昔、青い目の元気なこねこがいました。 あるとき、こねこはねずみのくにをみつけにでかけました。 ねずみのくにを見つけたら、もうおなかをすかすことはありません。 青い目のこねこは行く先々で困難にあいますが、飄々と先に進んでいくのでした。 同じくねずみのくにを探す黄色い目の5匹のねこたちに出会い、青い目をばかにされながらも一緒に暮らすようになります。 ある日、5匹のねこたちが犬に襲われているところを、たまたま青い目のこねこが助けます。そして犬の背に乗ってついたところは・・・?
ポジティブです。きわめて前向きなこねこです。 ひどい目にあっても、 「なーに、こんなこと、なんでもないや」 と意に介しません。 また、ある日のこねこはこう言います。 「おもしろいことをしてみよう。なんにもなくても、げんきでいなくちゃいけないもの」 子どもも大人も、こんな気楽なこねこの考え方に学ぶところは多いのではないでしょうか。 この飄々としたスタイル、一読の価値があります。
時代を超えて愛される名作です。
(金柿秀幸 絵本ナビ事務局長)
ねずみをさがして冒険にでた、こねこの出会うさまざまなできごとを、簡潔で、テンポの早い語り口でユーモラスに物語ります。幼児のためのお話としてすでに古典の地位を獲得した作品。
思い出の1冊です
35年ほど前、母によく読んでもらった私のお気に入りでした。社会人になってある本屋で再会し、どうしても将来生むであろう自分の子に読んでやりたくて、リボンをかけてもらって買ってきました。年月を経て、今では私だけでなく、3人の子供たちにとっても1番のお気に入りになっています。
他のねこと違う青い目を持ったねこが、ねずみの国を見つけに行くという話ですが、1のまき、2のまき…と進んでいくのと、最後にやまをのぼって、やまをくだって、またやまを…と、わくわくしながらページをめくった時の感覚が私の宝物になっています。 (ありんこさん 40代・ママ 14歳、11歳、5歳)
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