおが面白くて思わず笑ってしまいます。
大島妙子さんの絵本は、いつも、ちょっと古くて(笑)、ちょうど私が子供だったころの風景が描かれます。
なんだかなつかしくて、大好きです。 (りらまいりらさん 30代・ママ 男の子3歳、男の子0歳)
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