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2009年01月06日

川端誠さん落語絵本シリーズ最新刊発売記念!
「落語絵本 制作のひみつ」ブログ第三回

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新年あけましておめでとうございます。
落語絵本の最新作ひとめあがりは、12月24日に刊行となりましたが、このブログはまだ
「あがり」にならず、2年越しでとなりますが、よろしくおつきあいのほどお願い申し上げます。

● 主人公のおとぼけぶりが、いい味なのです

『ひとめあがり』は縁起のいい、お正月の噺です。
江戸っ子職人の八つぁんは、長屋のひとり住まい。せっかくの正月休みなのにひま〜なもんで、まあ、ご隠居のところへでもいってみるか・・・と、噺がはじまります。
いつもは「がらっ八」やら「八公」なんて呼ばれてるのが、「八五郎さま」とほめられる!? ってんで、柄にもないことをしたばかりに、なんともトンチンカンなことに! 

体格も威勢もいい八つぁんの、ちょっとずれたおとぼけ感が、大笑いさせてくれます。
川端さん、八つぁんのせりふを語りながら、しぐさまで、まねしてくれました!

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▲ 頭に羽根があたろうと気づかず、お悩み中・・・のポーズ


● 原画完成まで、あともうひと息・・・

上の写真でご覧いただけるとおり、まだ描画の途上です。
前回お伝えしたように、はじめは背景色、次に登場人物の顔や着物など同じ色を、その次に一度だけ登場する人物や小道具・・・と、段階的に色を塗っていきます。

右頁の女の子、シリーズ5作目おにのめんのお春です!
これから着物や髪飾り、羽子板に色が入り、お正月らしくなります。
左頁も、女性の帯や帯締、正月飾りが着色され、それは華やかになりますよ。

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▲ 左)資料でもある雑誌の間に、絵の具皿がはさまれています
▲右)全画面塗り終えた色から、晴れてお役ごめんで水の中へ


● 一文字といえども、納得のいくまで

ご隠居さんを皮きりに、大家さん、お寺の和尚さん、大工の棟梁、小唄のお師匠さんと、八つぁん年始まわりをして歩きます。それぞれのお正月を祝う思いが、装いや家のしつらえ、町内のにぎわいのなかに表れています。
それが、今回の見せどころといえます。と同時に、いちばん描くのがむずかしい、苦心どころでもあります。

とくに今作は、画面に描かれた「掛け軸」が要となっています。
次の写真の見事な筆耕に、ご注目!

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▲ 「う」の字に、呻吟あれこれ・・・

気に入った文字を切り貼りし、継ぎはぎで仕上がった書もあります。コピーをしに、日に何度も某コンビニエンスストアに通ったそうです。
そんな苦心の跡も感じさせず、風流な掛け軸となって、絵本中に飾られていますよ。
アンケートにも「川端さんの絵ももちろん、文字が好きです」とありました。
ほんとに味のある字ですよねえ。

● 20年前の中国滞在ノートが役立ちました

掛け軸のひとつに、次の歌が描かれています。
「須弥山も 五岳も富士も
一同に どっとと笑う 春はきにけり」(大田蜀山人)

須弥山は孫悟空の話にも出てくる聖なる山、中国の五大名山、そして日本の富士山も一緒に笑う新春がやってきた・・・という、なんともめでたい歌です。

じつは川端さん、20年前に中国に1ヶ月半滞在したことがあり、五岳のひとつの華山にも訪れたそうです。そのときの取材ノート(大判のスケッチブックに、絵入りの詳細な日記!)が、資料にもなりました。

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▲右頁に華山(公園のようになっているそうです)のチケット

訪れた先、会った人、食事……と、久々に開いた取材ノートをめくりながら、いろんな思い出話もお聞きしました。当時、川端さんは絵の学校の先生で、中国にある姉妹校への研修だったそうです。今回、そのときのおみやげがしまったままだったことも思い出し、20年を経て、晴れて額装にしたとのこと。

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▲意匠も見事で美しい、布製で手刺繍の靴型シート

● 川端さんの「絵本芸」ここにあり!

映画のように、画面に映りこむ背景や小道具にこだわり、その時代の雰囲気をかもし出すのが、川端絵本の特徴でもあります。
落語が噺家による話芸なら、それこそが川端さんの「絵本芸」です。

アンケートにも「時代考証とか、たいへんそう」というお声がたくさんありました。ある方は「家の中や町の様子、服装などもたのしんでいます」と書いてくださいましたが、「よくぞ、気づいて見つけてくれました!」と、川端さん、それはうれしそうでした。
「絵をよく見てくれるのは、子どもたち。大人は、つい文字を追ってしまう・・・。絵を見てもらってこその、絵本なんだけどね」とも。

ここだけの話・・・第3作はつてんじんでは、絵本として発表後に、川端さんが描き忘れた顔のほくろを、読者の子どもさんが発見してくれた、ということもありました。2刷からは、ちゃんと描かれています。1刷をおもちの方は、希少本ですよ!


● 原画の完成! 満面の笑みです


子どもの頃に漫画家になりたい、と思ったこともあったという川端さん。人気漫画家は数人のアシスタントの手を借りて原画(いまはデータということも多いでしょう)を仕上げますが、絵本を描くのはとても孤独な仕事です。なかなか先が見えず、それでもひと筆ひと筆を描いていくのに、もうあきるくらい……と、苦笑をされていました。

ちなみに、シリーズ第10作『たがや』は、花火見物の人・人・人・・・、花火の火花ひとつ一つ・・・と描くものの多さに、お話を伺って想像するだけで、気が遠くなってます。

「はじめれば、いつかはおわる」
川端さんの切実な実感のこもった、けだし名言です。

さあ、『ひとめあがり』も、原画完成のとき!

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▲ 満足がいくものができた! 間に合った! 満面の笑み!!

絵本のなかには、刊行するタイミングがものをいう場合もあります。
とくに今回の『ひとめあがり』は新春の噺だけに、お正月に間に合わなければ、なんとも間抜けになってしまう・・・わけです。
(そんなプレッシャーもかけてしまい、川端さん、恐縮至極です)

● ボーナス映像! 表紙のできるまで

次の写真は、右から左へと、できあがっていきます。
できあがりから、順にさかのぼって見ても、おもしろですよ。

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▲ (左)完成した表紙 (中)描画中 (右)原寸ダミー

この時点で、原画は完成したものの、絵本になるには、まだもう一段階。印刷所との共同作業が待っています。その話は、また次回に。


2009/1/7~1/14の期間中「ひとめあがり」をお買い上げの方から抽選で
「名入れサイン本」
が当たります!
(抽選に当たらなかった方にも川端誠特製『ぽち袋シート』のおまけが付きます!)

※詳細はこちらからどうぞ>>>

2008年12月09日

川端誠さん落語絵本シリーズ最新刊発売記念!
「落語絵本 制作のひみつ」ブログ第二回

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このブログ1回目のあと、「みなさんからのお声」がたくさん届き、川端さんともども感激しながら、読ませていただきました。ありがとうございます!!
川端さんへのご質問の回答は、ブログのスペシャル版として、まとめてご紹介します。
いくつかは、今回の記事のなかで、なるほど!と納得していただけることもあるかも。

前回は、新作のダミー完成までのご紹介でした。こちら>>>
さて、その続きを。

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● 口調のよさは、「落語絵本」ならでは

川端さんからダミー(原寸見本)を手渡され、
最低3回は声に出して読んでみて、と、いつものようにお達しがあります。
声に出したときの言いまわしのよさは、落語絵本ならでは! 
川端さん自身は、噺家もかくや! というほど、からだに落語の口調がしみこんでいます
(そういえば、落語家になりたい!思ったことは? というご質問もありましたよ)。
いろいろお聞きしてみると、一字一句のちがいで、登場人物の性格や状況が変わってくるのに驚きます。よくよく吟味されたことばゆえに、落語絵本は読んでも、聞いても、ノリがいいのです。


● 新作は、「お正月」を祝う縁起のいい噺

新作のタイトルはまだ、おあずけとして・・・「お正月」にちなんだ噺です。
主人公の八つぁんが、ご隠居、大家、お寺、棟梁、師匠と、町内のおなじみさんの家々へ、「年始まわり」に出かけます。それぞれの家の雰囲気、部屋のしつらえ、お正月を祝うかたちが描きどころ。


● いよいよ、原画を描きます

まずは、原画を描く前の下準備。用紙に、トンボを引き(印刷用のサイズをしめす線を描く)、
お手製のキャンバス(川端さん、大工仕事が趣味なのです)に貼っておきます。
画面の構図、登場人物の造形も、この段階までに決定します。
今回の主人公・八つぁんは、棟梁のもとで働く大工職人。ちょっと間が抜けてはいるものの、ひとがよくて、実直で、仕事の腕はたしか・・・そんな雰囲気が出るように、がっしりした体格で、丸顔で、大きな目と、相成りました。
(1回目に掲載したラフスケッチと、今回ご紹介する絵を比べてみてください)


えんぴつで下絵を描いたあと、塗りはじめます。最初は、背景などの大きなスペースから。
ごくごくうすい色をはじめに塗り、何度か塗り重ねていきます。
次は、人物です。着物の色や柄や、顔色の違いにも性格があらわれてきます。それぞれの基本の色、影になった濃い色など、段階的に色をつくっていきます。

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▲ 絵皿の一部と、この作品のためのオリジナル色見本です。


絵本1作に全15画面ありますが、1枚ずつ完成させていくのではなく、同じ人物の着物の地、柄、肌・・・と、同じ絵の具をつかうところをどんどん塗っていきます。


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▲ 初公開! この筆1本で、描きすすめます。

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▲ この気迫! かの棟方志巧を彷佛とさせる!?
首にコルセットをして描くと、肩のコリや腕の疲れが少ないそう。


次に、製作中の絵も、本邦初公開します。どの画面も、未完成です。
実際に本ができあがったら、ぜひ、比べてごらんください。

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▲ 八つぁんです。
正月ですから、髪結いにもいき、半纏もおろしたて。

右手にあるのは、川端さん所蔵の『はつてんじん』。
新作の絵のなかに、親子で特別出演です!
金坊ととうちゃんは、みなさんにお聞きした「好きなキャラクター」でも、
いちばん人気でした。


● 落語絵本の絵の、ひ・み・つ

みなさんから、「細かなところも描き込まれていてすごい!」とか、「時代考証はどうしているの?」といったお声が多くありました。
そこは、なめるように絵を読む「図鑑少年」時代から、川端さんお手のもの。
仕事場には、いろんな資料があります。今回活躍したひとつが、十数年前に刊行された正月特大号の雑誌。

ほかにも、旅行先の江戸村で撮った写真が、家並や人物のいでたち、ポーズの参考になったりもしています。気になることは徹底して調べ、資料を探しまわることもしばしば。
川端さんから、じつは・・・という告白があります。

「はじめの頃は、子どもの着物の肩上げなんか、よく知らないで描いてた。
ちゃんと描けたのは、『いちがんこく』からだよ」

そうしたチェックは、編集の仕事なのですが・・・恥ずかしながら気づきませんでした。

落語絵本シリーズはどの巻から手にとられてもよいのですが、巻数で並べてみると、川端さんの絵の変遷も見えてくるのです!


● 落語絵本は、江戸時代の「生活図鑑」

「落語絵本は、江戸の暮らしを伝える図鑑でもある」と川端さん。
時代のなかで消えてしまう言葉や風俗・文化があれば、時代を越えても変わらない人情や生き方などもある・・・。おおいに笑って絵本をたのしみながらも、なにかを感じとったり、知らないうちに記憶に刻まれていくことがあるはず。

よく、子どもに落語や落語絵本は難しいのでは・・・? というおたずねがあります。
そのお応え代わりに、ちょうど届いたおハガキを紹介させてください。
4歳のNTさんとおかあさん、親子で『ときそば』を気に入ってくれたようです。

「後日・・・おかわりは? ときいたら、
『もういっぱい、といきたいけれど、ねるまえだから、よしとくよ。すまないねえ』
と言われました!」

『ときそば』をご覧になった方にはおなじみの、あのひとのセリフです。

さて原画制作は、このあと、今回の噺のキモである、正月飾りや掛け軸が描かれます。川端さんの見事な職人技、また次回をおたのしみに。


「落語絵本 制作のひみつ」ブログ第一回はこちら>>>

2008年10月29日

川端誠さん落語絵本シリーズ最新刊発売記念!
「落語絵本 制作のひみつ」ブログ第一回

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「じゅげむじゅげむ、ごこうのすりきれ、かいじゃりすいぎょ、すいぎょうまつ、うんらいまつ・・・」
以前NHKの番組内コーナーでも取り上げられ、
子ども達の間でも大人気となった「じゅげむ」
ご存知落語の中でも最もポピュラーな咄ですね。
でも、落語が子ども達に浸透するというのはとっても面白いと思いませんか?

そのブームの大きなきっかけの一つとなったのが、
川端誠さんの「落語絵本シリーズ」。

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第1巻『ばけものつかい』は1994年に刊行されました。
現在12巻までが揃い、シリーズ合わせて100万部を突破しています。
2009年には、シリーズ創刊から数えて15年周年にあたるそうですよ!
内容のご紹介については、こちらをご覧ください。

絵本ナビ「落語絵本シリーズ」紹介ページ>>>
絵本ナビブログ「テーマ別落語絵本の楽しみ方」>>>

さて人気の「落語絵本シリーズ」、来年の15周年に先駆けて
2008年の12月下旬にいよいよ待望の新作13巻目が完成予定だそうです!
今回絵本ナビでは、発売記念企画として
「落語絵本シリーズ」を出版されているクレヨンハウスさん、
作者の川端誠さんに多大なご協力を頂いて、
「新作の完成までの様子」を覗かせて頂けることになりました!
落語絵本はどのように創られていくのでしょう・・・?

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こちらの「制作ブログ」コーナー内では、
発売予定の2008年12月下旬まで、数回にわたり更新していく予定です。
どうぞ皆さんもご一緒に、完成まで楽しみながら待ちましょうね!

それでは、早速第1回のスタートです。

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はじめまして。
川端誠の「落語絵本」シリーズを刊行しているクレヨンハウスです。
このサイトで、当シリーズにもたくさんの方々がレビューを寄せてくださっていて、たのしく拝見しています。
みなさんのごひいきのおかげで、ただいま新作の「落語絵本」も製作中です。
作者の川端さんの創作ぶりを、数回にわたってお伝えしていけたら、と思っていますので、
よろしくおつき合いのほどをお願い致します。


■■そもそも、どうして落語を絵本に、というおたずねがよくあります。


1952年生まれの川端さん、子どもの頃にラジオ放送で出会って以来、筋金入りの落語好き。
落語と絵本の出会いを、こんなふうに話しています。


川端さん:うまい噺家にかかると、何度おなじ噺を聞いてもおもしろい。
      ストーリーもオチもよく知っていても、聞けば聞くほど、おもしろい。
      ちょうど、子どもが同じ絵本を何度でもくりかえし読むのと同じなのかな。
      絵本と落語とは、けっこう近く、落語を聞いていると、
      これは絵本になりそうだというものが、いくらでもありますよ。

おもしろい噺も、絵本にしたい噺も、川端さんにはやまほどあります。


▼まずは、こんなスケッチから、絵本化への第一歩がはじまります。
 
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このシリーズは、本文が24ページ。
扉ページと最終ページのほかに、見開きで11画面あります。
ページの流れを、ミニミニのコマ割りで、かたちにしてみます。



■■新作の「主役」はだれ・・・?


「落語絵本」シリーズも、創刊から数えて、来年で15周年、次作で13巻目
じつは、第13巻は、別の2つの噺のどちらかに……と、話していました。
ところが、ある出会いによって、いわば、その他大勢のエキストラだったこの作品が、
あれよという間に、主役を射止めてしまったのです。

そのドラマチックな出会いとは……今回は、「いちばんぼし」とだけ、お知らせしておきます!

その代わりに、この噺の主人公「八五郎」を、ご紹介しますね。
長屋の住人で、「がらっぱち」だの、「はちこう」なんぞとも呼ばれています。


▼その「八五郎」の貴重なアイデアスケッチです!

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登場人物のキャラクターデザインは、その人物になりきってみると、顔かたちがきまり、
口調やセリフまわしも、自然と口をついて出てくるそうです。

▼ こちらはダミー(原寸で描いた試作品)です。
完成作品(4巻 じゅげむ)と比べて同じ大きさです。

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落語絵本の1ページは、A4と同じ大きさです。

上記で触れました、ミニミニのコマ割りで考えた構成を、
全ページ原寸の線画で描いてみます。

それを、実際の絵本と同じ体裁で貼り合わせて、ダミーの完成

川端さんは、このダミーを講演会などで、お客さんを前に実際に読んでみることも、よくあります。
このダミーも、初の実演を編集部・出版部の一同で体験し、大笑いのお披露目と相成りました。

この続き、ダミーから原画制作の様子は、次回にご紹介します。
(次回に続きます・・・)

絵本ナビから、ひとつお知らせです。
※「落語絵本」について、ユーザーの「みなさんの声」を大募集!

2008/10/29配信の絵本ナビメールマガジン内に於いて、
アンケートを実施しております。(絵本クイズにお答え頂く際のアンケートです。)
こちらでお答え頂いた回答は、「みなさんの声」として川端先生にお伝え頂けるそうです。


Q)好きな落語絵本のキャラクターは? ・・・14巻に、登場するかも!
Q)落語絵本にしてほしい、落語の噺は? ・・・新作でお目見えするかも!
Q)川端誠さんへ聞いてみたいことは?  ・・・ご本人からお応えがあるかも!

 ★アンケートの募集期間は2008/10/29(水)~11/11(火)です。

皆さんのご意見が作品に反映される大チャンスです! 
是非メルマガバックナンバー「落語絵本特集号」を覗いてみてくださいね。

  
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