日常の中の大冒険。
この絵本を初めて読んだ時、
また、「てんき」というテーマで
思い出してしまったのは、
家から保育園まで、自転車で15分の
息子との通園エピソード。
自転車通園、通学、通勤をされている方は、
共感してもらえると思うのだけれど、大人からしてみれば、
「雨の日」というのは、悲惨、という言葉しか思いつかない!
増してや、急いでいたり、荷物が多かったり、よそ行きの服だったりすると・・・。
でも「いつも通り」という事を、ふっと、諦めてみた時、
同じ15分強の時間の中でも、意外と心に残る様な場面があったりして。
例えば・・・。
その1:
「さぁー!今日は雨だーー。」
息子と二人、気合を入れて、完全防備で出発。
でも、1分も経たないうちに、
空が、ぱぁーっっと晴れてきて、太陽が顔を出した時のひと言。
「うわぁー、太陽だ!ぼく、太陽だいすきー。」
その2:
今度は、快晴だ♪と思って、ごっきげんで出発したら、
「ぎゃーー!!」突然の大雨。
大騒ぎしながら、自転車をこぐ私を見て、
大笑いしている息子の顔。
その3:
さらに、雨ざあざあぶりの日。
「今日は、歩いて行きたい!」
ついつい我がままに付き合って出発すると、
小さい体に釣り合わない傘の重さに、座り込んでしまう息子。
一歩も動かなくなった息子を前に途方に暮れて、
たまたま遊びに来ていたじいじに電話をしたら、
走って来てくれて、仲良く3人で保育園に行った事。
その4:(強風の日)
風が強すぎて、こいでもこいでも前に進まない!
更に、横風に倒れそうになると、
「がんばれー、がんばれー!」
とかごの中の息子から応援してもらった事。
その5:(大雪の次の日)
かちんこちんに凍った道路を二人で歩いていると、
すべって転びそうになった息子。
手を引いて助けたら、
次の瞬間には私がすべりそうになって、
手をひっぱってもらい助けてもらった事!
「あぶなかったね~。」
などなどなど・・・
その時は、ただただ必死な時間なのだけれど、
こうやって並べてみると、
大した冒険じゃないですか!
たかだか15分の事なのにね。
そこで、もう一度この絵本。
「ゾウのオラフのてんきのはなし」
こんな風に、天気が変わっていくだけで、
ストーリーが進んでいくって事に、すぐ共感できちゃうのです。
小さな子どもにとって、全身で体感できる天気の移り変わりも
大きな事件なんだと思います。
そんな体験の出来る、徒歩や自転車でのお散歩。
おすすめです。
・・・なんて、そのまま風邪を引かせてしまう私、
勿論、母親失格レベルなのは、自覚しております。