もりのなか

もりのなか

  • 絵本
文・絵: マリー・ホール・エッツ
訳: まさき るりこ
出版社: 福音館書店

在庫あり

税込価格: ¥1,100

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作品情報

発行日: 1963年12月
ISBN: 9784834000160

出版社のおすすめ年齢:2歳〜

みどころ

ぼくは紙の帽子をかぶり、新しいラッパを持って、森へ散歩に出かけます。すると、森の中では、さまざまな動物たちと出会います。

最初は大きなライオン。昼寝をしていたライオンは、ラッパの音で目を覚まし、くしで髪をとかし、「ついってっていいかい?」と聞くのです。次にはぞうの子どもが2ひき。彼らは水遊びをやめて、それぞれセーターとくつをはいて、ついてきます。さらに2ひきのくま、カンガルーの親子、こうのとり、小さなさる2ひきが、次々とぼくの後についてきます。ぼくはいつの間にか長い行列の先頭に! さらに大人しいうさぎも一緒に、にぎやかに歩いていくと、大きなテーブルがあって……。

エッツの名作『もりのなか』は、こんな風に静かに物語が進んでいきます。色彩もモノクロで森の奥はまるで真っ暗。だけど、いったん心を静かにして。ぼくと一緒に後ろからついていく気持ちで読んでいくと…不思議! この散歩がいかに愉快でにぎやかなものなのか、すぐに伝わってきます。そして、すっかり遊び疲れた頃。

「いったい だれと はなしてたんだい?」

お父さんがやってきます。ここで、夢のような遊びはおしまい。だけど、お父さんは言ってくれます。

「きっと、またこんどまで まってて くれるよ」

ぼくはお父さんの肩車にのって、愉快な気持ちのまま、家へと帰っていくのです。小さな読者も本を閉じながら、きっと思っていることでしょう。

「またくるからね!」

(磯崎園子  絵本ナビ編集長)

もりのなか

出版社からの紹介

ラッパをもって森に散歩にでかけた男の子は、ライオン、ゾウ、クマと、いろいろな動物たちに出会います。男の子はラッパをふきながら、みんなと行列をつくって森を散歩をします。そして森の中で、かくれんぼうをはじめますが、男の子が鬼をしているうちに、動物たちは姿を消していました。かわりに現れたのは、男の子を探しにきたお父さんでした。「またこんどまでまっててくれるよ」、お父さんはそういうと男の子を肩車にのせて、おうちに帰っていきました。

ベストレビュー

エッツさんに出会えた幸せ

「ぼくの さんぽに ついてきました」という言葉が繰り返されるうちに、子どもも大人も、森のなかに引き込まれていきます。
いつまでも森で動物達と遊んでいたい。
けれど、絵本には終りがあります。
読み終わった時、森のなかからぽっと抜け出したような感覚が、じんわりと残ります。

「もりのなか」は、とても長寿の絵本です。
そしてエッツ作品は、現在、20冊くらいが邦訳されています。
私は、「もりのなか」の他に、「わたしとあそんで」「ちいさなふるいじどうしゃ」「またもりへ」などを持っています。
どれも、おしまいの言葉が心に浸み込んでくる絵本です。

私は、「もりのなか」を読み返すと、息子が2歳の時、風邪で保育園をお休みした日に、布団の中から30回連続でこの絵本だけの読み聞かせをせがまれ、流石に往生した事を必ず思い出します。

あなたもぜひ、子ども達をエッツさんに出会わせてあげて下さい。その幸せのための最良の最初の一冊です。

そして、「もりのなか」を読み聞かせる時は、是非とも子ども達を膝の上に座らせて、後ろから静かに語りかけて頂ければ嬉しいです。

物語が、親と子どもを温かく包み込んでくれる絵本。
私にとって、とても大切な一冊です。
(きみたまきみたさん 50代・パパ 女の子19歳、男の子17歳、女の子15歳、女の子3歳)

マリー・ホール・エッツさんのその他の作品

英日CD付 英語絵本 もりのなか IN THE FOREST / わたしとあそんで PLAY WITH ME 英日CD付き英語絵本 / あるあさ、ぼくは… / どうぶつたちのナンセンス絵本 / ねずみにぴったりの のりもの / ロベルトのてがみ

まさき るりこさんのその他の作品

ウィリアムの子ねこ / ある子どもの詩の庭で 改訂版 / ずるいねこのおはなし / こぶたのピグリン・ブランドのおはなし / ピーターラビットの絵本 第7集 セット(3冊) / ピーターラビットの絵本 第8集 セット(3冊)


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