お花に水をあげるのは、こぐまちゃんの仕事です。じょうろに水がいっぱい、面白いね。きんぎょさんにも、ありさんにも。ほらほら、みんな驚いてるよ。
やってきたのは、しろくまちゃん。手に持っているのは、ホースです。これは大変、だってホースで水のかけあいっこしたら楽しいに決まってます。案の定、ふたりの遊びはどんどんエスカレート。とうとうどろんこに!
実際に目の前で起これば、大人は声をあげてしまいそうな出来事です。でも、次から次へ思いつくままに遊びが広がっていく快感は、小さい子どもたちにこそ体験させてあげたいもの。この絵本は、「もっとやりたい」「もっともっとやりたい」という気持ちを、大事に育ててくれるのです。「こぐまちゃんえほん」シリーズの中でも、子どもたちに大人気の1冊です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
子どもの好きな水遊び。でも思う存分できる機会はめったにないかもしれません。最初はじょうろを使ってささやかに始まったこぐまちゃんの水遊びですが、しろくまちゃんがホースを持って来たことからおもしろさはエスカレート。できた流れに葉っぱのボートを浮かべるまでに発展します。大満足のあとは思いきり良くきりあげてシャワーへ。胸のすくような楽しさです。
子どもが笑顔になる絵本です
こぐまちゃんと一緒にみずあそびをしている気持ちになれます。
夏の間、しょっちゅうみずあそびをしていましたが、娘もじょうろで「おはなに水あげてるの〜」と言ったり、はっぱのふねを浮かべるのが大好きです。子どもが好きなツボをよくわかっているな、と思います。
ありさんに水をかけたり、ホースを振り回したり・・・、大人の私がみると「ああ〜っ!」と言って止めてしまいそうなこともしていますが、これがまた子どもを楽しませているのでしょう。
こぐまちゃんとしろくまちゃん。大人が「やめなさい」と割り込んでこない世界で、自分たちのやりたいように水遊びをする姿に、
子どもたちも満面の笑みで、「おもしろい おもしろい つめたい つめたい」と声をあげ、一緒に楽しんでいます。
巻末に「ねらい」があり、いたずらをとりあげられている今の子ども、「いたずら」の大切さについて書かれています。
自分の子どもへの接し方を、振り返る良い機会になりました。 (solicaさん 30代・ママ 女の子5歳、女の子2歳)
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