おもちのきもち

おもちのきもち

  • 絵本
作: かがくい ひろし
出版社: 講談社

在庫あり

税込価格: ¥1,650

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作品情報

発行日: 2005年12月
ISBN: 9784061323230

ワイド判・24ページ

みどころ

お正月になれば、床の間に鎮座まします「かがみもち」。
二段になった、真っ白で大きなおもち。頭にはみかんとおめでたい扇子。
堂々として立派なものです。

でも、なんだか浮かない顔をしているみたい。
「かがみもち」にも悩みがあるのでしょうか。
いや、そもそもおもちに「きもち」なんてあるの?

…それが、あるみたいですよ!?
興味深いですよね。聞いてみることにしましょうか。

「もう たいへんなんです。」

何かといえば。
おもちつきでは頭をペッタンペッタンたたかれ、のしぼうでのばされ、プッチンとちぎられ。あんこやきなこや挙句にねばねば納豆に混ざられて。確かに散々です。「かがみもち」と呼ばれるようになった私は、今のところ大事にされておるようです。でも…

「いつ なんどき たべられる ことやら。ああ おそろしや。」

なるほど、ちょうどそんな気持ちが表情に表れていた訳ですね、納得です。
でも、ここで話は終わりませんよ。なんと「かがみもち」、床の間から逃げ出すことにするのです! 一体どこに? どうやって? なんのために…? もうここからは、想像の範囲を超えていく話です。驚きの展開が待っていますよ、お楽しみに。

年末年始の時期になると、おはなし会でも引っ張りだこになるこの絵本。子どもたちは大爆笑、スカッとした気持ちで新年を迎えられそうです。でも、食卓に出てくるおもちや飾られている「かがみもち」を見る目はガラっと変わってしまうかもしれませんね。

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

おもちのきもち

出版社からの紹介

第27回講談社絵本新人賞受賞作
「もう、たいへんなんです」
お正月、“かがみもち”は、とある決心を……。
お年賀にどうぞ。(編集部より)

ベストレビュー

この発想、おもしろい!

すごいバカうけです。
おもち食べた〜い!たべる度に、思い出しそうな本です。

言葉、おもちの気持ちの言葉遣いが、おもしろい。
「あたまを たたかれて おりました。」
「プッチンと ちぎらされたり、さんざんです。」
「もう たいへんなんです。」

おりました。さんざんです。たいへんなんです。

語尾が、すごく印象に残りました。
おもちをついて、こもちになる兄弟の気持ち。
鏡餅の気持ち。
食べられるのが不安になり、飾られているおもちが、逃げ出しちゃいます。鏡餅がのびるんです。多分、出来立てでしょう。走ります。
走りすぎて、お腹がすき、自分の足を食べちゃう。
おいしい おいしいと。
食べているうちに硬くなってきて、足を食べてるから、円になっちゃう。お話です。

本当に面白いです。もちも、たたかれたら痛いだろうな。
でもたたいた方が柔らかくなるよなぁ。
すごい素敵な発想で、楽しかったですよ。
(NON×2さん 30代・ママ 男の子8歳、女の子5歳)

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