「こんどのれんきゅう、おんせんランドでもいこうか」 登場したのは、さつまあげのおとうさん、たまごのおかあさん、むすこのばくだんくん、とおなじみのおでんの種。えっ、おでんがおんせんに?その設定だけですでにワクワクしてしまうこちらのお話。
さあ、おでんだけに、予約の「おでんわ」をかけて「おでんしゃ」に乗って出かけますよ。 「おでんしゃ」には、他にもがんもどきの家族や、ちくわの家族が乗っていて。着いた「おんせんランド」もたくさんのお客たちでにぎわっています。
おでん親子も「ねりのま」でゆかたに着替えたら、早速おふろに。さてはじめはどこから?「なんでもけいけんだ」というさつまあげのおとうさんに連れられて入るのは、おしるこのゆ!まっくろでどろどろで甘いにおいのするお湯なんて大丈夫なんでしょうか?これははじめからすごい挑戦です。この他にも、クリームシチューのゆ、ゆどうふのゆ、よせなべのゆ、ちゃんこのゆ、チーズフォンデュのゆ、おぞうにのゆ、ラーメンのゆ、おでんのゆ…と「おんせんランド」には楽しくて美味しそうなおふろが満載です。でもやっぱりおでん親子が長居してしまったのは…?
設定もさることながら何といってもおかしいのは、登場人物?のユニークさ。おしるこのゆでとろけかかったおもちとか、チーズフォンデュのゆに入ってカリフラワーになってしまったブロッコリー、おでんのゆでは、お湯に浸かりすぎて体がほどけてしまったこんぶ巻や、なかなか芯が温まらず3日間も入り続けているというだいこんなど、さまざまな人間模様(おでんの種模様?)がたまりません。
あ〜、なんだか、ほっこり。
ダジャレが効いてリズム感たっぷりの中川ひろたかさんの文章と、長谷川義史さんのユーモアたっぷり生き生きとしたおでん達の絵に笑っているうちに、心も体もすっかり温められて、本の持つ楽しさがたっぷり伝わるこちらの1冊。ご家庭や学校での読み聞かせにもぜひおすすめですよ。
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)
さつまあげ、たまご、ばくだんのおでん親子が、温泉ランドへ。おしるこの湯にラーメンの湯に寄せ鍋の湯……。温泉ランドは、おもしろいお風呂がたくさんあって大盛況。おでんダネの絵も楽しい、ユーモア絵童話。
親子で楽しめるとってもお薦めの一冊!
6歳の息子と読みました。
さつまあげ、たまご、ばくだんのおでん親子が、
温泉ランドへ出発します。
「おでん」もそこまで好きではなく、
「温泉」にもあまり興味がない6歳の息子、
あんまり乗り気でなかったのですが・・・。
まず最初に彼が大ウケしたのが、「おでん車」。
「そっか、おでんだから、『おでんしゃ』なんだ!」と、
電車とおでんをひっかけた言葉に大喜び!
見ると、電車のてっぺんに、おでんが刺さってるんです。
その絵の細かさにもまた大笑い!
温泉ランドについたあとは、
おしるこの湯、ラーメンの湯、寄せ鍋の湯。
シチューの湯なんてのもあって、
それぞれの湯に合う具材達がお湯につかってるのが
とても笑えました。
「この本おもしろいね〜!」と
息子も大大ご満悦!
親子で楽しめるとってもお勧めの一冊です! (ムスカンさん 30代・ママ 男の子6歳、女の子1歳)
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