絵本「いそっぷのおはなし」
降矢ななさん、木坂涼さんより直筆メッセージを頂きました!
「ともだちや」シリーズや、「きょだいなきょだいな」「まゆとおに」などの画家として
大人気の作家さんと言えば・・・降矢ななさん。
そんな降矢さんの最新作のテーマは「イソップ」童話。さて、どんな表現をされているのでしょう。
「いそっぷのおはなし」
木坂涼 再話 降矢なな 絵 グランまま社刊
↑表紙、裏表紙を合わせるとこんな絵になります。
◆内容紹介
世界中で愛され続けるイソップのお話から、特に親しまれている
9つのお話を絵本作品として磨き上げました。
制作期間3年、グランまま社25周年記念の一冊になりました。
イソップ絵本の新たな定番として自信を持ってご案内します。
「よくばりないぬ」「きこりとおの」「うさぎとかめ」「ありとき りぎりす」など、
イソップの人気作品を1話2見開きに ダイナミックな構図と技法で描きます。
木坂涼の軽やかな語りと、スクラッチ画法を絵本制作で初めて取り 入れた降矢ななが、
イソップの扉を力強く叩きます。
◆絵本「いそっぷのおはなし」の編集を担当された田中尚人さんより
本作品に寄せてコメントを頂きました。
「いそっぷのおはなし」を編集した田中尚人です。
「イソップ」というと、
「欲張りは、いけません」とか、「ウソをつくと、誰も信じてくれなくなりますよ」、
「こつこつ働かないと、貧乏になりますよ」などの教訓や処世訓に満ちた、
道徳の教科書みたいなイメージがあると思います。
だけど、僕は、イソップを何度も読み返すうちに、
ここには動物や人間たちが楽しく、時にずるく、時にまぬけに、時に厳しく織りなす絵本の原点があると感じました。
また、「うさぎとかめ」では、「あくせくと歩むカメよりも、木陰で昼寝したウサギは、きっと気持ちよかっただろうなぁ」とウサギ の味方をしたくなったり、
「ありときりぎりす」でも、夏の間、歌っていたキリギリスには、アーティストの生き様を感じたりもしました。
見方を変えると、お話の結末もずいぶん違って見えることが、とても新鮮でした。
そこで、読み手や聞き手が、そのつど色々な解釈ができるよう、結末の教訓をあえて入れず、
絵を見ながら、お話を聞きながら、自由に会話ができるよう工夫してみました。
さておき、まずは絵本を手に取って、ページを開いて下さい。
降矢ななさんのスクラッチ技法によって緻密に描かれたモノクロの扉ページと、
『おれたち 友だち!』シリーズで親しみ のあるカラーのページがダイナミックに構成されています。
木坂涼さんのしなやかで軽妙な語り口が、歌のように心地よく心に響き、大きく描かれた絵と絶妙にフィットするはずです。
◆降矢ななさん、木坂涼さんより直筆のメッセージを頂きました!
普段いらっしゃるスロヴァキアという国から描いてくださった降矢ななさん、
イソップ童話に新たな魅力を吹き込んでくれている詩人木坂涼さん、
豪華おふたかたが絵本ナビ読者の方へ向けて
素敵なイラスト入りメッセージを描き下ろしてくださいました!
それではじっくりと味わってくださいね。
<降矢ななさんより>
<木坂涼さんより>
★グランまま社刊「いそっぷのおはなし」の原画展を開催しています。
降矢ななさんによる圧倒的な原画の素晴らしさをぜひ、味わって下さい。
日時: 5月18日(月)~5月31日(日)
場所: クレヨンハウス 東京店
グランまま社刊「いそっぷのおはなし」より原画12点を展示中
再話の木坂涼さんによるサイン本も合わせて販売中。
詳細はこちら>>>