あの松井秀喜選手が絵本になった・・・。
『ぼくんちに、マツイヒデキ!?』特集です。
野球少年たちへ朗報です。
あの松井秀喜選手が絵本になった!?
『ぼくんちに、マツイヒデキ!?』
監修・広岡勲 作・あさのますみ 絵・飯野和好 学習研究社
絵本の詳細内容、立ち読みはこちらからどうぞ>>>
表紙からインパクト大!のこの絵本、一度でもご覧になった事のある方は
とっても気になる存在になっているのでは?
・どんなお話なんだろう?
・どうして松井秀喜が主人公になったんだろう?
・そっくりなんだけど、一体誰が描いているんだろう(やっぱりあの人?)
・松井の成績は今どうなんだろう・・・(これはちょっと違う疑問?)
多くの人が気になっているであろうこの辺りの疑問について
この度、出版されている学習研究社の担当編集者藤井さんに多大なるご協力を頂き、
絵本制作時のエピソードを交えながら、色々と秘話をお聞かせいただきました。
また作者のあさのますみさん、絵を描かれた飯野和好さんからのコメントもご紹介します!!
★本題に入る前に・・・まずはこの絵本の主人公「マツイヒデキ」ってどんな選手?
松井秀喜(まついひでき)
1974年石川県生まれ。星陵高校時代、春夏4回甲子園に出場。93年ドラフト1位で巨人に入団。
98年、2000年、02年に本塁打と打点の二冠王、01年に首位打者、96年、00年、02年にはMVP(最優秀選手)を獲得。02年にFA(フリーエージェント)権を獲得し、03年からニューヨーク・ヤンキースに移籍。日本での成績は、1390安打、332本塁打、889打点、通算打率3割4厘。
メジャーでの成績(2008年まで)は、852安打、112本塁打、507打点、通算打率2割9分5厘。
07年日米通算2000本安打達成。右投左打、身長188センチ、体重104キロ。
(『ぼくんちに、マツイヒデキ!?』に掲載されている経歴から引用させて頂きました。)
補足説明はお父さん達、よろしくお願いしますー。
■ 松井秀喜選手の絵本をつくるきっかけは・・・?
まず、なぜ松井秀喜選手が登場する絵本をつくる事になったのでしょうか、その辺りを『ぼくんちに、マツイヒデキ!?』の編集を担当された藤井さんにお伺いしてみました。
全ては藤井さんの送った何気ない1通のメールから始まったようで・・・
「この絵本の企画は、お世話になったライターさんに私自身(藤井さん)の異動を知らせる
一通のメールから始まりました。
『お世話になりました。次は絵本をつくる編集部に行くことになりました。
親しくされているヤンキース広報の広岡勲さん(※)と一緒に、
松井秀喜選手の絵本ができるといいですね』
ちょうどその頃、私は野球をして遊ぶ子どもたちをあまり見かけなくなったことを一野球ファンとして、憂慮していました。そこで、「絵本を通じて、子どもたちに野球の楽しさを伝えることができればいいな」と思っていました。
このメールを書いたのが2006年の10月。
『松井秀喜物語』『松井秀喜メジャー物語』 『松井秀喜 ぼくには夢がある』(いずれも学習研究社刊)の著者でもある広岡勲さんが、絵本にも詳しい方だったということもあり、
とんとん拍子に企画が進んでいったのです。
広岡さんには、この絵本の監修も務めていただくことになりました。」とおっしゃる藤井さん。
松井選手のお父さま、松井昌雄さんにも
「秀喜が絵本になるんですか。とても楽しみです。」と、
ご快諾を頂いたそうですよ!
※広岡 勲(ひろおか いさお)
1966年東京都大田区生まれ。ニューヨーク市立大学大学院修士課程を修了。専攻は思想、哲学、ジャーナリズム論。報知新聞社では長嶋茂雄、松井秀喜番など巨人担当記者を務める。2003年よりニューヨーク・ヤンキース球団広報。06年から環太平洋担当兼務。
(『ぼくんちに、マツイヒデキ!?』に掲載されている経歴から引用させて頂きました。)
■ 飯野和好さんに絵を依頼されたのは・・・?
この作品を目にした時に、まず目につくのが飯野和好さんの描いた松井選手の顔ですよね。そのあまりの迫力に思わず「似てる!」とうなってしまいます。
この絶妙な組み合わせ、どのように決定されたのでしょう?
「飛距離抜群のホームランなど、
パワーあふれるプレーでファンを魅了する松井秀喜選手。
そして、ボールを追ってテレビから出てくるという、
あさのますみさんの奇想天外なストーリー。
とにかくダイナミックに描いてもらいたいと願い、
力強い絵を描かれる飯野和好さんがいいのではと、
編集部で意見が一致しました。」
▲とにかくどのページもパワーに溢れているんです。
他にも実はこんな面白い理由もあったそうですよ・・・。
「松井選手にはちょっと怒られるかもしれませんが、
飯野さんの『くろずみ小太郎旅日記』シリーズの、くろずみ小太郎を見て、
松井選手に非常に近いものを感じたというのも、理由のひとつです。
▲こちら!
さらに、飯野さんが野球がお好きだったということも大きかったです。
松井選手の大ファンだったということは、依頼後に知りました。
余談ですが、それからはいつも、飯野さんと連絡をとるときは、
「きょうの松井選手」の話に花を咲かせています。」
■ 松井選手は同世代のヒーロー!
そんな藤井さんに松井秀喜選手について語って頂きました!
「私はまだ、直接松井秀喜選手にお会いしたことはありません。
しかし、実は松井秀喜選手と同じ1974年生まれです。
小学生のころから少年野球チームに入り、
松井選手が甲子園で活躍されているころ、私も同じ高校球児として白球を追いかけていました。
ただ、私はまったくのへたくそでしたが…。
ということで、松井選手が甲子園を沸かしていたころから、われわれ同世代のヒーローでもあるのです。」と、藤井さん。
この気持ちはすごくわかります!!
「そんなヒーローが、ちょうど飯野さんのラフコンテが出来上がってきたころに、
シーズンオフだったので、故郷の石川県に帰ってこられていました。
お父さん宛に送った(飯野さんの)ラフに目を通されて、笑っておられたそうです。」
本物の松井選手が目を通している!そんな姿を想像しただけでも、ちょっと感動してしまいます・・・。
■ 松井選手は現役の選手!
作り手側の大きな思い入れで完成したこの作品ですが、
松井選手は現役の選手です。当然、制作中にも色々なニュースが飛び込んできたのではないでしょうか?
「勝負の世界は、とても厳しい世界。明日どうなるかは誰にもわかりません。
実際のところ、絵本の制作中にも、松井選手のけがや移籍のうわさなどのニュースが
たびたび流れてきました。
しかし、私たちはひたむきに努力をされている松井秀喜選手を信じて、
応援を続けていました。」
■ 野球を楽しんでもらうきっかけになれば・・・!
先日のWBCでの日本代表選手の活躍で、近くの公園などで、
野球をして遊ぶ子どもたちをちらほらと見かけるようになり、とても嬉しい
とおっしゃる藤井さん。本当に野球がお好きなのですね。
この絵本に寄せて松井選手から子ども達へこんなメッセージを頂いたそうです!
(※松井選手による直筆メッセージの画像を使わせていただきました。)
この絵本を通して藤井さんからもメッセージを頂きました。
「松井選手のメッセージにもあるように、
野球に、そして世界を代表する松井秀喜選手に、
この絵本を通じて少しでも興味をもってもらい、野球を楽しんでもらうきっかけになれば、うれしいです。
将来、小さいころに『ぼくんちに、マツイヒデキ!?』を読みました!というメジャーリーガーが出てくることを期待しています!!」
ご丁寧に答えて下さり、ありがとうございました!!
最後に、
『ぼくんちに、マツイヒデキ!?』の作者あさのますみさん、絵を描かれた飯野和好さんにも
本作品に寄せてコメントを頂きました!
■ 作者のあさのますみさんにコメントを頂きました!
あさのますみさん
今回の絵本のお話をいただいたとき、実は私は、野球というものを、ほとんど知りませんでした。最初は、こんな私に書けるのかな、という不安もありましたが、「いや、よく知らないからこそ、これから野球や松井選手のことを知る子どもたちに、親しみやすいお話が書けるはず!」と思いなおしました。
松井選手は、スーパーヒーローですが、絵本の中では、子供たちに身近に感じてもらえるよう、あえてドジっ子にさせてもらいました。お掃除をしても、お風呂に入っても、おにぎりをにぎっても、ドジばかり。でも、ひとたび野球のバットをにぎると、誰にもできないすごいことができちゃう。そんな、松井選手のプロとしてのかっこよさと、人としてのあたたかさを、子供たちに感じてもらえたらうれしいです。
私自身、このお話を書くうちに、すっかり松井選手のファンになってしまいました。この作品が、子どもたちが野球や松井選手に興味をもつ、きっかけになったらいいなと思います。
■ 絵を描かれた飯野和好さんにコメントを頂きました!
飯野和好さん
この仕事をしていると、いろいろな人を描くことになります。
あるときは西行を、あるときはニーチェを、赤ずきんを…。
そして、今回はなんと!
あのニューヨークヤンキースのマツイヒデキ選手を
描くことになりました!
高校球児のころから、読売ジャイアンツ時代、
そして、米メジャーリーグへ。
ずっと、ファンとして応援しつづけてきた私にとって、
本当にびっくり、うれしい仕事でした。
そして、絵本になりました。
パワーいっぱいの絵本です!