鈴木のりたけさん「続・しごとば」制作日記 その2
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作者のあきびんごさんからアンケート募集のお知らせです!
あきびんごさんは、絵本『あいうえおん』に登場する「あいうえおん」の中で皆さんにとってどの作品がお気に入りなのかとっても知りたいそうなのです。
そこで、絵本ナビでは「あなたの好きな『あいうえおん』」と題してアンケートを大募集します!
『あいうえおん』を読んだという方、大人でも子どもでも結構です。
あきびんご先生に好きな作品を教えてあげてくださいね。
もちろん絵本をじっくり楽しんでからご応募ください。
募集期間は長めに設定しています。
【募集期間 2009/6/24~8/10】
アンケートにお答え頂いた方の中から抽選で5名様にあきびんごさんから・・・
『あいうえおん』オリジナルポストカード 第1集・第2集
絵本『あいうえおん』の中からよりすぐり12作品がポストカードに!
第1・2集合わせて24枚をまとめてプレゼントします。
※こちらは商品ではありません。
★ちなみにあきびんごさんのお気に入り「あいうえおん」はこちら!
「ぼろぼろの ぼうしと ボール」 「とんぼが とらに とまってる」 「ちょうの チョコレート ちょうだい」
<おまけ>イソザキ編集長の息子のお気に入りはこちら!
「ベンチで べんとうが べんきょう」 「ポストから ポップコーン ぽろぽろ」「ゼリーに ぜんぶ ぜっけん」
皆さんの回答が集まったら、人気ランキングも発表する予定です。お楽しみに!
※オリジナル「あいうえおん」が思いついた方もどんどん書き込んでくださいね!
あきびんごさんが喜ばれると思いますよ。
こんな2冊の絵本がくもん出版さんから発売になりました!
それぞれとっても個性的な絵本。
共通のテーマは「あいうえお」と、どらもちとびっきり楽しい絵本だという事です。
『あいうえおん』みどころ>>>
『あいうえおべんとう』みどころ>>>
『あいうえおん』の作者のあきびんごさん、『あいうえおべんとう』の作者山岡ひかるさんの
作品に寄せるコメントをご紹介させて頂きます。お二人の作品に対する想いが伝わってきます。
■ 『あいうえおん』作者あきびんごさんのことば
子どもの時から、せっかちでじっとしていられない私は、手あたりしだいに本を読んでいました。大人になった私は「もっと知りたい」という知識欲から読みますが、子どものころは、「腹がへったー」という食欲か本能で読んでいたように思います。
小学校の図書館の本を読みつくして「本を読みたい、ひもじいよー」とわめく私に手をやいたのか、母は、私を近くの書店につれて行って「この子がほしがった本は、すべて渡してください。ツケで払いますから、おねがいします」といってくれました。
今思えば、書店の本棚が私にとってオトナ世界への入り口でした。まずびっくりしたのが、同じタイトルの本でも、大人向けと子ども向けでは内容が全然ちがうことでした。子ども向けのものは、あまりにあっさりとしていて、「もっと知りたい、もう一度読みかえそう」という気にならなかったのです。子ども向けの本は、読めば読むほど知らないことがへっていきますが、大人向けの本は、読むほどに知らないことがふえていくのですから。
こういう体験からもつくづく思うのは、子ども扱いについてです。大人たちは勝手に「子どもらしさ」をつくり、それを与え喜んではいても、子どもからみれば、はたしてどうなのでしょうか。とりわけ感性については、子どもも大人もないと思うのです。
かつて「幼児と母親の色の好み」について実験をしたことがあります。80色のなかから子どもたちに人気のあった色は、カナリア色や梅鼠(うめねず)といった中間色で、私たちを驚かせました。「幼児は原色がすき」というのは、原色しか与えないからでしょう。12色しか知らないで育つと、大人になっても12色のままではないでしょうか。
人間は、最初に体験したものをそのまま受け入れて、自分のものさしをつくってしまいます。豊かな感性に育てるには、よいものと接することが大切です。子どもだからこそ、よいものを与えるべきではないでしょうか
<くもん出版 絵本のたから箱より>
■ あきびんごさんが絵本ナビ読者の為にこんな作品をつくってくださいました!!
■ あなたの好きな「あいうえおん」は?あきびんごさんからの質問です。
好奇心のとまらないあきびんごさん、
子ども達がどの「あいうえおん」が好きなのか気になって仕方がないそうです。
そこで、「あいうえおん」を読んだという方。大人でも子どもでも結構です。
是非、あきびんご先生に教えてあげてください!
★「あきびんごさんからのアンケート」
あなたのお気に入り「あいうえおん」を教えてください。
抽選で5名の方にあきびんごさんからのプレゼントがありますよ!
アンケートの回答はこちらからどうぞ>>>
【募集期間 2009/6/24~8/10】
詳細はこちら>>>
■ 『あいうえおべんとう』作者山岡ひかるさんのことば
子どもの頃、運動会や遠足で一番楽しみなのは、お弁当の時間でした。
むしろ私の場合、お弁当を食べる、そのためだけに、必死に運動をしたり、わざわざ遠くの公園まで出かけたりしていたような気がします。
いろいろな匂いがごちゃごちゃに混ざった空間も、お弁当の時間ならではのお楽しみ。猫舌とは無縁で、鍋焼きうどんを鍋からじかにすするほど、冷めた食べものが許せない私でも、お弁当だけは特別です。
小さな箱の中に閉じ込めて、ゆっくりと冷ましてからでないと味わえない、不思議なおいしさがつまっているのですから。
体が弱かった私は、行事のためにお弁当を作ってもらったのに、直前になって出かけるのをあきらめたことが、何度があります。
それほど体調悪く、食欲などまるでなかったときですら、お昼になって家の中でお弁当のふたを開けると、ぱぁっと明るい気持ちになったものです。
そして、そんな日に、私といっしょに母が食べていたのは、サンドイッチの端っこや、謎の形のウィンナーなど、同じ素材で作ってあるとは思えないヘンテコなお弁当でした。そのおかしさは、行事に参加できなかった寂しさとは別に、今も心に残っている幸せな思い出のひとつです。
<くもん出版 絵本のたから箱より>
■ 『あいうえおべんとう』について山岡ひかるさんに質問をしてみました!
↑こちらのお弁当も全て色紙を切って、貼って作ったものなのだそうです。ごはん粒一つ一つまで・・・!コロッケもほくほくして美味しそう。
Q.「あいうえお」という制約があるにも関わらず、
どのお弁当も色合いや栄養がバランス良くできているように見えますね。
どんなところに気を配ってつくられてのでしょう?
A.炭水化物・たんぱく質・野菜・果物を入れることを決め、
「○○ちゃんのばっかりずる~い!」ということのないように考えました。
色は、お弁当グッズで何とかしちゃえ、です。
Q.山岡さんのいちばんお気に入りのお弁当はなんですか?
A.私の周りの人々に、なぜか全員一致で「料理が苦手」と決めつけられて、
お気の毒な「やよいせんせい」。
応援の気持ちもこめて、「や行」に一票入れたいと思います。
Q.美味しそうにみせるための一番のこだわりはなんでしょうか?
A.自分の曖昧な記憶に頼らず、実物を味わいながら制作することです。
美味しいです。
(しかし、油や汁を飛ばして、作り直した絵も数知れず…)
■ 小野明さんが山岡ひかるさんに寄せてコメントを書いてくださいました!
編集者・エディトリアル・デザイナーの小野明さんからも山岡ひかるさんの本作品に寄せて素敵なコメントを書いてくださいました!
ま、絵本作家たるもの、作品のアイデアの2つや3つは常に持ち合わせています(推測)。絵本ぽく言うと、種、かな。すくすく育つ種もあれば、なかなか発芽しない種もある(推測)。いずれにせよ、作家自身が積み上げてきた経験や、良い結果を導いた直観の記憶などによって、いける、と思えた種はためつすがめつしながら大切に育てていきます(推測。しつこい)。で、山岡ひかるさんの『あいうえおべんとう』は、それら幾多の種の中でもとりわけ輝く種であり、本人のじっくりと心をこめた丹精のおかげで、みごとな大輪の花とまことに美しい実として地上にあらわれたのでした。はい、まことの実、誠実、です。これが子どもに向かうと、愛、とも言いますね。そうなんです、この絵本、おべんとうを作ったおかあさん(に代表させますが、もちろん父、姉、兄、爺、婆…ネコのタマもありです)の愛がオーラのようにキラキラ感じられる、そういう温かい作品です。そしてその愛は、作者から読者への愛でもあります。「おいしい」というのは「好き」ということですよね。すばらしい。ちなみに私は「なにぬねの」のおべんとうが一等好みです。うう、食べたくなってきたぞ。ぱっくん!
小野明(編集者・エディトリアル・デザイナー)
■ 山岡ひかるさんから素敵な直筆メッセージを頂きました!
コアラちゃんは貼り絵です!可愛いです。
関連メルマガ>>>
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⇒「続・しごとば」制作日記 その1
◆婦人之友社さんより原画展開催のお知らせです。
・ 『ワニーニのぼうけん』絵本原画展
月刊『婦人之友』誌上(2006年)に連載しておりました『ワニーニのぼうけん』(B5判 56頁)が昨秋、1冊の絵本になったことを記念して、原画展を開催します。
迫力いっぱいの絵本原画約30点が間近で見られる機会です。
また、作家ツペラツペラさんと一緒にワニーニの愛船“トリチピテ号”をつくるワークショップをいたします。(幼児、小学生が対象です。)
■タイトル:
ワニーニのぼうけん絵本原画展
■会期:
2009年6月30日(火)~7月4日(土)
6/30~7/2・・・10:00~18:00
7/3・4・・・10:00~20:00
※作家在廊日 7/3、4
■場所:
自由学園明日館
※入館の際は受付で、原画展を鑑賞とお伝えください。
■ワークショップ開催:
ワニーニの愛船、トリチピテ号をつくろう!
7月4日(土) 10:30~/13:30~/15:30~
参加費500円 どなたでも参加いただけます。
婦人之社へ電話、メールでご予約下さい。
tel:03-3971-0101
http://www.fujinnotomo.co.jp/
■問い合わせ:
婦人之友社 tel:03-3971-0101
※詳細はこちらからどうぞ>>>
『ワニーニのぼうけん』
作・絵 ツペラ ツペラ(tupera tupera) 婦人之友社 刊
この絵本の作者は、若手注目ユニット“ツペラツペラ”の亀山達矢さんと中川敦子さん夫妻です。
ワニの“ワニーニ”がタコや馬、アシカや気球など、海やジャングルの愉快な動物や仲間に出会う新しい7つのお話に書き下ろしました。1話完結なので、どこからでも読み始められ、寝る前の読み聞かせには1篇ずつ読んでいくと1週間楽しめます。また、言葉遣いや登場するキャラクターの面白さは、年齢の違うお子さんのいる家庭でもいっしょに読んでいただけます。
1 ぼくは ワニーニ 5 ワニの木
2 あかいしま 6 ブティック イカヤス
3 にじいろのみち 7 ききゅうだんしゃく
4 ふたごのアシカ 目次より
絵本の制作中に、作者のツペラツペラさんにも、お子さんが誕生し、色彩豊かな絵本を一緒に楽しんでいます。
○tupera tupera ツペラツペラ
亀山達矢と中川敦子によるユニット。絵本やイラストレーションなどの分野で幅広く活動中。
主な著書に、絵本『木がずらり』『魚がすいすい』(PIE BOOKS)『しましまじま』(ブロンズ新社)『12の星のものがたり』(ヴィレッジブックス)『つくってみよう!へんてこピープル』(理論社) 『ジャバラワークブック』『かおノート』(コクヨS&T)などがある。
http://www.tupera-tupera.com/
▼『婦人之友』2005年2月号より
◆原画展のお知らせです。
・ 『たいようまつり』絵本原画展
『たいようまつり』
作・風木一人 絵・西村敏雄 イースト・プレス 刊
大空を舞台に8つの太陽が歌って踊る愉快な絵本『たいようまつり』。
そんな大らかで楽しい絵本の原画展が開催されるそうです。
■タイトル:
『たいようまつり』絵本原画展
■期間:
2009年6月18日(木)~6月27日(土)
12:00~19:00 (最終日17:00まで)
■休廊日:
日・月休廊
■入場無料
■会場:
ヴァリエテ本六 文京区本郷6-25-14
tel:03-3811-7466
※詳細はこちらから>>>
季節は梅雨でもギャラリー内は太陽でいっぱい!
絵本・小品の販売もいたします。
野球少年たちへ朗報です。
あの松井秀喜選手が絵本になった!?
『ぼくんちに、マツイヒデキ!?』
監修・広岡勲 作・あさのますみ 絵・飯野和好 学習研究社
絵本の詳細内容、立ち読みはこちらからどうぞ>>>
表紙からインパクト大!のこの絵本、一度でもご覧になった事のある方は
とっても気になる存在になっているのでは?
・どんなお話なんだろう?
・どうして松井秀喜が主人公になったんだろう?
・そっくりなんだけど、一体誰が描いているんだろう(やっぱりあの人?)
・松井の成績は今どうなんだろう・・・(これはちょっと違う疑問?)
多くの人が気になっているであろうこの辺りの疑問について
この度、出版されている学習研究社の担当編集者藤井さんに多大なるご協力を頂き、
絵本制作時のエピソードを交えながら、色々と秘話をお聞かせいただきました。
また作者のあさのますみさん、絵を描かれた飯野和好さんからのコメントもご紹介します!!
★本題に入る前に・・・まずはこの絵本の主人公「マツイヒデキ」ってどんな選手?
松井秀喜(まついひでき)
1974年石川県生まれ。星陵高校時代、春夏4回甲子園に出場。93年ドラフト1位で巨人に入団。
98年、2000年、02年に本塁打と打点の二冠王、01年に首位打者、96年、00年、02年にはMVP(最優秀選手)を獲得。02年にFA(フリーエージェント)権を獲得し、03年からニューヨーク・ヤンキースに移籍。日本での成績は、1390安打、332本塁打、889打点、通算打率3割4厘。
メジャーでの成績(2008年まで)は、852安打、112本塁打、507打点、通算打率2割9分5厘。
07年日米通算2000本安打達成。右投左打、身長188センチ、体重104キロ。
(『ぼくんちに、マツイヒデキ!?』に掲載されている経歴から引用させて頂きました。)
補足説明はお父さん達、よろしくお願いしますー。
■ 松井秀喜選手の絵本をつくるきっかけは・・・?
まず、なぜ松井秀喜選手が登場する絵本をつくる事になったのでしょうか、その辺りを『ぼくんちに、マツイヒデキ!?』の編集を担当された藤井さんにお伺いしてみました。
全ては藤井さんの送った何気ない1通のメールから始まったようで・・・
「この絵本の企画は、お世話になったライターさんに私自身(藤井さん)の異動を知らせる
一通のメールから始まりました。
『お世話になりました。次は絵本をつくる編集部に行くことになりました。
親しくされているヤンキース広報の広岡勲さん(※)と一緒に、
松井秀喜選手の絵本ができるといいですね』
ちょうどその頃、私は野球をして遊ぶ子どもたちをあまり見かけなくなったことを一野球ファンとして、憂慮していました。そこで、「絵本を通じて、子どもたちに野球の楽しさを伝えることができればいいな」と思っていました。
このメールを書いたのが2006年の10月。
『松井秀喜物語』『松井秀喜メジャー物語』 『松井秀喜 ぼくには夢がある』(いずれも学習研究社刊)の著者でもある広岡勲さんが、絵本にも詳しい方だったということもあり、
とんとん拍子に企画が進んでいったのです。
広岡さんには、この絵本の監修も務めていただくことになりました。」とおっしゃる藤井さん。
松井選手のお父さま、松井昌雄さんにも
「秀喜が絵本になるんですか。とても楽しみです。」と、
ご快諾を頂いたそうですよ!
※広岡 勲(ひろおか いさお)
1966年東京都大田区生まれ。ニューヨーク市立大学大学院修士課程を修了。専攻は思想、哲学、ジャーナリズム論。報知新聞社では長嶋茂雄、松井秀喜番など巨人担当記者を務める。2003年よりニューヨーク・ヤンキース球団広報。06年から環太平洋担当兼務。
(『ぼくんちに、マツイヒデキ!?』に掲載されている経歴から引用させて頂きました。)
■ 飯野和好さんに絵を依頼されたのは・・・?
この作品を目にした時に、まず目につくのが飯野和好さんの描いた松井選手の顔ですよね。そのあまりの迫力に思わず「似てる!」とうなってしまいます。
この絶妙な組み合わせ、どのように決定されたのでしょう?
「飛距離抜群のホームランなど、
パワーあふれるプレーでファンを魅了する松井秀喜選手。
そして、ボールを追ってテレビから出てくるという、
あさのますみさんの奇想天外なストーリー。
とにかくダイナミックに描いてもらいたいと願い、
力強い絵を描かれる飯野和好さんがいいのではと、
編集部で意見が一致しました。」
▲とにかくどのページもパワーに溢れているんです。
他にも実はこんな面白い理由もあったそうですよ・・・。
「松井選手にはちょっと怒られるかもしれませんが、
飯野さんの『くろずみ小太郎旅日記』シリーズの、くろずみ小太郎を見て、
松井選手に非常に近いものを感じたというのも、理由のひとつです。
▲こちら!
さらに、飯野さんが野球がお好きだったということも大きかったです。
松井選手の大ファンだったということは、依頼後に知りました。
余談ですが、それからはいつも、飯野さんと連絡をとるときは、
「きょうの松井選手」の話に花を咲かせています。」
■ 松井選手は同世代のヒーロー!
そんな藤井さんに松井秀喜選手について語って頂きました!
「私はまだ、直接松井秀喜選手にお会いしたことはありません。
しかし、実は松井秀喜選手と同じ1974年生まれです。
小学生のころから少年野球チームに入り、
松井選手が甲子園で活躍されているころ、私も同じ高校球児として白球を追いかけていました。
ただ、私はまったくのへたくそでしたが…。
ということで、松井選手が甲子園を沸かしていたころから、われわれ同世代のヒーローでもあるのです。」と、藤井さん。
この気持ちはすごくわかります!!
「そんなヒーローが、ちょうど飯野さんのラフコンテが出来上がってきたころに、
シーズンオフだったので、故郷の石川県に帰ってこられていました。
お父さん宛に送った(飯野さんの)ラフに目を通されて、笑っておられたそうです。」
本物の松井選手が目を通している!そんな姿を想像しただけでも、ちょっと感動してしまいます・・・。
■ 松井選手は現役の選手!
作り手側の大きな思い入れで完成したこの作品ですが、
松井選手は現役の選手です。当然、制作中にも色々なニュースが飛び込んできたのではないでしょうか?
「勝負の世界は、とても厳しい世界。明日どうなるかは誰にもわかりません。
実際のところ、絵本の制作中にも、松井選手のけがや移籍のうわさなどのニュースが
たびたび流れてきました。
しかし、私たちはひたむきに努力をされている松井秀喜選手を信じて、
応援を続けていました。」
■ 野球を楽しんでもらうきっかけになれば・・・!
先日のWBCでの日本代表選手の活躍で、近くの公園などで、
野球をして遊ぶ子どもたちをちらほらと見かけるようになり、とても嬉しい
とおっしゃる藤井さん。本当に野球がお好きなのですね。
この絵本に寄せて松井選手から子ども達へこんなメッセージを頂いたそうです!
(※松井選手による直筆メッセージの画像を使わせていただきました。)
この絵本を通して藤井さんからもメッセージを頂きました。
「松井選手のメッセージにもあるように、
野球に、そして世界を代表する松井秀喜選手に、
この絵本を通じて少しでも興味をもってもらい、野球を楽しんでもらうきっかけになれば、うれしいです。
将来、小さいころに『ぼくんちに、マツイヒデキ!?』を読みました!というメジャーリーガーが出てくることを期待しています!!」
ご丁寧に答えて下さり、ありがとうございました!!
最後に、
『ぼくんちに、マツイヒデキ!?』の作者あさのますみさん、絵を描かれた飯野和好さんにも
本作品に寄せてコメントを頂きました!
■ 作者のあさのますみさんにコメントを頂きました!
あさのますみさん
今回の絵本のお話をいただいたとき、実は私は、野球というものを、ほとんど知りませんでした。最初は、こんな私に書けるのかな、という不安もありましたが、「いや、よく知らないからこそ、これから野球や松井選手のことを知る子どもたちに、親しみやすいお話が書けるはず!」と思いなおしました。
松井選手は、スーパーヒーローですが、絵本の中では、子供たちに身近に感じてもらえるよう、あえてドジっ子にさせてもらいました。お掃除をしても、お風呂に入っても、おにぎりをにぎっても、ドジばかり。でも、ひとたび野球のバットをにぎると、誰にもできないすごいことができちゃう。そんな、松井選手のプロとしてのかっこよさと、人としてのあたたかさを、子供たちに感じてもらえたらうれしいです。
私自身、このお話を書くうちに、すっかり松井選手のファンになってしまいました。この作品が、子どもたちが野球や松井選手に興味をもつ、きっかけになったらいいなと思います。
■ 絵を描かれた飯野和好さんにコメントを頂きました!
飯野和好さん
この仕事をしていると、いろいろな人を描くことになります。
あるときは西行を、あるときはニーチェを、赤ずきんを…。
そして、今回はなんと!
あのニューヨークヤンキースのマツイヒデキ選手を
描くことになりました!
高校球児のころから、読売ジャイアンツ時代、
そして、米メジャーリーグへ。
ずっと、ファンとして応援しつづけてきた私にとって、
本当にびっくり、うれしい仕事でした。
そして、絵本になりました。
パワーいっぱいの絵本です!
『給食番長』で強烈な印象で絵本作家デビューされたよしながこうたくさん。
迫力のあるその画風と、ユーモアたっぷりながらどこか筋が1本通ったストーリーに、
子ども達のみならず、全国のお母さん達まで夢中に!という声を多数頂いています。
我らが絵本ナビオフィスにも、遠く博多から何度も遊びに来て下さっています。
(最多記録更新中!!)
初めての登場!>>> 2作目の登場!>>>
爆笑の制作日記!>>> 読み聞かせ動画もあります。>>>
記事からもお察しの通り、かなりお茶目でサービス精神旺盛なこうたくさん。
最近ではお話会でもひっぱりだこのようです!
そんなよしながこうたくさんの待望の新刊が登場!
『おふろだいすき!ぷっぺ』 よしながこうたく 作 小学館刊
・・・という事で、
勿論絵本ナビでは、今回も色々と作品に関する質問に答えて頂きました。
こうたくさんの素顔の部分を想像しながら(笑)、お楽しみください!!
■ 「お父さん、スゴい!」という絵本を描こうと思い・・・。
『おふろだいすき!ぷっぺ』は、主人公のぷっぺとお父さんが銭湯へ出かける所から始まります。
この作品が生まれるきっかけが『PaPa’s絵本33』(※)だった事もあり、
「お父さん」というテーマは最初からあったのかな・・・と想像するのですが、
その舞台に銭湯を選ばれたところがとっても興味深いですよね。
そこでこうたくさんに、この作品のアイデアが生まれたきっかけなどを伺ってみました。
最初、『PaPa’s絵本33』のテーマが「お父さん」だったので
「お父さん、スゴい!」という絵本を描こうと思いました。
それで、お父さんってどげな時に凄かったかいなぁ~・・・と思い起こすと、
自分を背中に乗せたまま泳いだときに、父ちゃんスゲ~!!と思ったなぁと。
じゃぁ、親父がいっぱい出てくる水辺ってどこかと考えたら、銭湯でした。
僕自身、銭湯が好きで、東京に住んどる時は、いつも首にタオルを巻いて
見つけた銭湯には片っ端から入っとったので、舞台はここだ!と。
加え、親父だらけのムチムチした絵本を描いてみたかったんです。
加え、全国お母様達からの「子供がお風呂に入りたがらないんです」というメールはデカいです。
※『PaPa’s絵本33~パパのためのROCK’N絵本ガイド』(安藤哲也著)。
『おふろだいすき!ぷっぺ』は、この本の巻末に収録する為に書き下ろされた(豪華!)作品を
改めて書き直して出来上がった絵本です。内容も少し変わってます!
■ 実際の銭湯のイメージを細部まで再現!
この作品の魅力の一つは、何といっても隅々まで丁寧に描かれた銭湯の様子。
初めて見ても、何だか懐かしいような気分になってしまいます・・・。
ぷっぺを読んだ子供達が、実際に銭湯に行った時に
「もし今この銭湯に本当に動物達が入って来たらどんな感じなんだろう?」
とイメージしやすいように、銭湯を細部まで再現しました。
銭湯資料とにらめっこはもちろん
スーパー銭湯に通い詰めたり、
福岡は天神にある老舗「本庄湯(創業50年)」にも取材協力をしてもらいました。
おじいちゃんに「青年、わたしは写真、ノーサンキューよ!」とか注意されながら
バッシャバシャ写真を撮りまくりました。
■ ぷっぺの名前の由来は・・・!?
お話の中に登場する様々なお風呂と、そこに入っている動物の習性が絶妙に絡んでいるのが
とっても面白いのです。
そして、主人公はぷっぺ。ぱっと見ただけですぐに何の動物から当てられる人はかなり通?
ぷっぺは水を噴く生物という設定にしたので、最初は象だ!と思ったんですが、
「ベタだ・・・それでも変な絵本作家か!」ってことで、テッポウウオになりました。
ヒネリ過ぎて「で、テッポウウオって何ですか?」と尋ねられる、落ちないオチでございます。
のおぉ~んってな感じで本編の隅っこに動物図鑑まで描く懇切丁寧説明的な作り!
ちなみに「ぷっぺ」は大分県の温泉地「別府(べっぷ)」をひっくり返した名前なんです。
ちなみに最初に思い浮かばれたのは・・・?
最初にイメージしたお風呂は「スカンクの泡風呂」でした。
読み聞かせの時に笑いをとりたい・・・という切なる想いから、
おならは必須だな!と。わかりやすい!(でも実際に湯船でおならはしないでね。)
▲こちらが「スカンクの泡風呂」!ブクブクですね・・・。
■ こうたくさんにとっての父親像とは・・・?
『PaPa‘s絵本33』の中で収録された際と、エンディングが大分変わっているのが
印象的でした。(違いを読み比べてみるのも楽しいですよ!)
この作品に登場するお父さん達は、結構怒ってます。
こうたくさんの中で、理想の父親像などは具体的にあるのでしょうか?
僕の父は、マナーの悪い若者を見ると、どこでも大声で怒るんです。
レストランでも、ガソリンスタンドでも、店員の礼儀がなってないと怒鳴る。
そして怒ってる理由は子供の僕でも明解で。
父には、若いものには絶対に負けない!という迫力がありました。
(兄がグレた時も、最終的には父の力でおさまる構図でした。)
それを見ながら育つうちに、僕は礼儀を覚えました。
親父とは筋の通った強さで子に背中を魅せるものだと思っとります。
だから『ぷっぺ』に出て来る親父達は、怒る、怒鳴る、威勢を張るのでございます。
■ 制作中、一番楽しかったのは・・・。
本作品の制作にあたって楽しかった点、苦労された点などはございますか??
老舗の銭湯取材中に近所の小学生が数人お風呂に入ってきたんですが、
おいさん達が「どこの小学校だ?」「何年生だ?」と話しかけてたんです。
「なるほど!これが今の日本に必要な街の小コミュニティやね!」と、感心しちゃって、
「よし。そんな絵本ば描こう!」と思って人間観察しとる時が一番楽しかったですね。
絵で苦労したのはお湯の表現です。お風呂を温かそうに描くのが意外と難しいんです。
あと、動物って、茶色とか黒とか、意外とカラーが地味なんですよ。これも悩みの種でした。
■ 動物の気持ちを想像しながら楽しんで!
読者の方には、この作品をどんな風に楽しんでもらいたいですか?
各お風呂の「効能」を目当てに入っている動物の気持ちを想像して楽しんで欲しいです。
効能もあえて子供達が分からないものにしました。
「二日酔いって何?」「二日酔いってのはね・・・」と親子で会話して頂けたらと思います。
そして読んだ後は、親子で実際に銭湯に行ってもらいたいです。
子供も大人も、実生活とファンタジーが強く結びついて、楽しい夢を持ってもらえたら幸いです。
■ 絵本ナビ読者の方へ・・・
最後によしながこうたくさんより、絵本ナビ読者の方へ直筆イラスト入りメッセージを頂きました!
皆さんも、こうたくさんの気迫に負けない位の気持ちでこの絵本を楽しみましょう!!
よしながこうたくさん、ありがとうございました。