「いない いない ばあ」「にゃあにゃが ほらほら いない いない…」 ページをめくれば、おめめぱっちりのにゃあにゃが 「ばあ」。 次はくまさんが、ネズミさんが、キツネさんも。 そして最後にはのんちゃんも「いない いない ばあ。」
絵本を読み進めるたびに、あかちゃんがわらってくれます。 その安定した笑顔の繰り返しがこの絵本の一番の魅力です。
私たちが子どもの頃からずっと愛され続けてきた『いないいないばあ』。 息子にも毎日毎日読んで聞かせていました。 声に出してわかる、その響きの優しさ。 何回もめくってみてわかる、あかちゃんが喜ぶ絵本のつくり。 そして、なんといっても子どもに決してこびることのない、 でも、その生き生きとした表情は大人になるまで心に残る瀬川康男さんの絵。 みどころをあげていくときりがないのですが、それもそのはず。 松谷みよ子さんは「あかちゃんの文学」をつくろうと、この絵本を誕生させたのだそう。 あかちゃんがこの絵本を読んでわらうのには理由があるんですね。
世のお母さんたちにとっては、この絵本はとにかく「使える絵本」です。 他にも「松谷みよ子 あかちゃんの本」シリーズは全9巻。 あかちゃんとの生活の中で、ぼろぼろになるまで読み込んじゃってくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
1967年の刊行から、半世紀あまり。 2020年には日本の絵本で初めて700万部を突破し、現在735万部を超えるロングセラー絵本となっています。(※1)。 世代を超えて読みつがれる、「人生で初めて出会う一冊」です。 ※1…株式会社トーハン発行「ミリオンぶっく 2023」調べ
あかちゃんに語りかける言葉 あかちゃんと目があう絵 「いないいないばあ にゃあにゃが ほらほら いないいない……」 『いないいないばあ』の文章は、作者の松谷みよ子さんが子育ての中でわが子に語りかけていた言葉がもとになっています。
画家の瀬川康男さんは、あかちゃんと向き合い試作を重ねました。 「ばあ」の場面の動物たちは、あかちゃんと目があうように描かれています。
あかちゃんと一緒に読むと、言葉と絵がひとつになり、臨場感をもっておひざの上のあかちゃんに伝わります。
娘は自分で絵本を広げています
いないいないばあが大好きな0歳児の娘に、この本を読み聞かせ。「ばあ」のところで、私が笑顔でオーバーに読むと、娘はニコニコ。絵本って、親が楽しまなければ、子どもの心には響かないのだなぁ。
何度か読み聞かせていると、私が「いないいない」というだけで、娘は何かを私に期待しているのがわかる。ネコ、クマ、ねずみ、キツネなどの顔がページをめくると変わるところが面白いみたい。娘が自分でページをめくり、これらの動物と「いないいないばぁ」を楽しんでいる。顔が変わったとたんに、娘は「あっ」といいながら、喜ぶ。娘はとてもこの絵本が気に入っているようで、何度も絵本を広げながら、1人で遊んでいる。
(豆ごはんさん 30代・ママ 女の子1歳)
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>>> ユウchan「いない いない ばあ」
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