こうすけたちと、あまのじゃくな校長先生とのびゅんびゅんごま合戦の結果……。
開かれた校長室
27年前に第1刷発行ということで、ちょっとノスタルジーを感じてしまう私。
いまでも、こういう自然環境に恵まれた小学校があったらいいなと思います。
「なにが、素晴らしいのだろう」、と読み直し考えてみました。
開かれた校長室。
こどもたちが臆面もなく校長先生に談判にいける空気。
こどもたちと真剣に対峙する校長先生の姿勢と遊び心。
びゅんびゅんごまをはじめ、柿の実の首飾り、たけうま、たんぽぽのおひな様、カラスノエンドウのさやぶえ…。
校長先生が登場するぺーから、校長先生の表情が、こどもたちの目線で描かれていて、気むずかしそうな正体不明な様子から、こまを操り挑戦的な視線、そして、さやぶえと格闘する顔にいたっては、こどもたちにとって友だちと同じに見えているようです。
校長先生のヘアスタイルが、かっこいいんです。(笑)
素材があまり高価とはいえない、少々型くずれしている背広姿。
ポケットに突っ込んだ手。昔良くいた昭和のダンデイースタイル。
なんか、懐かしくてたまりません。
私もたくさんの先生のお世話になりましたが、一番印象に残っている先生は、私たちと毎日遊んでくれた先生です。
休み時間になると、必ず教室と廊下をおいかけっこをして、右腕に男子、左腕に女子を一人ずつ捕まえ、抱き上げ、ひげで“ジョリジョリ”してくれました。捕まえられたくないやら捕まえて欲しいやら、あのころの思い出はいまでも忘れられません。
今や、廊下を走ってはいけない、不審者も多いから探検遊びはいけないという、こどもたちも生きにくい時代になってしまいましたね。
当時9歳の息子は、校長先生が、二つこまを回しているシーンから身をよじって笑っていました
早速びゅんびゅんごまをボタンで作りました。
出会いとはなんと貴重なものか。
息子のこれからの人生で、さらに素晴らしい出会いがあることを親として、願ってやみません。 (アダム&デヴさん 50代・ママ 男の子10歳)
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